25日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)で、ゲームに子どもの教育費160万円をつぎ込んでしまった30代女性が登場した。

番組では、大阪市のゲーム運営会社がゲームセンターに設置したクレーンゲームで景品が取れないように細工し、客から大金をだまし取っていたニュースを取り上げた。そこで阿部祐二リポーターが、この「クレーンゲーム詐欺」の被害を訴える女性に話を聞く。

女性はゲームセンターにほとんど入ったことがなかったが、トイレを借りるために入店。借りたからには1回遊ぼうと、1回500円のクレーンゲームに挑戦した。すると、女性店員がずっと横について、「惜しい!」などと何度も励ましてきたとか。失敗が続くと、「次じゃあ、もっと簡単なのに挑戦してみる?」と別の1回2000円のクレーンゲームを勧めてくる。

しかし、無料の練習では成功したが、本番になると1回も入らなくなった。店員はゲームの扉をしきりに開け閉めしており、設定を変えていた可能性があったという。手持ちのお金がなくなると、店員は「もったいない」「何にも返ってこない」とあおり、「ゲーム機など高額なおまけをつける」「それを売れば元が取れる」などといい、今度は1回1万円のゲームに誘導。焦った女性は、ATMで何度もお金を下ろし、1日で35万円も使ったとか。

女性は、店員が一緒にクレーンゲームのガラスをたたいて「落ちろ!」と言うなど、親身に心配してくれたと感じ、翌日も同じゲームセンターに。結局、女性は2日で3人の子どもの教育費として、ためていた合計160万円をつぎ込んでしまったという。

その後も、店員と連絡先を交換させられ、来店を促すメッセージが執拗(しつよう)に届いた。知人に相談したところ、だまされていると指摘され、23日のニュースを見て24日、警察に相談に行ったとのこと。

阿部リポーターによると、女性は160万円つぎ込んだことに「今もって、あのとき、なんであのような心境になったのか、わからない」と漏らしていたそうだ。

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