その歴史的な出来事を360度バーチャル映像で体験できるスタンドが、フランス北部の町、ヌーヴィル・サン・ヴァーストに設置された。
訪れた人は誰でもその双眼鏡のような装置をのぞき、バーチャル映像で当時の様子をうかがうことができる。
・望遠鏡のような外観
設置したのは、フランスのスタートアップ企業Timescope。同様に過去の様子をバーチャルで体験できる装置をすでにパリのセーヌ川沿いやバスティーユ広場で展開している。
いずれの装置も展望台などにある望遠鏡のような外観で、ヘッドセットのようなものをのぞきこむ仕様になっている。
・史実に基づいた内容
ヌーヴィル・サン・ヴァーストに設置されたTimescope装置をのぞくと、荒れ果てた戦地が広がる。そして塹壕の中の様子、両軍の兵士が握手を交わす様子が映し出される。
コンテンツは史実に基づいていて、歴史家が検証しているのだという。訪れた人は誰でも24時間無料で利用できる。
2015年に設立されたTimescope社は今後もバーチャルスタンドの設置を進め、フランス国外での展開も視野に入れているとのこと。史跡には案内板が建てられているのが一般的だが、こうしたバーチャル映像があるとより深く史実を理解できそうだ。
Timescope