超入門!落語 THE MOVIE「置泥」「掛け取り」[字][再] 2017.12.25

2512月 - による admin - 0 - 未分類

たった一人で全てを演じきる究極の話芸落語。
ふだんは聞いて楽しむ落語の演目を噺に合わせてあえて映像化致しました。
それでは見る落語間もなく上映です。
聞き手の想像力で無限に広がる落語の世界
「これが目に入らねえのかよ?」。
「きれえだな。
ピカピカ光ってるじゃねえか」。
「こうなると貧乏も風流だな」。
「毎度ありがとうございました」。
「せっかくだからもらっとけ」。
見る落語どうぞ一席おつきあい下さい。
えっ?あっすいませんだ…誰ですか?泥棒!誰か泥棒!泥棒!あ〜!どうしたんですか?濱田さん!泥棒泥棒泥棒!キャ〜!うるさい!静かにせい!ちょっと何でこんな事するんですか?僕だってね好きでこんな事やってるんじゃないんですよ。
でもしかたないんです。
だって借金100万もあるんですよ。
ちょっといいですか?実は僕も…僕も借金あります。
500万!500万あります!えっ初耳。
僕も自暴自棄になっている時期ありました。
でも大丈夫。
真面目にやっていればなんとかなります。
それに分かるんです。
あなたはそんな悪い人ではない。
一方的な展開でも相手に感情を許してしまうと会話の主導権が変わってしまう事がある。
泥棒といっても十人十色。
中には情に厚い泥棒もいたんだそうで。
およそ240年前の笑い話を集めた本を元にしたという
カンニング竹山演じる泥棒が入ったのは一文無しの家だった。
ハマカーン浜谷の表情にもご注目
噺の中に泥棒が出てまいりますとまあ何をやってもうまくいかないというまぬけなところが立て役者でございますけれども。
ある貧乏長屋路地入ってきた泥棒がこんなところはもう何にもなかろう引き返そうとするってえと「あれ?何だこのうちは戸が開い…あれ?土間で何か燃えてるんじゃねえの?あれ。
えっ?なあちょえっだっえっちょえっおいゲホッゲホッ何だおめえ。
丼鉢ん中で板切れ燃して…あっ!はあ〜…俺が入ったからいいようなもんのよ。
ほんとにまた狭くて汚ねえうちだな真っ暗でよく見えねえけど。
だけどねこういうところが貧乏暮らししながらね金貯めてんだよなあ。
そういう…こっちはおめえ商売人…あっ!あんなとこで寝てやらあチッ。
おう起きろよ」。
「起きてるよ」。
「あっびっくりした。
起きてたの?」。
「おう!あのねお前がうちのぞいて入ってきて火ぃ消すとこまでず〜っと見てた」。
「黙ってねえで何か言えよ」。
「自分ちだから黙っててもしゃべってても勝手じゃない」。
「そらそうだけどさ。
まあいい出せよ」。
「えっ?」。
「出せよ」。
「何を?」。
「何を?この野郎俺を誰だと思ってんだい?」。
「知らないよ。
初めて会ったんだよね?誰?」。
「俺は泥棒だ!」。
「ダメだよ大きな声出しちゃ。
この長屋はね何かあの相撲取り崩れとかねもう車力とかこんなのそろってんだよ。
捕まったらおめえ八つ裂きにされちゃうよ。
大きな声出さない方がいいよ」。
「知らねえと思っていい加減な事ばかり言ってんじゃねえぞ」。
「いやいやほんとだってば。
まあいや嘘だと思うんならいいけど出しても大きな声を。
好きなだけ大きな声出せば?」。
「とにかく金を出せ」。
「いや出せったってないんだよ」。
「ねえ訳はねえだろ。
貧乏暮らししながら小金貯めてんだろ。
出せってんだよ。
ねえ訳はねえあるはずだよ」。
「いやおめえが決めるなよ。
俺ないってそう言ってんだからないってば」。
「出さねえのか?今出しいいようにしてやるからな。
おう!」。
「きれいだな。
ピカピカ光ってるじゃねえか」。
「この野郎これが目に入らねえのかよ?」。
「入らないよ。
俺の目は紙くず籠じゃねえから」。
「見えねえのかってんだよ?」。
「見えてるよ。
わあきれいだなって褒めたじゃねえか」。
「金出さねえとぶち殺すぞ」。
「ほんとに?」。
「今まで何人やったと思ってんだ」。
「いいとこ来てくれたよ。
いや俺生きてるのが嫌で死にてえなと思ってたとこなんだよ。
でもてめえで死ぬ度胸もねえからどうしようかなと思ってると…ああ…ありがてえもう助けると思って殺して。
ねえ殺して!」。
「命を粗末にするんじゃないよお前。
何で死にてえんだよ?」。
「いや俺大工なんだけど博打好きでね。
いやこの間も道具箱質屋に入れて銭こしらえて。
ああそうそう五円で質入れしたんだよ。
そいでやったらいや初めよかったんだけどすっかり負けちゃってね。
もう三日三晩何も食ってねえんだよ。
もう今までもこれからも同じ事繰り返すんだよ。
もう生きてたってしょうがねえから…殺せ…殺してくれ」。
「真面目に働けよ。
人間は一生懸命やってらなんとかなるんだから。
全くもう…えっもう働け」。
「今更言われたってもう遅いよ。
道具箱もねえし仕事もできねえしもう死ぬしかねえんだ」。
「今からったってじゃあ仕事…道具箱がありゃ仕事すんのか?」。
「ありゃするけどねえしさ。
死ぬしか…」。
「じゃあほんとに働くんだな?もう博打やんねえんだな?」。
「う〜ん…。
五円で質に入れたってそう言ってたよ?はい」。
「えっ何これ?」。
「五円札だよ。
道具箱質屋から出せるだろ」。
「これおめえ。
いやだって…見ず知らずの人にこんな事してもらっちゃ悪いよ」。
「でも死ぬんだろ?前向きに生きろよ」。
「すまないね。
ほんとに?ありがてえ。
だけどねこれやっぱり返すよ」。
「何で?質屋に」。
「いや…あの質屋に持ってったのふた月前でさそれっきり利息も払ってねえもんだからよ」。
「よせよおい。
何で俺が利息の面倒を見なくちゃいけねえんだよ?」。
「いやだから…だからそんな事までお前に頼めないからさ。
だからあのもう気持ちだけありがてえな。
心持ちだけ受け取るから…殺して」。
「利息いくらだ?」。
「二円」。
「金は大事に使えよお前チッ」。
「すまねえな。
ほんといい人だね。
とても他人とは思えないよ。
あっちょっとじゃあ悪いんだけど体触って」。
「気持ち悪いな何だい体?うっうっうっ?おめえ裸じゃねえか。
えっふ…ふんどし一本」。
「そうなんだよ。
腹巻き半纏ももひきもみんな質屋に入れちゃって…これは利息も込みで二円でいいんだけど」。
「お前何かジワジワ来るなお前。
そりゃあそりゃあおめえ…」。
「だよな?ごめん。
俺ね何か親切にされるとついつい甘えて言い過ぎちゃうんだ。
悪かった。
そこまでは甘えられないよな。
これ返すから…」。
「何でこんなうち入っちゃったのかな?もう札ねえからほら細けえけど二円」。
「ありがとう。
三日三晩何にも食ってねえんだけど」。
「じゃ五十銭あるからなあ米買って食え」。
「俺おかずっ食いなんだよ」。
「お前…ふざけんなよお前。
このさなかにおかずとか言ってる場合じゃねえだろ」。
「そうだよな…贅沢言ってる場合じゃねえよな。
でもよ…俺おかずがないと飯食えねえんだよウウウッ」。
「チッ。
はあ〜…じゃあほら…はい。
やるから。
もう分かったい。
これでいいだろ。
なあ?じゃじゃじゃみんなみんなみんなやるからもうみんなやるから」。
「ほんとにみんなかな?今財布の底つまんでなかった?」。
「見てたのかよ?ああこれで全部だい」。
「すまねえ…。
いやでもこれ返す」。
「何で?これだけありゃ道具箱質から出して着物も何も出して米買っておかず買って」。
「いやそうだけどさ明日それで仕事から帰ってきたら。
いや明日のうちに給金もらえる訳じゃないからさもう一文無しでしょ。
『元の木阿弥』でしょ。
道具箱質に入れてまああさってはもう仕事ができないからだから俺…」。
「そこまで悟られてちゃしょうがないよ」。
「ここにな俺がいざって時の…俺がいざって時のためだぞ一円札一枚縫い込んであんだ。
やるよ」。
「悪いな何か催促したみたいで」。
「催促してるじゃねえか。
チッ。
大きな声出すなよ。
じゃあな」。
「どこ行く?」。
「帰るんだよ」。
「じゃあ気を付けてな。
あの路地出たら右行っちゃダメだよ。
左行かないと。
いや右行くと交番があるから。
捕まっちゃうから」。
「今日は捕まるような事はしてねえんだよ俺は。
大きな声出すなよ。
黙ってろよ」。
「じゃ気を付けて…ねえちょっと…泥棒!」。
「シッ。
大きな声出すない。
何だい泥棒とは?」。
「いや名前知らねえからさ。
ちょっと頼みがあるの」。
「俺はもう一文無しなんだよ」。
「いや今じゃねえんだよ。
陽気の変わり目にまた来てもらいたいんだ」。
(拍手と笑い)ご迷惑おかけしてすみませんでした。
ああ…。
あのこんな事お願いできる立場じゃないんですけどもしよかったらここで働かせてもらえませんか?えっ?お願いします。
メチャクチャ頑張りますんで。
いやそっかあ。
でもね困ってるもんね大変そうだし。
そういう事ならうん…ごめん人数足りてるから。
いや…今のは採用の間やろ完全に。
だってここ映画館だからさ。
映画好きなの?いや映画好きですよ。
ええ嘘!本当!何だバッチリじゃない!完璧だよ。
じゃあそれ僕…。
それはごめんなさい。
いや…即戦力のバイト見つけた時のテンションや。
もうええ!
(2人)どうもありがとうございました。
(拍手)ふとした会話が漫才のようになってしまうそんな事ってありますよね。
代金を後日支払う事が今よりも一般的だった昔は代金を取り立てる事を「掛け取り」と言ったそうです。
取り立てする人される人そのやり取りはまるで漫才のようだったそうで。
六代目三遊亭圓生も得意とした一席
借金を返す当てのないウド鈴木演じる亭主。
大晦日にやってくる借金取りを追い返すためにあの手この手を尽くす
え〜落語でございますから貧乏長屋はおなじみの舞台で。
この貧乏長屋が暮れを迎えますと借金取りに追われるうちばかりでございますけども。
「どうするんだよお前さん。
もう今日は大晦日なんだから。
後から後から借金取りが来るのに。
あたしだって言い訳のセリフに困るよ」。
「う〜ん…去年の手で追っ払おうじゃないか」。
「何だい?去年の手って。
お前さんが死んだふりするあれかい?もう懲りたよ去年。
『お前さんどうしても勘定が追っつかないからいよいよ夜逃げかね』っつったら『まあいいよ。
俺に考えがあるから』って表へピュ〜ッと飛び出してったからまあどっかでお金の工面でもしてくれんのかと思ったら大きな棺桶一つしょって帰ってきて『どうすんのお前さんこんなもの』ったら『俺がこん中入って死んだ真似してるから借金取りが来たらこのとおり亭主が死にましたんで借金払えません。
脇で泣いてろ』って。
泣ける訳ないだろこんなもの。
それでもみんな来てお悔やみ言ってくれてんだものあたしだってゲラゲラ笑う訳にいかないから。
湯のみにお茶ついどいて人が来るたんびこうやって目の縁ぬらして泣いた真似してたの。
そしたらほらあの〜金さんが来た時そう言ったよ。
『おかみさん目からお茶殻が出てるよ』っつって。
あんな情けない思いした事ないよ。
大家さんの時覚えてるかい?あの人のいい大家さん本気にしちゃって『ああお前も気の毒になあ。
これは少しだけど』ってお香典出されて。
『大家さん店賃も払えません。
借金があるのに』。
『まあいいじゃないか。
借金は借金香典は香典』。
『いやそうはいきません。
どうぞそっちにお納めを』。
『いいから取っときな』。
『いえダメです』。
『まあまあ』って押し問答してたらどうしたよお前さん。
『せっかくだからもらっとけ』って手ぇ出したからまあ大家さんの驚いたこと。
『ギャ〜!』ってもう。
かわいそうだよあんな事しちゃ。
どうすんの?」。
「うるせえなどうするどうするって。
借金取りだってなみんな人それぞれ好きなものがある。
好きなものには心を奪われるって例えがある。
なあ俺が借金取りの好きなもんでうめえ具合にと〜んと断っちゃうよ」。
「そんなうまい具合にいくかい?」。
「ああ任しとけよ」。
「あら早速来たよ」。
「誰だい?」。
「大家さん」。
「家主は何が好きだ?」。
「あだ名が『狂歌家主』ってんだから狂歌が好きなの」。
「ああ狂歌な。
うんじゃあお前ちょっと押し入れ入ってな」。
「こんばんは八公や」。
「はい。
おやどうも大家さんご苦労さん。
いやそこじゃなんですからどうぞこっちへお上がり下さい。
今あっしがねお茶いれますから」。
「ああいい。
もうもう構わないでおくれよ。
今年は死んだふりはしてねえようだな。
お前も忙しいだろうがあたしも長屋回らなきゃいけねえ。
店賃が四つたまってんの払っておくれ」。
「ああ四つですか。
もうねいの一番に払わなきゃいけねえと思いながらねよからぬもんに凝っちゃってね。
あっしは狂歌に凝っちゃった」。
「へっあたしが好きだからそんな事言やあ勘弁してもらえるもんだと思って。
そんな手にあたしは乗らない」。
「いやほんとに凝ったんですよ。
やってみると面白いねあの狂歌ってね」。
「ほう?お前がほんとに狂歌に凝ったんならあたしもうれしいが。
じゃ嘘でねえ証拠に作った狂歌披露してみな」。
「あっそうですか。
こないだ出来ましたのがね『貧乏』という題で作りました」。
「ああ貧乏の悲しさがよく出たなあ。
そういうのはほんとに貧乏したやつでなきゃ分からない事だな」。
「はあ『鐘のうなる』。
威勢がいいな」。
「山水だねおい。
いい眺めだな。
『質の流れに借金の山』。
こうなると貧乏も風流だな」。
「ええ貧乏を…」。
「お前のは貧乏ばっかりだよ。
少し貧乏を離れてやろう。
じゃあたしもやるか」。
「女房喜べ!」。
「ハハハ菅原もどきでお前が言い訳をするんならじゃああたしも…」「そうですか。
そのころにはきっと…」。
「いやどうもありやとうございやした。
ごめんください。
さようなら〜」。
「おっかあ家主が帰ったよ」。
「まあお前さん好きなもんで返すってこういう事。
へえ〜!器用だったね。
よくあんな事スラスラ言えたね。
どこで覚えたの?」。
「うん寄席行くと噺家があれやるからな」。
「まあ落語ってのはためになるんだね」。
「ああ寄席はどんどん通わなくちゃなあ」。
「あらお前さんまた来たよ」。
「誰だい?」。
「魚屋さん」。
「魚屋あいつは何が好きだい?」。
「喧嘩」。
「喧嘩はまずいよお前。
厄介なやつが来ちゃった。
ちょっとあの薪の太いのあんだろ?薪雑把。
ああいやいいよ。
心配すんなよ。
形にならなくちゃいけないよな。
手拭い放っつくれ。
あいよっ!こいつで…ねじり鉢巻きだ。
じゃあお前押し入れ押し入れ。
何があっても出るんじゃねえぞ。
お前が出ると仕事がしにくいからな」。
「こんばんは八つぁんいるかい?」。
「誰だい?」。
「よう!俺だい」。
「魚屋だなこの野郎ふてえ野郎だ!話があるからこっち入れ!」。
「威勢がいいなねじり鉢巻きして。
お前んとこの勘定は長すぎるよ。
いい加減にしつくれよ。
こっちだって大晦日だなあ。
僅かな勘定ためて年を越したらおめえも気分が悪いだろ。
払ってもらうよ」。
「借りがあるんだから払いてえと言やいいんだけどな銭がねんだよしょうがねえよ。
ねえ袖は振れねえって事があるよ。
今おめえもそう言ったろ?勘定は僅かだって。
僅かな勘定取って帰ったってしゃあねえ。
四の五の言わずにとっとと帰れ!」。
「何だとこの野郎!」。
「おっケツまくったな?」。
「当たり前だ!勘定は僅かだと?四の五の言わずに帰れだ?おう!おめえがそんな事言うんならな今日はおら勘定取るまでここ一寸もいごかねえからそう思えよ」。
「ほう勘定取るまで一寸もいごかねえ。
よし!じゃあおめえはそのつもりだろう。
俺はなおめえに勘定をやるまではそこを一寸どこじゃねえ五分だっていごかさねえからそう思えよ。
いつんなるかな?半年先か一年先か。
いごかねえで待ってろよ。
もし一寸でもいごいたらこの薪がおめえの血を吸うからな」。
「おい…冗談はよそうよ。
なあ気は心。
半分でもいいから頼むよ。
俺今二〜三軒そこ回ってくるから。
じゃあとで返るから頼むよ」。
「この野郎畜生動いたなおい」。
「おっとっとっと危ないよそんなもの振り回してお前。
そらいごくよ生きてんだから。
でもまた戻ってくるんだ」。
「戻ってくるかなんか知らねえ。
おめえは勘定を取るまではそこを一寸もいごかねえ。
男が一遍歯から外へ出した言葉だよ。
曲げられちゃ困るよ。
またお前はそういういい加減なやつじゃねえってのはおれはよく知ってるんだい。
でもそうやっていごくとこ見ると勘定取ったのか?」。
「取らないよ」。
「そうだろ?だったらそこにいろよ。
うちはな夫婦で食うのがやっとだからおめえに食わせる物ねえんだよ。
でも知らねえ仲じゃねえから干からびたら骨ぐらい拾っといてやらあ。
ずっとそこにいろ!」。
「正気かおめえは?チッ畜生もう…。
いいよ!面倒くせえ。
一軒夜逃げくらったと思って諦めるよ。
『もらった』にしといてやるよ!」。
「何だいその言い方は?勘定を取ったのか取らねえのか」。
「もらった!」。
「もらったじゃいけねえよ。
受け取り出せよ」。
「受け取り?畜生まあほんとに。
ほら持ってけ!」。
「何だよつっけんどんに。
よ〜し!じゃこれで払ったな?」。
「もらったよ」。
「どうしてそう愛嬌がねえんだよ。
商売人ならニッコリ笑って礼を言え」。
「いい加減にしろよ!この上俺が礼を言えるか言えねえか」。
「あっ言わねえ?ああ言わなきゃ返すんだ。
いいよいいよ。
こんなもん引っ込めとけ。
そのかわりいごくなよ五年でも十年でも」。
「分かったよ。
言う!礼を言う!毎度ありがとうございました」。
「何だよおめえ。
獅子頭みてえな顔してやがる。
え〜いくらの勘定だ?『一つ金六円三十銭』なり。
ハハッ安い勘定だなあおい。
ためとかねえでちょいちょい取りに来いよ!おい!おい!魚屋!しらばっくれて帰ろうったってそうはいかねえぞ。
今やったのは十円札だ。
お釣りくれ!」。
「いい加減にしろこの野郎!」。
おなじみの「掛け取り」でございます。
(拍手)「落語THEMOVIE」いかがでしたでしょうか?これを機に次は是非寄席に足を運んでみて下さい。
あなたの想像力で無限に広がるエンターテインメント。
それが落語です。
ここで重大発表!2018年のお正月今までご紹介してきた作品を一挙に放送します!1月1日夜11時35分からたっぷり朝まで初笑い!お楽しみに!
2017/12/25(月) 03:45〜04:10
NHK総合1・神戸
超入門!落語 THE MOVIE「置泥」「掛け取り」[字][再]

カンニング竹山はいい泥棒?ウド鈴木、絶品の言い訳?ふだん想像で楽しむ落語を、落語家の語るはなしに合わせ、あえてアテブリで映像化…初心者でも楽しめる新たなエンタメ

詳細情報
番組内容
(1)「置泥」…貧乏長屋に押し入った泥棒(カンニング竹山)。ところが中で寝ていた男(浜谷健司<ハマカーン>)は、驚くどころか「俺を殺してくれ」とせがみ始めた…(2)「掛け取り」…年の暮れになるとどこの家にもやってくる借金取り=掛け取り。金のない八五郎(ウド鈴木<キャイ〜ン>)は、取り立てに来た相手の好きなものを利用して、あの手この手で絶品の言い訳を…。▽案内人・濱田岳による「現代版マクラ」も必見!
出演者
【案内人】濱田岳,【出演】カンニング竹山,浜谷健司,ウド鈴木,ラバーガール,村松利史,和田まんじゅう,たける,柳家三三,柳亭市馬,【語り】落合隼亮

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:30107(0x759B)