勇気
おれの仕事の場合、仕事を依頼を受けると、おのずとその現場を頭に思い浮かべて、どんな植物がふさわしいか考えることが多い。
ちょっとオトナなウメキタフロアには、オトナなシツラエをと思って、大量の白樺を導入し、まるで冬の北欧の森のようなイメージを。
また、おれの仕事の場合、 仕事の依頼を受けると、おのずと依頼をくれた”人”を”頭に思い浮かべてみる。
そしてどんな植物がその人にふさわしいか、その人が喜ぶかを考えて用意する。
ちょっとオトナなウメキタフロアをプロデューサーと、フロア担当をイメージして、酔っ払いのクリスマスツリーでオトナなツリーを。
枝が傾いて、まるで酔いどれてフラついているような酔っ払いツリーに、たくさんのコンドームに水を入れたものを飾りに使ってもらい、でっきるだけ趣味の悪い電飾と植木鉢を用意してみた
おれいつでも本気でクライアントを喜ばすために構想を練るけど 、その結果できあがったものを見て、いただいたメールが、
ワルガキ清順さん
ご苦労様でした!
その昔、「SEX PISTOLS」という品行方正な英国の楽団のマネージャー、
「マルコム」さんと連れの「ヴィヴィアン」さんが経営してた「SEX SHOP」を髣髴したわ…
好きだなぁ~
馬鹿だなぁ~
利休もあの世で脱帽やわ。
素晴らしい作品をありがとう!
又、会える時を楽しみにしてます!
という内容でした。 やっぱり一緒に仕事するなら感覚をわかりあえるひとがいいなと思う。
あえなくコンドームは、施設側より2日間で撤去を命じられた。 もしかしたら一緒に飾ってあった”大き目ラージ”と書いてあったパッケージがあかんかったのかなぁ~と割りと反省している。 しかしあれだけ有名な百貨店で果敢にこれに挑んだおれの勇気も称えていただきたい。
いずれにせよ 、 ”やっぱりコンドームは本当なら使うべきでない” ということを物語っているのかもしれない。