10月半ば、米サンノゼのウエスタンデジタル(WD)本社。東芝との係争について強硬論をぶつ社外取締役らに、最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ミリガン(54)が語りかけた。「法廷で勝ったとしても、我々に一体何が残るんだ」。矛を収めて和解の道を探るべきだと取締役らを説得したミリガン。徹底抗戦を主導してきたトップの苦渋の変節だった。
およそ2週間前、ミリガンは苦悩していた。7カ月にわたった東芝の半導…
10月半ば、米サンノゼのウエスタンデジタル(WD)本社。東芝との係争について強硬論をぶつ社外取締役らに、最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ミリガン(54)が語りかけた。「法廷で勝ったとしても、我々に一体何が残るんだ」。矛を収めて和解の道を探るべきだと取締役らを説得したミリガン。徹底抗戦を主導してきたトップの苦渋の変節だった。
およそ2週間前、ミリガンは苦悩していた。7カ月にわたった東芝の半導…
この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
日経電子版が2月末まで無料!初割のお申し込みは1月31日まで!