2017年も今月で終わりなので、今年買ったガジェットで良かったものと悪かったものを一挙紹介していきます。

スマートスピーカーや左右独立ワイヤレスイヤホン、縦長アスペクト比のスマートフォンなど、新しいカテゴリのガジェットのトレンドが多く押し寄せた2017年。思い返せば多くの新しいガジェットやアクセサリをお迎えしましたが、やはり買ってみて良かったものそうでないものがはっきり分かれた一年でした。数は多いですが、一個一個良かったところや悪かったところを取り上げていきます。GeekDays主催の今年のベストバイガジェットアドベントカレンダー2017の24日目の記事です。


Google Home

今年話題になった「スマートスピーカー」のGoogle製のもの。Google HomeとGoogle Home miniを両方買いました。買った当初はGoogle Assistantが使えるBluetoothスピーカーぐらいの認識でしたが、使い込んでいくうちにじわじわ生活必需品にまで昇格したアイテムです。先日「Google Homeはこう使え!intelligent HOMEと連携して完全スマートホーム化した部屋を訪問してきた」という記事でも活用法を紹介しましたが、実際に我が家でも様々な機能を持たせて便利に使っています。両手が塞がっている時、ゴロゴロしている時でも使えるのは便利。「ねぇGoogle、今日の天気は?」で一日の天気の確認に始まり、「キッチンの電気を消して」「エアコンをつけて」「リビングでPlay Musicから◯◯(曲名)を流して」など、ハンズフリーで様々な操作ができるところが気に入っています。
普通のGoogle Homeと小型のGoogle Home miniの違いとしては、Google Homeは本体上部のセンサーをタップして操作が可能でスピーカーの低音が強い、Google Home miniはmicroUSB給電が可能でコンパクトなど、基本的な機能は同じでありながらそれぞれにメリットがあります。Google Home miniも低音こそはGoogle Homeのように迫力のあるものは出ないものの、音自体はクリアなため音声アシスタントとしては十分におすすめできます。
複数のGoogle Homeシリーズを設置する事によって家のどこに居ても音声命令で操作ができるほか、自宅を一連のスピーカーとしてグループ化する事によりGoogle Play Musicから全体で音楽を流したり、PCからのキャスト先として指定する事によって部屋を跨いでも音楽が途切れない環境を実現可能。複数導入で確実に便利になるデバイスなので、複数買いもオススメの一台です。
Xperia X Compact

2017年にまず最初に買ったスマートフォン。歴代のXperiaコンパクトモデルを買ってきて、Xperia Z5 Compactはエッジが立っていて持ちづらかったため見送り、その次のXperia X Compactはプロセッサが従来のフラッグシップ同等からミドルレンジ用に変更され、ソニーの小型モデルの雲行きが怪しくなってきたと感じ、買っておかねばと機種変更で購入。したはいいものの、結局あまり使わなくなってしまった機種。更に後釜にスペックをフラッグシップ並に底上げしたXperia XZ1 Compactが発表され、尚更立場が無くなってしまいました。
サイズ感としては良く、Xperia Z5 Compactのような持ちづらさも無く、ガワのデザインは良好。一方、ハードウェアの工作精度は良くなく自分や同じく買った知人の複数の個体で隙間が空いていたり、サイズ以外の魅力は微妙なところ。唯一良かったのはディスプレイの品質。流石ソニーのスマートフォン、1280×720のHD解像度でありながら映像もとても綺麗に見れるため、ちょっとした動画鑑賞でも「おっ」と驚く感動がありました。カテゴリ違いではありますが、このディスプレイ品質で大画面モデルも出してほしいところ。海外では昨年レビューしたXperia XA Ultraやその後継機が発売されているものの、やはり廉価モデルではなくこの高い映像品質を大画面で、というニーズはあると思います。このような小型モデルでも妥協しない高いディスプレイ品質を注ぎ込んでくるのは良くも悪くもソニーらしくある端末だと思いました。
Galaxy S8

Infinity Displayを採用し、国内販売されているスマートフォンでは縦長ディスプレイのトレンドの先駆けになった一台。アスペクト比が縦に伸びた事でiPhone 8などと同程度のサイズ感でありながら5.8インチディスプレイというスペックになり、Galaxy伝統の下部のホームボタンはオンスクリーンに変更、指紋センサーは背面に移動、というGalaxyにとっては変革のモデルでした。やはりトレンドは押さえておくべきかなと購入。
満足度としては個人的には昨年レビューしたGalaxy S7 edgeには及ばないものの、やはり完成度の高い機種でした、縦長になり上限のベゼルを削っていながらも、iPhone XやAQUOSシリーズ、Essential Phoneなどカメラ部分がディスプレイにめり込む事なく狭額縁を実現しているのは高評価。上下いっぱいにコンテンツを広げる事でコンパクトで持ちやすいサイズ感に多くの情報量が詰め込める縦長狭額縁モデルを体験したいのであれば間違いのない一台だと感じました。とはいえ前年までの使い勝手を知っている身としては指紋認証のセンサーが背面に行ってしまったのは大変残念で、結果としてロック解除には虹彩認証を使うようになり、指紋認証は一切使わなくなりました。その虹彩認証もiPhone XのFaceIDと比べると非常に作動範囲が狭く、ロック解除にはストレスを感じる事がしばしば。
縦に伸びたディスプレイはテキストベースの情報を閲覧するにはかなり快適である事はよくわかったものの、幅が無いディスプレイは動画鑑賞時にとても小さく感じました。コンパクトで使いやすいGalaxy S8ですが、もし買い直すとしたらGalaxy S8+を選びたいですね。

iPhone 8

先進的なiPhone Xと同時発表されただけに、あまり新規性が感じられないモデルとして不憫な立ち位置だったiPhone 8。個人的に買ってみての満足度としては、かなり高めでした。歴代のiPhoneと同じお作法の操作を引き継ぎつつも、非常に完成度の高いモデルに仕上げられていると感じました。カメラに関しては【レビュー】iPhone 8とiPhone 7のカメラを作例を交えて比較。今年のiPhoneは盛れるカメラ!で紹介したとおりフォトジェニックなチューニングになっており、安心して使えるカメラです。さらにiPhone 7から引き続き防水なボディは今年ガラス素材に変更された事から手触りが良く、手に収まりやすく心地よい質感に。ガラスボディになりワイヤレス充電にも対応した事で、先述したGalaxy S8や後述するiPhone Xと充電器を統一可能に。飛び道具的な新しい要素は無いものの、長くiPhoneを使ってきた人には安心しておすすめできるスマートフォンです。


iPhone X

従来のiPhoneのお作法から脱却し、縦長アスペクト比、上下狭額縁、角丸ディスプレイというトレンドに乗っかった最新モデル。あまりに破壊的な変更のためAppleにありがちな有償オープンβテストかと思いきや、実際使ってみると使いやすい機種に仕上がっていました。物理ホームボタンの撤廃で物理的に押し込む動作が無くなり、楽にスワイプでアプリ間をスイスイ移動できるように。懸念だったTouch IDの代わりに導入されたFace IDもスムーズに動作し、むしろ指紋認証よりも快適に使えると感じました。Galaxy S8の虹彩認証と比べるとロック解除できる角度が広く、速度も速く、ロック解除がストレスフリーです。
Galaxy S8と比べると横向きに動画鑑賞などに使う際はインカメラ周りの凹みが画面に食い込むため動画鑑賞時はフル画面を活かす事はできず、動画以外で横向きで使う際はゲームなどでも常時画面下にガイドの棒が出たままだったりと横持ち用途に関しては疑問が残る完成度ですが、縦持ち時は至って快適。この高解像度・大画面のiPhoneが従来の4.7インチiPhoneとほぼ変わらないサイズ感に収まっており、カメラに関してもiPhone Xカメラレビュー。光学手ブレ補正搭載により望遠レンズが幅広く使えるカメラに進化!の記事で紹介したとおり望遠側のレンズが大幅に進化し使いやすくなっており、今年買ったスマホの中でベストバイと言っても過言ではない楽しい機種でした。
発売当初の在庫不足も徐々に解消しつつあり、多くのアプリが新しい縦長解像度にも対応してた頃合い。お高いですが、お財布が許すのであれば是非手に取ってみてほしい一台です。
本皮スリーブケース「HASAMU」

昨年のジェットブラックのiPhone 7もスリーブケースに入れて使っていましたが、iPhone Xもステンレスのフレームと背面のガラスの組み合わせがとても心地よい手触りに仕上がっていたため、今年もスリーブケースを買ってみました。この本革スリーブケースHASAMUは一枚のイタリアンヴァケッタレザーを折り返してiPhoneを挟んだだけのシンプルな構造のスリーブケースで、内張り生地もありません。使い込みによって馴染んでくる革製品のため最初はiPhone Xにぴったり密着してきつきつでしたが、使い込むにつれて味が出てきてちょうど良い締め具合に。iPhone Xの発売日から現在まで愛用し続けています。4,980円とやや高めのケースですが、豊富なカラバリが用意されており、自分の好きな色を選んで使い込んでいけるスリーブとしておすすめのこだわりアイテムです。クリスマスプレゼントにはもう遅いですが、ギフトにもぴったりですね。
GPD Pocket

昨年から度々取り上げてきたクラウドファンディング発の7インチモバイルPC「GPD Pocket」。マシンとしては非常に良く、キーボードもブログを書く程度であれば十分。性能も足りており、スペックシートを見る限りは理想のモバイルマシン……のはずでした。ただ実際に使ってみると手ぶらでコートのポケットに入れて持ち運ぶには重量が重く、分厚いためかさばり、それなら……とわざわざ鞄に入れて持ち運ぶのであれば12インチMacBookの方が画面もキーボードも広く捗ってしまうため、結局自分の使い方にはマッチしないどっち付かずのデバイスになってしまいました。良い機種なだけに残念。もし普段小さな鞄を使っていてそこに入るサイズのPCを探しているのであれば、かなりおすすめできる一台です。
Kindle Oasis

Amazonの送り出した最強の電子書籍リーダーKindle Oasis。実際使ってみた感覚としては重量物が手で持つ側に集中しているため読んでいて疲れず、Kindleのテキスト本を読むという用途に特化したデバイスが欲しければこれ以上の物は無いと思える尖ったデバイスでした。あまりに読書に集中できるためこれのせいで降りる駅を逃した事が何度かあります。当時読みたかった本を一通りこれで読破してしまい一旦お蔵入りしていますが、純粋にKindle本を快適に読みたいという目的のために投資を惜しまないのであればおすすめで、高すぎる価格という最大のデメリットに目を瞑る事ができるのであれば買いな一台だと思います。
レビューを書く前に新型が発売されてしまいましたが、新型はどうやら防水でお風呂でも読書できるようですね。




SIM CHANGER ⊿

ワーストバイ。クラウドファンディングなのでこういうものもあるという勉強になりました。同じ分厚さならスマホ積んだ方が沢山SIM入りますよ!
PS4 Pro

グランツーリスモSPORTをプレイするために購入。揃えた環境はグランツーリスモSPORTをプレイするために揃えたい周辺機器まとめ。ハンコン・4K・VR等おすすめを紹介の記事にて紹介しています。4Kでプレイするゲームのグラフィックは非常に綺麗で、新型のPlayStation VRとハンドルコントローラーのLogicool G29でプレイするVRレーシングの世界は一体感がありとても満足できました。PS4 Proの新色「グレイシャー・ホワイト」自体もハードとしてそそるデザインになっており、総合的に所有していて嬉しいゲーム機だったため後悔はありません。

UQ mobile

色々とMVNOを契約してきましたが、今年契約した
SoundSport Free wireless headphones

先日レビューしたBoseの左右独立ワイヤレスイヤホン。Boseのイヤホンは初代モデルからずっと愛用している身としては待望のモデルでした。耳につけた際のフィーリングも従来気に入っていたBoseのイヤホンに引けを取らないもので、ケーブルの取り回しから解放されるのはとても嬉しかったです。ただ接続の安定性に関しては稀に途切れるため、もう少し頑張ってほしかったところ。

OSMO mobile

いわゆるジンバル。スマホをマウントする事でプロの機材で撮影したかのような安定感のある動画が撮れるスタビライザーで、三脚に固定してパノラマを撮影するなどの機能も搭載しています。
三脚に固定してパノラマを撮影したところ。楽しいです。
他にもインカメラで自分の顔を追従させながら自撮り動画を撮影したり、三脚に固定したまま自分の手元を追従させ写し続けたりと、単なるスタビライザー以上に遊べるアイテム。カメラはスマートフォンを利用するため今後スマートフォン側を買い換えれば画質もアップしていくことを考えると、陳腐化もしにくく買って後悔の無いアイテムだったと思っています。
なお価格に関しては従来Amazonでの販売価格が3.8万円ほどだったところ、期間限定セールで24,800円になっていたため購入しました。セールは1月の第一週まではやっているようなので、欲しい方はお早めに。かなりお買い得です。
まとまりのないまとめでしたが、以上、2017年買って良かったもの、良くなかったものでした。振り返ってみれば2017年は思ったよりも買い物をしていて自分でもびっくりです。普段のレビューよりやや辛口で並べてみましたが、ハズレがあまり多くなかったようでなにより。
読んでいて気付いた方も多いかと思いますが、買ったもののレビューしてないガジェットがあまりに多い1年でした。新しい環境にも慣れてきたので、2018年はしっかりブログを書いていく一年にしていきたいです。良いブログを書いて目指せiMac Pro、という事で。
今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2017、明日25日の最終日は主催者のGeekDaysが締め担当らしいので、皆さんお楽しみに!
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