2017年12月24日
紅白歌合戦、歌唱曲が出ましたのでここんとこ数年続けている「歌唱曲がいつリリースされたのか、売れた曲なのか、過去紅白で何回歌ったのか」の一覧を今年も。
曲名の後のカッコ内の数値が過去に歌った回数。数字無しは初披露、「※」付きは「他人名義の曲ですが歌います」パターン。
歌手名 | 曲名 | 発売年 (売上) | 歌手名 | 曲名 | 発売年 (売上) | |
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Little Glee Monster | 好きだ。 | 2015 (13,900) | Hey! Say! JUMP | Come On A My House | 2013 (244,300) | |
E-girls | Love☆Queen | 2017 (77,100) | 山内惠介 | 愛が信じられないなら | 2017 (78,500) | |
SHISHAMO | 明日も | 2017 (アルバム) | 三山ひろし | 男の流儀 | 2017 (53,800) | |
AI | キラキラ | 2017 (配信) | 竹原ピストル | よー、そこの若いの | 2015 (アルバム) | |
丘みどり | 佐渡の夕笛 | 2017 (42,500) | Sexy Zone | ぎゅっと | 2017 (139,300) | |
市川由紀乃 | 人生一路※ | --- --- | 福田こうへい | 王将※ | 2017 (アルバム) | |
天童よしみ | 道頓堀人情(3) | 1985 (500,000?) | 三代目 J Soul Brothers | HAPPY | 2017 (110,000) | |
倉木麻衣 | 渡月橋~君 想ふ~ | 2017 (73,000) | SEKAI NO OWARI | RAIN | 2017 (82,000) | |
TWICE | TT | 2017 (アルバム) | 三浦大知 | メドレー | --- --- | |
水森かおり | 早鞆ノ瀬戸 | 2017 (64,400) | WANIMA | ともに | 2016 (83,800) | |
島津亜矢 | The Rose※ | 2015 (アルバム) | 郷ひろみ | 2億4千万の瞳(4) | 1984 (213,000) | |
欅坂46 | 不協和音 | 2017 (768,500) | 関ジャニ∞ | なぐりガキBEAT | 2017 (310,200) | |
坂本冬美 | 男の火祭り(3) | 2013 (15,800) | 福山雅治 | トモエ学園 | 2017 (配信) | |
西野カナ | パッ | 2017 (25,000) | TOKIO | AMBITIOUS JAPAN!(4) | 2003 (210,000) | |
乃木坂46 | インフルエンサー | 2017 (1,028,500) | 五木ひろし | 夜空(2) | 1973 (447,000) | |
松田聖子 | 新しい明日 | 2017 (配信) | 平井堅 | ノンフィクション | 2017 (17,100) | |
椎名林檎&トータス松本 | 目抜き通り | 2017 (配信) | ||||
Perfume | TOKYO GIRL | 2017 (64,700) | X JAPAN | ENDLESS RAIN | 1989 (364,500) | |
AKB48 | --- | --- --- | エレファントカシマシ | 今宵の月のように | 1997 (411,400) | |
松たか子 | 明日はどこから | 2017 (4,400) | 星野源 | Family Song | 2017 (232,600) | |
Superfly | 愛をこめて花束を | 2008 (46,700) | 嵐 | メドレー | --- --- | |
高橋真梨子(2) | for you… | 1982 (?) | 氷川きよし | きよしのズンコ節(3) | 2002 (394,500) | |
石川さゆり | 津軽海峡・冬景色(10) | 1977 (727,000) | ゆず | 栄光の架橋 | 2004 (313,300) |
特別出演の安室・桑田も含め、福山雅治、松田聖子、松たか子、古いのだとゆずの今回の曲も全部NHKのテーマ曲絡み。
朝ドラについては以前こういうことを書きましたが、朝ドラのみならず、他のテーマ曲枠がこぞってNHKを頼りにしているということであり、そこらへんきちんと契約の際に丸めておけば、当面NHKはそこそこのメンツを紅白に呼ぶことが可能です。というか、松たか子なんて今回の曲さして売れてないのにこれですから。
初出場組は発表年にこだわらず名刺代わりの有名曲でという、近年のパターン通り。
で、やっぱり気になるのが演歌勢なのです。
石川さゆり、坂本冬美については昨日この表を作り始めた段階で以下のツイートを投下しました。
が、他にも気になる点がいくつか。
氷川きよしはこれまでの出場17回のうち15回はその年リリースの楽曲を歌ってきたのですが、昨年今年と連続で過去曲の歌唱。実際最近のリリースは勢いのあった時期に比べれば売り上げは落ちていますし、徐々にベテラン枠扱いになってきた感。
また、市川由紀乃、福田こうへいは双方懐メロ枠に。福田こうへいの「王将」は彼が今年出したカバーアルバムに収録されていますので徳永英明方式としてセーフ。しかし、市川由紀乃の「人生一路」はステージで歌うことはあるようですが、確認した限りでは音源化されていません。
そんなんなら、ひばりフリークの天童よしみに歌わせるべきではないでしょうか。
その天童よしみは何故かここで1985年の「道頓堀人情」という謎の選曲ですが、演出側は三代目に去年の「Welcome to TOKYO」をまた歌わせて「大阪 vs 東京」的な展開にしたかったのが、JSB側に「やっぱり今年の曲で」的に流されちゃったのかなあとか想像します。
そして五木ひろし。彼は何もなければ今年リリース曲を歌うし、今年のリリース曲は2月に亡くなった船村徹追悼作品だからそれで確実だと思っていたら実際には1973年の「夜空」。何でやねんと思ったら7月に亡くなった平尾昌晃楽曲でした。彼は多くの歌手に曲を残しましたが、現段階で紅白に出られる格の歌手は五木ひろしだけですので。まさか畑中葉子出すわけにいきません。
船村徹追悼の分は福田こうへい「王将」が船村楽曲なのでそちらでフォロー。役割分担です。
全体、リトグリやTWICEのように10代あたりにしか響かないところから、ひばり楽曲・村田英雄楽曲まで、家族親戚が集まった席で番組を観て、本当に老若男女「1曲も知らん」ということがないよう恐ろしいほどに考慮されています。
この時代に本当に頭が下がる思いですが、あともう少しもしたら、先日話したゾーニングの更なる進行で、若い世代の最大公約数をすくい上げてもまったくもって大きく過半数割れという未来がやってきます。
今後もしNHKが諦めるようなことがあれば、それはもう「紅白歌合戦」ではないでしょうし、一つの時代が終焉するということでしょう。