震災犠牲者:今度は鎮魂碑が全面真っ黒塗りつぶし被害

神戸の六甲山頂付近 兵庫県の勤労者山岳連盟が明らかに

 兵庫県の勤労者山岳連盟(労山)は24日、東北3県の労山と一緒に神戸市東灘区の六甲山頂付近に建立した震災犠牲者の鎮魂碑が、何者かにペンキのようなもので全面真っ黒に塗りつぶされたと明らかにした。被害を5月下旬に確認し、6月に県警東灘署に届けた。同署は器物損壊容疑で捜査している。

【右】昨年3月に六甲山頂付近に建立された震災犠牲者の鎮魂碑【左】真っ黒に塗りつぶされた鎮魂碑=6月9日撮影、いずれも村上悦朗さん提供 © 毎日新聞 【右】昨年3月に六甲山頂付近に建立された震災犠牲者の鎮魂碑【左】真っ黒に塗りつぶされた鎮魂碑=6月9日撮影、いずれも村上悦朗さん提供

 兵庫労山によると、2011年3月の東日本大震災を受け、メンバーが現地で支援活動に取り組んだのをきっかけに岩手、宮城、福島の労山と交流を深め、昨年3月に鎮魂碑を建立。一辺9センチ、高さ1.3メートルの茶色の木製四角柱で、白字で阪神大震災と東日本大震災の発生日のほか、「復興祈願」などと記した。今年4月にメンバーが訪れた際は、無事だったという。

 兵庫労山の村上悦朗副会長(81)は「震災犠牲者の心情を思うと許せないが、また被害に遭うかもしれないと思うと修復もできない」と困惑している。

 神戸市では阪神大震災犠牲者を追悼する「慰霊と復興のモニュメント」(中央区)でも落書きが見つかっている。【藤田愛夏】

 
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