沖縄県警は18日の県議会米軍基地関係特別委員会で、米軍ヘリの部品が落下したとみられる宜野湾市の緑ヶ丘保育園屋上でトタンのへこみが見つかった件について、当日の現場での調べでは「へこみは確認できなかった」と明らかにした。

園舎の屋根に落下したとみられる円筒=7日午前、宜野湾市野嵩・普天間バプテスト教会付属緑ヶ丘保育園

 県警の松崎賀充捜査1課長は、落下物について「米軍側に確認しているが正式な回答はまだもらっていない」とした上で、衝撃音を聞いた保育士や屋根にあった落下物を確認した園長の話から「物体が落ちたのは間違いない」と指摘した。

 へこんだ場所の調査は、普天間飛行場所属CH53Eヘリが普天間第二小に窓を落下させた事故の対応に追われているとして実施しておらず「早めに対応していきたい」と述べた。県警科学捜査研究所によるへこみの専門的な調べについては「できるのかどうかを検討していきたい」とした。

 また、県の騒音調査で確認された2回の衝撃音と、同時刻にCH53Eとみられるヘリが周辺を飛行している画像の鑑定については「進ちょく状況を見ながら検討したい」と述べた。

 新垣清涼氏(おきなわ)、宮城一郎氏(社民・社大・結)、渡久地修氏(共産)への答弁。