温泉好きのお湯

静かな温泉ブログです。今度はどこへ行こうかな。

関越交通バスに乗って、猿ヶ京温泉(群馬県)へ。

マイカーやレンタカーに頼らずに温泉旅をする人にとって、ローカル路線バスは貴重な存在です。駅と温泉とを結ぶバスは今もあちこちで頑張って走っています。

バスの存在は鉄道に比べてマイナーだからか、静かな温泉ブログでバスについて書いてもあまりアクセスされない傾向にあるのですが、電車だけでは温泉地に行けないことも多いので、バスについても書いてみようと思います。

まずは、先日初めて行った、群馬県は「猿ヶ京温泉」に向かうバスをご紹介です。

f:id:yu-snfkn:20171223224615j:plain

路線の概要

このバスは、群馬県沼田市の「沼田市保健福祉センター」と、みなかみ町の「猿ヶ京」とを結んでいます。途中、JR上越線の「沼田駅」「後閑駅」と、上越新幹線の「上毛高原駅」に寄ります。

上毛高原駅から猿ヶ京の間にある温泉「湯宿温泉」と、道の駅「たくみの里」にも寄ります。たくみの里に寄るバスは一部です。

本数は1時間に1本程度なので、たくみの里で遊んでから湯宿温泉・猿ヶ京温泉に泊まったりするのもよさそうです。

東京方面からは、新幹線に乗って上毛高原駅でバスに乗り換えるか、JR上越線に乗って後閑駅で乗り換えるのが便利。

バスを走らせているのは、群馬県北部にあちこち路線バスを走らせている「関越交通」です。群馬県の温泉旅でマイカーを利用しない場合は、かなりの確率でお世話になる路線バスですね。

関越交通株式会社 | 群馬県 | 渋川市 | 観光バス | 高速バス | 路線バス | タクシー

所要時間・運賃・本数

所要時間

所要時間はルートによって微妙に変わってきますが、上毛高原駅から猿ヶ京までだいたい30分~40分程度です。

途中の「たくみの里」に寄るバスは、寄らないバスより10分程度所要時間が長めになっています。

運賃

そして、運賃は後閑駅上毛高原駅から乗った場合は猿ヶ京まで片道880円です。

なお、関越交通のバスではSuicaのようなICカードは使えません。現金払いか、関越交通バスカードで乗ることになります。

バスカードは3,000円しますが、これで4,350円分乗れるのでお得。ただ、ひとりで1往復するだけでは余ってしまうので、2人以上で行くときか、再訪する可能性があるなら買っても良いでしょうね。

なお、このバスカード群馬県北部の関越交通バスでしか使用できません。

もう1つ「みなかみ温泉郷周遊2日間フリー乗車券」というのがあり、水上温泉郷猿ヶ京温泉方面の関越交通バスが2日間乗り放題で3,000円(こども1,500円)となっています。ただ、バスカードの方がお得です。

本数

1日あたりの本数は平日が15本、土日祝日が10本。だいたい1時間に1本程度の頻度で走っています。

このうち、途中の「たくみの里」に寄るバスは、

  • 平日:6本。ただし、冬は3本。
  • 土日祝日:7~8本。ただし、冬は5本。

特に、たくみの里に寄りたい場合は、バスの時刻を事前に確認しておいた方がよさそうです。

最終バスの時刻

都内を夕方に出て、上越新幹線で猿ヶ京に向かう場合は、

  • 平日:東京駅17:40発→上毛高原駅18:48着/19:27発→猿ヶ京19:57着
  • 土日祝日:東京駅17:08発→上毛高原駅18:22着/18:35発→猿ヶ京19:05着

という感じの接続になります。(2017/12現在)

乗ってみた

沼田市保健福祉センター~上毛高原駅

このバスは、沼田市内の「沼田市保健福祉センター」が始発です。バスはちょっとレトロな商店街が残る沼田の町を走り、坂を下って沼田駅へ。駅と市街地とは少し離れています。

f:id:yu-snfkn:20171223235302j:plain

沼田駅から後閑駅までは、JR上越線とほぼ一緒に走ります。バスより電車の方が安くて速いので、都内からこのバスで温泉に行く場合は、後閑駅で乗り換えたほうがお得です。

JR後閑駅は小さな駅ですが、駅員さんがいます。駅前の交差点を右に曲がったところにセブンイレブンがあるので、後閑駅で乗り換える場合は、ここで買い物をしておくとよいでしょう。

f:id:yu-snfkn:20171223235558j:plain

後閑駅でバスを待っていると、沼田方面からバスがやってきます。

駅前にバス用のターンテーブルがあります。バスはまず駅の目の前でお客さんをおろして、そのままターンテーブルに頭から入って、そこで回転して向きを変えて、駅の反対側にある乗り場でお客さんを乗せます。ちょっと面白い。

f:id:yu-snfkn:20171223235910j:plain

バスは利根川沿いを少し走ってから、左に曲がって利根川を渡ります。遺跡がある道の駅を横目に坂を登った先が、新幹線の上毛高原駅。ここで上越新幹線から乗り換えてきたお客さんが少し乗ります。

f:id:yu-snfkn:20171224000139j:plain

上毛高原駅~猿ヶ京

上毛高原駅を出たバスは細い道を抜け、急な坂を下ります。月夜野の町を通って今度は、利根川の支流の赤谷川沿いを走って国道17号へ。国道17号(三国街道)はドライブインやお店の比較的多い道です。 

また川が寄り添ってきて、湯宿温泉に到着です。ここは古くからの湯治場で、お湯は熱め。数件の旅館と地元の人用の外湯がある、古びた温泉です。ここで降りる人がちらほらと。

一部のバスが、湯宿温泉から川を挟んだ反対側の丘の上にある「たくみの里」へ寄ります。湯宿温泉の交差点を左に曲がり、川を渡って坂を登り、たくみの里に寄ってからはもと来た坂道を下り、もう一度湯宿温泉に出ます。

f:id:yu-snfkn:20171224000908j:plain

湯宿温泉を過ぎて少し経つと上り坂に。ぐんぐんと登り、やがて左側にダム湖の赤谷湖が見えます。猿ヶ京温泉は、以前は赤谷湖の底にありました。ダムができるというので、今の場所に移ったそうです。

ダム湖に沿って最後の坂を登ります。関所跡を通り、終点の猿ヶ京です。ここから、秘湯の法師温泉に行くバスが出ています。

f:id:yu-snfkn:20171224001124j:plain

お疲れさまでした。あとは、少し熱めの猿ヶ京温泉にじっくり浸かることにしましょう。温泉街には足湯ならぬ「手湯」もあって、冷えた手を温めたりもできます。

f:id:yu-snfkn:20171224001154j:plain