この動きが広まっていることを心から歓迎する。

<痴漢冤罪保険>加入急増「逃げるより、まず弁護士を」(毎日新聞)

私が痴漢の冤罪をテレビで取り上げたのは過去3回。インタビューは4人に行なった。いずれも正確な裏取りをして、本当に冤罪だった人物たちだ。

が、彼らは完全に無罪であるにもかかわらず、あまりにむごい人生を送らされていた。
会社はクビになり、一方的に妻からは離婚され、しかも世間の目はあまりに冷たかった。

心を折らずに一部の人間だけは必死に抵抗。
ある裁判では痴漢の被害を訴えた女性は、その日、彼氏とケンカをした憂さ晴らしに大人しそうなサラリーマンを痴漢に仕立て上げただけだったことが裁判上で証言された。
その程度の冤罪事件を、何年もかけなければ立証できないのが痴漢。

日本には「疑わしきは罰せず」という大原則がある。
が、それが痴漢やセクハラという「女性を守りましょうね~」という方向になった途端にないがしろにされていっている。

分かる。
確かに肉体的に女性は弱い。
ある程度のアドバンテージはあった方が良いという事は私でも分かる。

が、痴漢の冤罪は行き過ぎなのだ。
痴漢は許してはいけない。
が、被害女性の方も、もう少し何とかならないか?
もう少し、確実な証拠を残せるような…なんらかの工夫は出来ないだろうか…とか思ってしまう。それほどに冤罪はむごたらしい。

まず専門家である弁護士に話を通すことは正しい選択だ。
痴漢は国家犯罪だと私は思っている。
1件でも悲しい冤罪事件が減ることを心から祈りたい。