子育て(6歳〜12歳・児童)

イジメの温床に? 運動が苦手な子どもに厳しく体育の授業をする問題点

イジメの温床に? 運動が苦手な子どもに厳しく体育の授業をする問題点

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【パパからのご相談】
息子は学校の体育の授業が苦手です。毎度、「出たくない」とぼやいているほどです。しかし、内申点に響くため成績を上げたいと思っています。何か方法はありませんでしょうか。

a 体育の授業はなぜあるのでしょうか。目的から見直してみましょう。

ご相談ありがとうございます。ライターの佐藤です。

体育の授業は、体を動かすことが得意なクラスメイトと能力を比べて苦手意識を持つ学生も多いでしょう。そもそも、なぜ体育という授業があるのでしょうか。

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なぜ体育が必要なのか

体育で悩んでいる学生は、息子さんだけではなく、意外に多いと聞きます。本来運動能力で成績に優劣をつけることはアンフェアで、不平等と言う批判は常にあります。例えば鉄棒の逆上がりができなかったり、マット運動の上手さ、足の早さで成績の優劣を付けられてしまうのは本来おかしな話です。

明るく豊かな生活を営む態度を育てるとしているが、文部科学省が定める学習指導要領によると、保健体育の目標は『心と体を一体としてとらえ,運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かな生活を営む態度を育てる』と定められています。

しかし、教師によってはこの意味を理解せずただ闇雲に競技をさせたり、しばしば体罰の現場となったり、問題も多いと言われます。また、運動能力の著しく劣った生徒が“笑いもの”にされるなど、イジメの温床になっているとの指摘もあります。

運動能力を向上させる方法はあるのか?

運動能力を向上させ、他の生徒を見返したいと考える人も多いようですが、基本的に運動能力は持って生まれたものであり、勉強のように劇的に向上するものではありません。

では、体育の授業をボイコットしてみてはどうかと考えてしまいますが、そのようなことをすると教師の心象が悪くなり、評価が下がってしまいます。一番良いのは体育教師に相談してみることでしょう。中には、意思を汲んでくれる教師もいるかもしれません。

しかし、教師によっては逆効果になる可能性も否定はできません。その場合はやはり授業に出ないのが一番であると思われます。「逃げること」は決して悪いことではありません。

【参考リンク】
現行学習指導要領・生きる力 | 文部科学省

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●ライター/佐藤俊治(フリーライター)

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