鬼がでてくる
こたつにあたりながら、絶景をながめていると、鬼が出てくる列車が岩手県で運行されているという。
要素が多くて、なにがなにやらわかりづらいが、その通りなので、ご覧いただきたい。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
前の記事:「現存世界最古のモノレール「ヴッパータール空中鉄道」」 人気記事:「あの「HG創英角ポップ体」の元となった直筆生原稿を見た」 > 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26 久慈市に行くこたつにあたりながら、絶景をながめていると、鬼が出てくる列車(長いので以降「こたつ列車」といいます)は、岩手県の沿岸部を走る三陸鉄道のイベント列車だ。
三陸鉄道は、南北に伸びる2路線があり、北側の沿岸部、久慈市から宮古市までをむすぶのが「北リアス線」、南側の沿岸部、釜石市から大船渡市までをむすぶのが「南リアス線」だ。 三陸鉄道
こたつ列車はその北リアス線、久慈市から宮古市までを往復しており、毎年、12月から翌年の3月末ごろまで、土日祝日を中心に運行されている。
2017年度の運行は、12月16日から開始となり、その運行開始イベントが久慈市で行われるという。 そんなわけで、東京から新幹線とJRを乗り継ぎ7時間。久慈市にやってきた。 久慈駅に到着
「記念写真はいかがでしょうか?」と、旅の思い出をご提案される
こたつ列車の出発式もだが、久慈市といえば、朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で舞台になった町だ。
何を隠そう、というか別に隠してはないけれど『あまちゃん』は、2013年の放送当時、すべての回を録画して視聴し、今でも保存しているほどドはまりしたドラマだ。 NHKの朝ドラは、1ヶ月ぐらい見続けてやっと「おもしろくなってきた」と感じる作品が多いけれど「あまちゃん」は第一話からいきなり面白かった。 それほど思い入れがある作品なので、しばらく聖地巡礼することを許して欲しい。 こたつ列車の情報をすぐ読みたい方は2ページ目へどうぞ。 これがあの……さて、久慈駅前にあるこの目立つビル。
このビル!
ビルは廃墟になっており、立ち入りはできない。
このビルは、劇中で登場する架空の「北三陸市」の観光協会が入っているビルとしてドラマに登場する。 観光協会きたぞー
「ほら、このビルですよ! 第1話で、観光協会会長の菅原保(吹越満)が、24年ぶりに帰省してきた、アキ(のん)と春子(小泉今日子)親子を歓待するシーンで出てきた!」と、同行してくれた編集部の安藤さんに、興奮気味に説明するが、安藤さんはあまちゃんを見てないので「そうですか……」という感想しか出ない。
観光協会、あそこかなー
ただの解説がうっとうしいマニアみたいになってしまった。でも、ドラマに登場したという部分を差し引いても、このビルのビンテージ感ただようたたずまいは、高度経済成長時代の華やかさを感じられる建物としての魅力がじゅうぶんある。
数年前から「取り壊される予定」という話は聞いているけれど、まだ取り壊しは実施されてないようだ。 この手の昭和のビルは、老朽化という理由ですぐに壊され、ガラス張り(内装は木)のツルっとした安普請のビルに置き換わっちゃう事が多く、なかなか昔の姿のまま残ることがない。 もし、ちゃんと手入れされて、中に入れるようになれば聖地巡礼の目玉になるのだけど、いちど来ただけの観光客がそんなこといっても仕方がない。 コスプレできる駅久慈駅前にあるロケ地はこれだけではない。ドラマに登場する「北三陸駅」もここにある。
北三陸駅(だった三陸鉄道久慈駅)
駅長の大吉(杉本哲太)と、副駅長の吉田(荒川良々)が勤めている駅だ。
ちょっと情報量多くないですか?
切符売り場はこんな状態、情報量が多すぎて券売機が完全に埋もれており、ウォーリーを探せみたいになっている。(真ん中にあります)
この駅は、劇中でもかなり重要な場所で、なんども登場しただけあり、あまちゃんトリビュート濃度が異常に濃い。 この一角が特に「あまちゃん」高濃度である
準備されている以上、着用して記念写真を撮ってよいが、この衣装、かなりの人に着用されて写真をとられたようで、じゃっかんくたびれているのは否めない。
安藤さん「西村さん、この衣装はなんですか?」 --潮騒のメモリーズですよ! 赤いほうがアキで青いほうがユイ(橋本愛)。アキとユイの二人でご当地アイドルユニットを結成するんです。その時の衣装ですよ。 安藤さん「そうですか……」 --こっちのかすりはんてんは、アキが海女やってたときの衣装ですよ。ユイもいろいろあって、海女やるんですけどね。 安藤さん「海女の衣装なんだろうなーというのはうすうす感づいてました」 撮りました
かすりはんてんも
|
|
▲デイリーポータルZトップへ |