チャットを仕事に取り入れ、起きたこと
チャットをプライベートで使う人は多いです。若い人を中心に広まり、年配にまで裾野を広げています。その気軽さから「プライベート用」とのイメージを持つ人は多いと思います。
FacebookメッセンジャーやLINEメッセージで、取引先から直接連絡がある、という話も聞きます。メールより気軽に送れますし、返信もしやすいので、この方法を採る方は多いようです。
ビジネス用チャットサービスは多数あります。メールの置き換え用途に良いと言われます。文章は短くなり、作成時間も短縮でき、応酬の密度が増し、送受信共に効率が上がります。こうした効能を得るために取り入れる企業は少なくありません。
そのほかの活用方法を紹介します。
業務で作業をすすめる際、実行したことや進捗の記録はどのようにしますか。また、作業に決まったやり方がなく、担当が考え、工夫して進めるような場合、何を考え、どのように工夫したか、もっといいやり方を探求するなど、どんな手法で記録・検証しますか。
多くの場合、担当が自身の能力と創意工夫で実施し、「終わった」ことを記録し、ほかの人が「成果を確認」し、記録します。このとき、進め方の検討や、実施方法は記録されないことも多いと思います。
たとえば、チャットを使って、自分の行動や思考をそのまま文にしてみます。
「これから○○する」
「○○がポイントだ」
「○○を回避するには?」
「○○がいいらしい」
「○○も効果的だ」
これをどんどん連ねてゆくと、次第に考えがまとまってゆきます。
「○○という方法で進めよう」
「○○で解決できそうだ」
すると、思考の過程と方針を見たチームメンバーからメッセージが寄せられます。
「○○という方法もいいらしい」
「○○なら解決の近道になるかも」
協力者からヒントを得て、担当者の解決策は確固たるものになります。
思考の過程を表現して記録することによって、コラボレーションが生まれ、ときには担当者の能力を超える結果が生み出されます。成果が出るまでの時間短縮も期待できます。
課題管理ツールを利用しているなら、チャットの該当部分を連携して、業務をどのように解決し、どのように実施したのか記録しておけば、のちに素早く記録を確認できます。これは将来生じるロスを未然に防ぎます。