アニメ 3月のライオン 第2シリーズ「第4話」[字][再] 2017.12.25

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(相米二)ほれモモ言ってやれ!
(モモ)「3月のライオン」また見てね。
(相米二)モモは世界一…いや宇宙一の孫じゃ!!
(足音)
(足音)
(カラスの鳴き声)
(戸が開く音)ひな丁度帰って来たわね。
おかえりなさーい。
ん…?どうしたのかしら。
ひな?ひなでしょ?
(戸が開く音)…ひな?
(カラスの鳴き声)れいちゃ…おっおねいちゃ…。
(嗚咽)ひなちゃん!?
(ひなたの泣き声)ニャッ!ニャーッ!
(ひなたの泣き声)・「ゆうやけ雲が耳打ちした」・「『次は君の番だよ』って」・「ひまつぶしのゲームに飽きたから」・「どうせスケープゴートなんだろ」・「僕は僕の世界の王様だ」・「水の上も走れるんだ」・「床に落ちた卵も逆再生」・「宇宙飛行士にだってなれんだ」・「空から降りてきたビーズを」・「拾い集めてたらいつか」・「辿り着くだろうひとりきりの」・「自由の旗を立てるんだ」・「穴だらけのジーンズを履いて」・「すきま風に涙こらえて」・「ひとつふたつ大きく息を吐いて」・「立ちあがるんだボクサー」・「起死回生のチャンスは一度」・「絵に描いたドアをたたいて」・「色はにほへど散りゆく花を」・「咲かせるのは自分さ」
事の次第はこういうものだった。
ひなちゃんのクラスでいじめがあった。
4月に中3になってクラス替えがあり名前順で分けられた班の中でそれは唐突に始まった
(高城)だーかーらー一緒に来ないでって言ってんの。
(高師)しつこいなー。
え?な…なんで!?
仕掛けられた人間はおびえとまどい
(椅子を引く音)
それがますます悪循環をまねいた…
その子はちほちゃんと言って
小学校でずっと同じクラスで仲良しだった女の子でおっとりしていていつもニコニコやさしいすごく可愛い女の子だった
3年になって受験を控え形のない不安に皆が支配されて行く中男子に媚をうってるとか先生の前でいい子ぶってるとかそんなはっきりしない理由で彼女は同じグループの子たちから疎外され始めた。
彼女は萎縮しグループ内の人間はますます彼女を疎んだ。
みんなはそのグループを恐がって遠まきに様子を伺うばかりだったがひなちゃんには勿論そんな事はできなかった。
小学校から仲良しの彼女の事が大好きだったのだ
何で一人で掃除してるの!?他の人は!?えっと用事があるからって…。
これ…家庭科の宿題のパジャマ…。
なんでちほちゃんがみんなの分持って帰ってるの!?…6人分も!?ち違うの自分でやるって言ったの。
先生に相談してみよう?このままじゃダメだよ…。
やめて言わないで!そんな事ばれたらみんなにますますいじめられる!ひなちゃんおねがい言わないでっっ。
(水音)
—けれど事態は少しずつ悪化し
(ちほ)くつがない…。
かばんもトイレに落ちてた…。
(嗚咽)
ちほちゃんは学校を休みがちになった
川本さんの勘違いじゃない?グループの子もふざけてるだけでしょ?そんななんでも悪い方にとっちゃダメダメ。
川本さんってもっとポジティブな子かと思ってたわ。
先生も
ひなちゃんあんまり佐倉さんにかまわない方がいいよ。
ひなちゃんまで目つけられちゃうよ?
クラスメートのみんなも
え?私たち?ごめんね…今年受験だから自分の事で手一杯で…。
見て見ぬフリをしたままだった
ーそしてついに…
急ですが佐倉さんはご家族の都合で転校しました。
ハッハッハッハッハッ…。
ちほちゃん!ひなちゃん!
不登校になった彼女はお父さんの単身赴任先の岩手にお母さんと引っこす事に決まったのだ
ひなちゃんゴメンねごめんねごめんね。
こんなにひなちゃんにたすけてもらったのに。
(ひなたとちほの泣き声)あれ?B班一人足りないぞ?佐倉は?先生ー佐倉さんは転校しましたー。
何だ?こんな時期にしかもえらい急だな。
ねーなんか急にぃー引っこし決まったんだってー。
っつーかーそこまでする?フツー。
(笑い声)ごめんね…ひなちゃんごめんね。
(笑い声)あぁーっ!!なっ!!川本っっやめなさい川本!!川本っっ!!
(女子生徒たちの悲鳴)
(高城たちの笑い声)
ーそして矛先はついにひなちゃんにまわって来た
ひな…。
おねいちゃん私どうすれば良かったの?ちほちゃん泣いてたっ。
転校するの恐いって…。
またあっちでもいじめられたらどうしようってすごい恐がってた。
おねいちゃん私…。
ちほちゃんに何もしてあげられなかった。
何もっっ。
う…うわあぁん…。
ふふえ…ひなちゃん泣いてる〜。
いやだ〜〜…。
(ひなたとモモの泣き声)あ…モモ…ゴメン。
おおねいちゃん何でもないから。
ゴメンちちょっと走って来るっ。
あっダメよひなっっ外はダメ!もう暗いからっ!行っちゃダメ!ぼくが。
(モモの泣き声)ひなちゃん!ハッハッハッハッ…。
あっっ!!ひなちゃん!!ふっうっうわああ〜〜ん…!!あああぁぁ〜…!なんで…こんな事になっちゃったんだろ…。
に2年生まではあんなに学校毎日楽しかったのに。
ちほちゃん…あんなに悩んでたのにどうしてっみんな…見ないフリとか「かばってるとあなたもやられるよ」とかどうして?ーでもっっみんなが言った通りになっちゃった。
明日からひとりだ。
ひ…ひとりぼっちになるのこわいよう…。
ひくっ…ほんとはずっと恐かった。
ひっく…でもっっでもっっ後悔なんてしないっっしちゃダメだっ。
だって私のした事はぜったいまちがってなんかない!!
その時泣きじゃくりながらもそう言い切った彼女を見て僕はかみなりに撃たれたような気がした
ううぅ…。

不思議だ。
ひとはこんなにも時が過ぎた後で
全く違う方向から嵐のように救われる事がある
ひなちゃん。
ありがとう。
君はぼくの恩人だ。
約束する。
僕がついてる。
れいちゃん?一生かかってでも僕は君に恩を返すよ。
(鳥の鳴き声)
次の日学校から帰ると
橋のそばのベンチに零ちゃんが座っていた。
「調べたい事があるから図書館に連れて行って欲しいんだ」零ちゃんがそう言うので案内した

図書館は小学校以来で児童コーナーのイスを見た時

「こんなに小さかったっけ?」ーと思ったら涙が出た

「こんなのがあったよ」ーと言って零ちゃんが持って来てくれたのはとても美しい和菓子の本たちだった
おじいちゃんのお店で見た事のあるお菓子も載っていた。
すごくきれいな知らないお菓子もたくさん載っていた
零ちゃんは隣でずっと植物図鑑と昆虫図鑑をじっと眺めていた
あった…。
ーそうかナワシログミっていう名前だったんだ…。
そして2ツ星テントウってずっと呼んでたこれはナミテントウって名だったんだ…。
てんとう虫って「天道虫」って書くの?何でかな。
ーと呟いたら
手を出して…。
くすぐったい。
どんどん登ってく…。
(羽音)あ飛んだっ。
飛んで行くテントウ虫を見送りながら零ちゃんが話してくれた。
「天道虫」という名はむかしの人達がこの小さな可愛い生きものが
太陽に向かって飛ぶところを指してつけた名前なのだと
(ひなたの泣き声)
彼女が僕の袖を握って泣いている間体中が心臓になったみたいに脈打って痛くてちぎれそうだった。
彼女を泣かせた人間を今すぐにでも全員探し出して八つ裂きにしてやりたいと思ったが「そんなんじゃ解決にはならない」「彼女の為に何ひとつならない」ーだから考えろ考えろどうしたらいい
考えるんだ
ーそうして家に戻ったら
おかえり。
ニャー。
ごはん丁度できた所よ。
ひなちゃんれーちゃんおかえりなさい。
図書館に行ってたの?零ちゃんと?まぁそう。
零ちゃんも上がってさあ。
ニャー。
いつも通りのあかりさんとモモちゃんとちゃぶ台いっぱいのあったかい晩ご飯と真面目な顔をしたおじいちゃんが待っていた
おうひな座んなさい。
(相米二)話は全部あかりから聞いた…。
ニャー。
ひな…。
よくやった!!おじい…ちゃん?最近のいじめがえげつねーのはじーちゃんも新聞やテレビのニュースでいやっちゅう程見て知ってる!!見るたび俺ァかわいそうでたまらなかったっ。
なのにお前は…そんなおっかねえ所で友達を助けようとしたんだな!?すげぇ勇気だ!!大人にだってめったに出来る事じゃねぇ!!お前はすごい!!俺の自慢の孫だ!!お前は何ひとつ間違っちゃいねぇ!!友だちを助けたんだ!!胸をはれ!!お…じいちゃ…。
うっ…。
……っっ。
う…う〜っ…。
(ひなたの泣き声)
ーその後みんなでご飯を食べた。
おじいちゃんに「夕べはひなを探してくれてありがとう」「たくさん喰ってくれ!!」と背中をたたかれた。
ひなちゃんは泣きながらもたくさん食べた。
唐揚げにポテトサラダにクリームシチュー。
あかりさんの作ったごはんはひなちゃんの大好きなものばかりだった

かみしめながら僕は僕に出来る事を必死に探し続けていた…
・「どうして笑うのさ指先でなぞる夜は更けて」・「大きすぎるこの世界の隅で心は溶けて行く」・「枯れない花が雨を弾くように」・「大切なものが零れてしまった」・「いつのまにか一人きり遠くまで歩いてた」・「忘れてた本当の僕の声不思議な気持ちで」・「長い夜の明けたあと」・「思い出す夢のように」・「懐かしい永遠に身を委ねまた歩き出せそうだ」
(ネコたち)おなか減ったニャー。
唐揚げ食べたいニャー。
ポテトサラダもいいニャー。
2017/12/25(月) 02:35〜03:00
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン 第2シリーズ「第4話」[字][再]

高校生プロ将棋棋士・桐山零の成長を描くアニメの第2シリーズ。厳しい勝負が続く中、零のよりどころである川本家の次女・ひなたが、中学校でのいじめに巻き込まれていた…

詳細情報
番組内容
小学校からひなたと仲のよかった佐倉ちほが、中学3年のクラスでいじめの標的になってしまった。見て見ぬふりをする同級生ばかりの中、ひなたはちほに声をかけていっしょにご飯を食べ、担任の先生にいじめを訴えようと提案する。しかし、ちほは激しくなる一方のいじめから学校に来られなくなり、ついには転校してしまう……。そしていじめの矛先は、今度はひなたに向けられるのだった。
出演者
【声】河西健吾,茅野愛衣,花澤香菜,久野美咲,千葉繁,西明日香,悠木碧,安野希世乃
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】東冨耶子,木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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