（島田）桐山…次は坊も一緒にメシに行こうな。
・「ゆうやけ雲が耳打ちした」・「『次は君の番だよ』って」・「ひまつぶしのゲームに飽きたから」・「どうせスケープゴートなんだろ」・「僕は僕の世界の王様だ」・「水の上も走れるんだ」・「床に落ちた卵も逆再生」・「宇宙飛行士にだってなれんだ」・「空から降りてきたビーズを」・「拾い集めてたらいつか」・「辿り着くだろうひとりきりの」・「自由の旗を立てるんだ」・「穴だらけのジーンズを履いて」・「すきま風に涙こらえて」・「ひとつふたつ大きく息を吐いて」・「立ちあがるんだボクサー」・「起死回生のチャンスは一度」・「絵に描いたドアをたたいて」・「色はにほへど散りゆく花を」・「咲かせるのは自分さ」わーすご〜い！！零くん！！明日の新人戦決勝がんばって！！というわけで。
はい「勝つ丼☆」。
いただきまー…。
うわ…うまっっえええっっ！！今サクッっていったそしてトロッっとキター！！！おいしーっっ。
でしょ？揚げたてのをトロトロタマゴでさっととじたの。
明日は大阪だっけ？こういうときは前のりなのね。
はい。
関西将棋会館は泊まれる部屋も少しあるので…僕はそこに。
ひなは明日の８時の新幹線なんだよね。
学校に７時だっけ。
朝早いからもうお風呂はっておこうか。
あうん。
ひなちゃんおみやげ買ってきてね☆うん。
そうひなちゃんは明日から修学旅行なのだ。
京都へ２泊３日…
ごちそうさま…。
あらどうしたの？もういいの？なんか…何だろおなかが痛くて…。
大丈夫？油っこすぎたのかな…。
めずらしいわねおなか痛いなんて。
お薬のむ？…うん。
ひなちゃんそれは…。
もしかしたら痛いのは胃なのでは？そう右を下にして…。
背中をちょっとあっためると少しラクになるかも…。
うんありがと…。
よわってるの？だいじょうぶ？ひなちゃん…。
彼女の学校での現状を思えばこの旅行の２泊３日が相当苦しいものである事は容易に想像できた…
大丈夫？京都無理して行かなくてもいいんだよ？ううん行く。
行かなきゃダメな気がする…。
でないと私はこの先ずっと何年も大人になってからも後悔しそうな気がする…。
「逃げなかった」って記憶が欲しかったんだと思います。
だから上手く言えないけどそういうの失くしたかった…って事ですよね。
あの時瞬時に「解る」と言ってくれた高橋君…
…ひなちゃん僕勝つから。
絶対勝ってくるから。
倒れるまで指しつづけた二海堂。
そして目の前の彼女も…戦っているんだ
僕は絶対に勝って帰って来るから。
おなか痛くなくなったらみんなで甘味屋さんに行こう。
好きなものみんな全部のせていいから。
うん。
ありがとう桐山くん。
みんなたったひとつの小さな自分の居場所を
勝ちとるために
（アラーム）…あれここどこだ。
（車のクラクション）
ああそうだ大阪だ…。
僕はここに戦いに来たんだ
新人戦は２６歳以下五段以下の棋戦。
決勝は持ち時間５時間一番勝負。
戦いは多分夜まで続くだろう。
念のため朝飯と昼飯…飲み物も多めに買っておこう
今日桐山こっちに来てんだろ？ああ俺たちのハッチ泣かしたヤツな。
こないだのボンボンは気の毒やったけど山崎先輩も必死やからな。
そやな。
なんたって前人未踏の「永世新人王」がかかっとるんやもんな。
仕方ないさ体調管理も将棋のうち。
相手がどんな状態であろうと全力で倒すのが礼儀！！順慶先輩は正しく戦ったまでだ。
（エレベーターのチャイム）
今になって思う
絶対タイトル戦に出る。
そう思わないでどうしてやっていける。
二海堂があの言葉をどれ程の気持ちで口にしていたのかを…
（足音）あ…え。
間違ってねーよ桐山零。
新人戦決勝戦…。
俺が山崎順慶だ。
（駒音）
（駒音）
静かだ
（駒音）
駒の音だけが空気を震わす
振穴一直線か。
ガチガチに固めて長期戦に持ち込む気だな…
指しながらもずっと「どうして」という言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた
棋譜を見て感じた…あんた充分指せたじゃないか
じゃあなぜ千日手に持ち込んだ!?
（山崎）「決め手に欠けたから」。
仕方ないさ体調管理も将棋のうち。
相手がどんな状態であろうと全力で倒すのが礼儀。
順慶先輩は正しく戦ったよ。
「正しく戦った」とさっきの人たちは言ってたけれど自分の読みの弱さを克服せずに他人に背負わせる事を「正しい」と言うのなら僕の答えはただ一つ
（風の音）
「ふざけるな」
闇に目玉がふたつこちらの様子を窺っている。
ただじっと僕の「ミス」を指し間違う瞬間を息をひそめて待っている
ただ淡々と
振り切れない影のように

それなら見せてやるよ。
オレがミスするかどうか
その泥ごとふっ飛ばしてやる！！
（二海堂）カッコつけんな桐山っっっ！！本当に勝ちたいんなら粘れっっっ。
攻めるだけじゃなくちゃんと守れっっ！！ついに追いついたぞ桐山。
直接対決がかなう事楽しみにしてるぜ。
なあ心友！！桐山きこえているか？もっと自分の将棋を自分を大切にしてくれっっ。

僕はいつだってこうだ
「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ！！
自分の事ですぐいっぱいいっぱいで
れいちゃんありがと次は大じょぶ。
自分以外の人の優しさとか強さとか
これ片付けながら多分泣いちゃってたわ。
さみしさとかぜんぜん…

本当にいつも気付けなくて
くやしくて
情けなくて…
（カメラのシャッターとフラッシュの音）…っかやろうハラハラさせやがって。
やった！やったぞ桐山っっっ！！！はいはい見事でございました。
さすがは晴信様のライバルでございます。
お世話になりました。
失礼します。
（横溝）これよく効くんだよ。
島田八段にもらった胃薬！！へえ。
えーどれどれ。
オレも胃痛持ちなんすよ。
効いたねーやっぱ神経性の胃痛は島田八段に訊けだねっ。
さすが胃痛のオーソリティだけありますねっ。
あのそれ見せてもらっていいですか？ん？何だ桐山お前も胃痛か？飲むか？やるよいっぱいあっから。
ん？いやいや桐山！！まずおめでとうだよ！！獲ったな新人王！…ってあれ？桐山？
（電車の音）ハッハッハッ…。
急に頭の中いっぱいにおとといの夜の彼女の小さく丸まった背中が浮かんだ
京都駅まで新幹線だとひと駅！間に合うか…!?
ううん行く。
行かなきゃダメな気がする…。
でないと私はこの先ずっと大人になってからも何年もずっと後悔するような気がする。
新京極までっっ。
（街のにぎわい）ハッハッハッハッハッ…。
ハァハァハァハァ…。
くそっ…いないか…。
そうだよなこんな行き当たりばったりよく知りもしない街で携帯も持ってない中学生相手に新京極で自由行動ってヒントだけで…
何やってんだオレ…。
ひなちゃんの中学の制服…
（零の同級生）あれー？桐山は？
（零の同級生）知らねっ。
いーんじゃね？いなくても。
（零の同級生）自由行動なんだし自由に行動してんじゃね？
ああそうだ思い出した。
「ここ」じゃない。
こんな笑い声の中には一人ぼっちの人間はいられない。
いられる訳が無い
ああそうだ
彼女はいつも泣きたくなると
ひとりで河に
向かっていた…
…零ちゃん？えっ!?えーーー！！どうして!?え!?何で!?何でここにいるの!?どーして!?えっえーと…そのっえーと…。
胃が痛いって言ってたから…。
どうしてるかなって思って…。
であっ！！そうだっ。
先輩に良く効く胃薬をもらったからそれで…。
ふうっうう…。
ひひなちゃん…。
ううわぁぁあぁ…。
（ひなたの泣き声）ひなちゃん頑張ったよく頑張ったね。
（ひなたの泣き声）
ひなちゃんは大声で泣き出して止まらなくてどんどん熱くなって制服も頭も汗ばんで薄曇りの川風は肌寒くて僕は彼女が風邪を引きやしないかと心配でただただ心配で仕方なかった
・「どうして笑うのさ指先でなぞる夜は更けて」・「大きすぎるこの世界の隅で心は溶けて行く」・「枯れない花が雨を弾くように」・「大切なものが零れてしまった」・「いつのまにか一人きり遠くまで歩いてた」・「忘れてた本当の僕の声不思議な気持ちで」・「長い夜の明けたあと思い出す夢のように」・「懐かしい永遠に身を委ねまた歩き出せそうだ」修学旅行懐かしいなぁ。
京都といえば八ツ橋お抹茶わらび餅！はぁ妄想が止まらない！2017/12/26(火) 01:55〜02:20
ＮＨＫ総合１・神戸
アニメ　３月のライオン　第２シリーズ「第９話」[字][再]

高校生プロ将棋棋士・桐山零の成長を描くアニメの第２シリーズ。厳しい勝負が続く中、零のよりどころである川本家の次女・ひなたが、中学校でのいじめに巻き込まれていた…

詳細情報
番組内容
京都への修学旅行の前日、川本家で零や家族と夕食をとっていたひなたは、胃の痛みから食事を残してしまう。無理して行かなくてもいいと言うあかりだったが、ひなたは後悔しないために行くと強い意志をみせる。その言葉にはっとする零。そして零は、ひなたの修学旅行と時を同じくして、大阪で山崎順慶五段との新人戦決勝に臨むのだった。
出演者
【声】河西健吾，茅野愛衣，花澤香菜，久野美咲，岡本信彦，阪口大助，細谷佳正，上田燿司
原作・脚本
【原作】羽海野チカ，【脚本】東冨耶子，木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之

ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:34363(0x863B)