（隈倉）「３月のライオン」次回もよろしく。
（神宮寺）隈倉〜っ！その前にちょっと話があるんだが！
（松本）うおーっっでかっっ！！
（スミス）これ誰の靴!?
（松本）すっげーでけー！！わー！！隈倉九段のじゃね!?だよなっ。
今日棋竜戦の予選やってるもんな。
ちょっとサイズいくつ!?見てみねぇ!?ふん！ふん！すげえ２９．５ｃｍまさかの約３０ｃｍ！！
（スミス）さすが旅館のカベを蹴り抜くだけあるぜ。
モノがちがう！！もぜってー下駄箱入んねー。
でも…びっくりしたよな…。
あのいつも岩のように冷静な隈倉さんが…タイトル戦で負けて旅館の壁を蹴り抜くなんて…。
あの静けさの裏にそんな熱さを隠していたなんて…。
くーっっますますカッケー！！オレも蹴り抜きてー！！健吾イカす！！これ履いたらオレ強くなれんじゃね？Ａ級に近づけんじゃね？とまで思えて来た！なれるかもよ！！
（指を鳴らす音）近づけんじゃね!?どうよ!?どうよ？スミス！！なれそう？Ａ級？
（スミス）足でかっっバランス悪っっでもイイ！！盛り上がってるところすまんが。
はっっ。
靴いいかな？ささーせん！！すんません押忍！！
（スミス）キャー！！
（松本）はわー！！はーでけーかっけー。
見ろよあの体幹。
もはや棋士の体じゃねーよ。
柔道五段ってホント？
（松本）オレ格闘技団体から誘い来たってきいたぜ？
（スミス）あっいけねもう２５分!?５０分しかねー大事な昼食休憩がおわってしまう。
（松本）いそげっしまった！これだと角の六角そばしかまにあわないやー！！・「ゆうやけ雲が耳打ちした」・「『次は君の番だよ』って」・「ひまつぶしのゲームに飽きたから」・「どうせスケープゴートなんだろ」・「僕は僕の世界の王様だ」・「水の上も走れるんだ」・「床に落ちた卵も逆再生」・「宇宙飛行士にだってなれんだ」・「空から降りてきたビーズを」・「拾い集めてたらいつか」・「辿り着くだろうひとりきりの」・「自由の旗を立てるんだ」・「穴だらけのジーンズを履いて」・「すきま風に涙こらえて」・「ひとつふたつ大きく息を吐いて」・「立ちあがるんだボクサー」・「起死回生のチャンスは一度」・「絵に描いたドアをたたいて」・「色はにほへど散りゆく花を」・「咲かせるのは自分さ」
（麺をすする音）ふうむまずはお互い初戦はクリアか。
新人戦は２６歳以下…。
もぐもぐ。
五段以下の棋士で争われる…むぎむぎ。
総勢４２名の棋戦…もぐもぐ。
な訳だが…まぐもぐ。
いつみてもヘルシー＆豪華だよな…。
食べるかしゃべるかどっちかにしろよ…。
（麺をすする音）
（二海堂）いいか？あと３回勝ったら決勝だ。
お前と俺は順位戦で今年は対局が無い。
公式戦で戦う為にはお前には何としても残ってもらわねば！！「お前には」って…自分はもうすでに残る気まんまんなセリフだな。
どっから来るんだその自信…。
いいか何としてでも決勝に残れ。
オレとお前の伝説の始まりなんだぞ!?
（二海堂）オレが見事名人になってプロジェクトＸ的な番組で特集された時モノクロ静止画像で差し込まれるんだよその模様が！！「その時」…「二海堂は」…「思った」…。
あああぁぁ…！みたいなナレーションと一緒にな！！おいお前鮮明に作り込み過ぎだぞ？その未来予想図…。
つかもう泣いてる？新人戦か…何もかもみななつかしい…。
だが坊主そんなヨタ話は今日このじじいに勝ってからだぞ。
コラ。
絵に描いたもちはうまいが腹にたまらんぞ〜ははは…。
ああ…。
ううぅ…。
はいっっ今日はどうぞよろしくお願いいたします。
お食事中騒いですみませんっっ！！どーしてくれる桐山っっお前のせいでおこられたろ!?あの温厚な有本九段に！！うぎーっっ。
どこをどうみても全てお前のせいだよ。
大声で賞を獲りたいだの名人になってＮＨＫのトップランナーに出たいだの…。
はあああ…。
桐山お前はいっつもそうやって「僕はガッついてません」的な風情で涼しげに高見の見物的なポジションぶってるが俺には解っているんだぞ!?へ？お前新人王は「ま順当に行けば普通に獲れるだろうし」とか思ってるだろう？は・い・？い…いきなり何ですか？はい？新人王は大騒ぎしなくてもまあ獲れて当たり前…むしろ「年齢制限的にはぁまだ全然余裕だけどぉま不安要素っていえば俺多分近々昇級して六段になっちゃうから早く獲らないととりっぱぐれちゃうかもだなー」「まそんときゃそんときで他にもタイトル戦はたくさんあるからそこでがんばればいっか」位に思ってるだろ心の中ではなっっ！！はあ？何それ思ってる訳ねーだろ。
何をそんなバカげた事…。
…ったく。
（麺をすする音）そんな事ある訳…ある訳…。
え？あれ？あ…。
気づいてなかったのか桐山よ…あったまくるなこのガキ。
ったく…かわいいなーコンチクショー
あーあーこれだから中学生デビューの神童さんは…。
ったくハラたつわーこのおばかさんめっ
まっかになっとるアホかクソかわいいじゃねーか
安心しろ桐山。
お前がどんな驕り昂った偽りの草食棋士だとしてもそんな事くらいでオレはお前を見捨てたりしないっっ。
なぜなら俺こそが唯一のお前の理解者…心友だからなっっ！！わあああっ！！はずかし〜〜俺サイテーわああああ！！…っておい待てよ話はまだ終わってねーよ？ああっっ。
（有本）あーあー。
動揺しとる。
ふふふガラスの１０代だのー。
まあほっとけ二海堂おもしろいから。
桐山…。
ったく桐山気にせんでももとよりここは鬼の棲家。
火の玉みたいに傲慢で気の強い人間しかおらんのにな。
（相米二）えー「ふくふくダルマ」は口コミで徐々に売り上げをのばし三月町名物として見事根づき始めた。
これもお前たちのおかげだ。
じいちゃん嬉しいぞ。
という訳で何か新しい菓子をまた一緒に考えてくんねーか？んー…今度は「夏の和菓子」か…。
見た目は涼しげで冷たい緑茶に合うような…。
ゴロゴロ…カツオブシかニボシをね…ホンのちょっとでいいんですよ？ちょっとひとなでなどして下さいませんか？でも夏といったらやっぱり寒天を使った水辺シリーズが定番よね☆
（相米二）そうなんだよ定番は大事だ！！そこにちょいと「目新しさ」が加われば言う事ねぇ。
モモ何かねーか？ん〜？こう…お池にな何が浮いてたら楽しい？何が好きだ？んっとね…アヒルさん？
（相米二）アヒルか！おおっっいいな可愛いぞっっ。
さすが我が孫っっ！あ…でもお土産にした時持ち歩いているうちにアヒルが落ちちゃわないかしら？
（相米二）そうか贈り物でそれは絶対あってはイカン事だなっっ。
う〜んじゃあ沈めてみたらどうだ？寒天の中に…。
なんか…急に今ひとつになったな…。
こう…不吉…って言うか…。
モモ他にも何かねーか？こうポチャーンと水の中に入ってるヤツだ。
何か思いつかねーか？水の中…ポチャーン…。
…サンダル？
（水音）わあああん…モモのサンダルおっこったー…。
あーあ泣かないのまた買ってあげるから。
落っことしちゃったねー…よしよし。
ああん…わあーん…。
サンダル…だと!?神童キタコレ！！もしやこの娘は和菓子の神の祝福を!?ワシの孫サイコーッ！！！新しすぎるその感性！！売れるっっ！！えー…おじいちゃん…。
三日月堂…大丈夫かな…。
ほんとおじいちゃんには困ったなぁ。
ねえ？ひな。
（柱時計の音）ひーなっっおまたせーっ。
お風呂あいたよー。
どうしたの？元気ないね。
ううん。
そんな事ないよ…。
さて…とひなもお風呂入ろっと。
じゃ火の元お願いね。
ひな最後だからちゃんと止めてね？うんわかった。
おやすみ。
おやすみなさい。
そう言えば今日はごはんもちょっと残してた…。
ひな…学校で何かあったのかな…。
（水滴が落ちる音）
（水滴が落ちる音）
（水滴が落ちる音）
（鳥の鳴き声）ありがとうございましたーっっ。
おお…ホントだ…おいしい。
２丁目のフジモリパンのタマゴサンドすっごく美味しいのよ。
朝早くからやってるから対局の日とか買って食べながら行くといいよ。
ああ…おねいさん…スキ…。
フジモリパン!?れいちゃんあすこはねっドーナツがおいしいの！！たべてっぜったい食べて。
夕方に行くと揚げたてが買えるから。
ドーナツも買えば良かったなぁ…ひなちゃんおすすめの。
そしたら対局中のおやつにできたのに…
（ツバメの鳴き声）
今日のオープントーナメントは持ち時間の短い対局だ
１０時からだから１５分前には入るとしてまだ大丈夫だなここで食べてっちゃおう
対局相手は何度か当たった事がある。
早指しに強い相手だ。
多分藤井システム…
だとしたら急戦で…
この木…。
そうだ覚えてる。
小学校の校庭に植えてあった…
テントウ虫の木だ
たくさんあった植木の中でなぜかこの木にしかテントウ虫は卵を産まなかった…

久しぶりに見た。
なつかしいな
なつかしい？いや違う。
これは。
この気持ちは
はっ…うっ！やべーよこっち見てるよ。
こえーっっ。
メガネロボット。
投げたのおまえだろー。
（笑い声）
両親と妹が事故で消えてしまって僕は東京の将棋の家の子になった。
長野では小さな学校でひとりぼっちだったけど東京に来たら大きな大きな学校の中でホンモノのひとりぼっちになってしまった
でも友だちなんて一回も持った事がなかったからボクにはそれが普通だった
（男子の笑い声）
「普通だ」と思おうとした
クラスメートたちの直接攻撃を悪化させないためにぼくはひたすら気配を消した。
そういうのには慣れていたから毎日淡々と行動した
休み時間は本に夢中になってるフリをしてお昼休みは教室に残っていると目立つから校庭のすみの植木の中にかくれてた
（男子）ボールこっち！
（男子）アハハハッ…。
２三飛成。
同玉。
１三角成。
３四玉。
幸田のお義母さんは優しい人で
おはようございます。
おうおはよう。
いつも困ったような顔で微笑っていた。
僕はお母さんに喜んで欲しくて色々がんばったけど
米とぎぃ？零にやらせればいいじゃない。
上手いんでしょ？私より。
フロそうじ？零にやってもらえばいいじゃん…。
母さんいっつも「いい子」だって言ってんじゃん。
僕が手伝えば手伝う程
お母さんはますます困った顔になっていってしまった
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
（駒音）あのさあそうやってわかりやすくポイント稼ぎすんのやめてくんないかな。
僕たちのお母さんなんだけど？嫌いよだって気味悪い。
ロボットみたいなんだもの。
夜になると「自分はこれからずっとこのままなのか」と不安になって息もできなかった。
だから何も考えなくて済むようにのめり込むように盤に向かった。
ずっと足のつかない夜の海に浮かんでいるような日々だった
この小さな盤しかすがれるものはもはや無かった
詰め将棋は出ている書籍を片っ端から解きまくり熱が出る程読み込んだ
そして父の書庫に眠っていた全公式戦の棋譜５０余年分そこから美しくとじられた江戸時代の棋譜まで昼も夜も無く並べ続け
休みは全て将棋会館や父の紹介の将棋道場で朝から晩まで対局をした
指して指して指して指して指し続けて
負けました。
指して指して指して指して指して指して指して指して指して指して
そうして僕は今ここにいる
・「どうして笑うのさ指先でなぞる夜は更けて」・「大きすぎるこの世界の隅で心は溶けて行く」・「枯れない花が雨を弾くように」・「大切なものが零れてしまった」・「いつのまにか一人きり遠くまで歩いてた」・「忘れてた本当の僕の声不思議な気持ちで」・「長い夜の明けたあと思い出す夢のように」・「懐かしい永遠に身を委ねまた歩き出せそうだ」
（戸が開く音）いらっしゃい。
まぁドーナツ！！買って来てくれたの？まだちょっぴりあったかいわ。
揚げ立てね。
ドナツ！！食べたい。
うーんもう温かいうちに食べちゃいたいなー。
でも食べたら晩ごはん入んなくなっちゃうし…。
あっひなはまだ帰って来てないのよ。
おそいわね…。
何すか!?いただいていいんすか!?いいんすか!?食べていいんすか!?手が長っっ。
（戸が開く音）あひな丁度帰って来たわね。
おかえりなさーい。
ん…？どうしたのかしら。
ひな？ひなでしょ？
（カラスの鳴き声）…ひな？れいちゃ…おっおねいちゃ…。
ひなちゃん!?
（カラスの鳴き声）
（相米二）ほれモモ言ってやれ！
（モモ）「３月のライオン」また見てね。
（相米二）モモは世界一…いや宇宙一の孫じゃ！！
（足音）2017/12/25(月) 02:10〜02:35
ＮＨＫ総合１・神戸
アニメ　３月のライオン　第２シリーズ「第３話」[字][再]

高校生プロ将棋棋士・桐山零の成長を描くアニメの第２シリーズ。厳しい勝負が続く中、零のよりどころである川本家の次女・ひなたが、中学校でのいじめに巻き込まれていた…

詳細情報
番組内容
対局の昼食休憩中、なんとしても新人戦の決勝で零と対局すると息巻く二海堂は、将来名人となった自分を妄想し熱く語る。そんな二海堂をクールに眺めていた零だったが、自分でも気付いていなかった心の内を二海堂に指摘され、たいへん動揺する。一方その頃川本家では、相米二とあかり・ひなた・モモが、三日月堂の夏の新作和菓子を相談していた。モモの斬新なアイデアも飛び出す中、いつも明るいひなたが元気のない様子で……。
出演者
【声】河西健吾，茅野愛衣，花澤香菜，久野美咲，千葉繁，岡本信彦，竹内良太，杉田智和，木村昴，中博史，井上麻里奈
原作・脚本
【原作】羽海野チカ，【脚本】東冨耶子，木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之

ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz

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