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ミュージカル【バックホーム】

5.0 1(上演期間中)

公演期間 2017年12月21日~2017年12月28日
会場 新宿シアターミラクル(東京都)
出演 神田莉緒香 / 梅田綾乃 / 今安琴奈 / 青羽ひかり / 神明まなみ / 後藤那奈 / 芦原優愛 / 大丸美鈴 / 岡田彩 / 朝日奈ゆう / 榮竜盛 / 遠藤拓海 / 浅倉里音 / 大塚杏奈 / 中野亜美 / 角野奈都美 / REIKA / 田中優樹
スタッフ 脚本: 園田英樹
ウェブサイト http://engekijin.com/
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  • おーにっちゃん

    (かけだしユーザー)

    一緒に踊りだしたくなるくらい元気がもらえる作品


    いろんな舞台作品があるけれども、私は、明るい作品、なにかを生み出す作品の方が好きだ。

    だって、なにかを生み出す作品からは得られるものがあるけど、なにかを失うだけの作品からは、けっきょくはなにも得られないからだ。

    私は、かつて中核派にいて、彼らが「ストライキで安倍倒せ!」とか言っているのを聞いて、安倍を倒すというよりも自分らがどうしたいかだ、と思って、中核派をこそ変えたいと思ってアレコレと策を練って立ち回ったけれども、結局彼らは変わらず、彼らからは得られるものがなにもないと思って、喧嘩別れしてきた。

    (まあその後で大坂正明が逮捕されてgdgdなのを見てやっぱアカンなあと思うけど。・・・いや私は大坂正明については一切知らされなかったよ。そんな隠蔽体質もイヤやった)

    そして、なにかを失うだけの作品は、けっきょくは中核派の主張と同じで、悪戦苦闘した末になにも残らないと思うのだ。


    それに比べたら、なにかを生み出す作品は、ほんの小さなことであっても、それが自分の成長に繋がるのだから、尊いと思う。


    前置きが長くなった。

    この作品は、描いているのは、めちゃくちゃざっくり言うと、女子高生のソフトボールの練習試合、ただそれだけ。
    軸は本当にそれだけ。

    その練習試合に、イロイロと前後に話題を付け足していって面白くした、という内容だった。


    けれども、これがすごく面白い。

    ストーリーが単純なだけに、イロイロと思いを挟み込めて、演技も挟み込めて、舞台ってこういうことなんだ、とつくづく思った。


    主演の梅田綾乃は、元AKB48で、先月も”1000万ドルの夜景”に出ていて、そこでとびきりいい演技をしていたのが、今安琴奈さんで、いい歌、音楽、演奏を提供されていたのが、お母さんの今安志保さんだった。


    梅田綾乃は、”1000万ドルの夜景”で、あまり明るい役じゃなくて、それほど演技や歌ができてないなあと正直思ったし、私は自分のブログに感想も書いたけど、この作品ではより気持ちが前に出るぶん、思い切った演技ができていると思った。

    けれども、歌唱力を含めてまだまだなところが残っている。


    今安琴奈さんは、前回主演でギターの弾き語りまでやっていて、すげぇなあと思っていて、今回は重要とはいえ脇役だったのだけれども、主役を食う演技をされていた。

    今安琴奈さんは、絶対将来出てくるよ。テレビにだって出るよ。見ていてダントツに面白いもん。
    まあ歌はまだまだとも思うけどなあ。

    あと、重要な役の神田莉緒香さんは、この人は歌上手いなあと思って検索したら、シンガーソングライターか。やっぱり。

    調べたついでに、1992年3月26日生まれって、そういえば近々卒業する渡辺麻友も3月26日生まれやったなあと思って改めてチェックしたら、1994年生まれで2年違うのか。

    てか私けっこう記憶力すごいよなあ。


    あと、数少ない男性陣の中で怪演をされていたのが、遠藤拓海さん。
    主演じゃないとはいえ、観客から反応をもらえる役で、自分でもチカラ入っとったんとちゃうか?


    まあそれで、私は、舞台って、自分がこんなストーリーを考えたからすごい!とかいうのは違うと思う。


    私もAKBの公演を6年以上追っているけれども、AKBの運営会社のほうがわかってないんじゃないか?と思ってイロイロと苦言を呈しているけれども、公演ってようは脚本家や演出家が、自分の考えを観客に対して一方的に押し付けるものじゃないんだよ。

    そうじゃなくて、公演をする仲間、このメンバー達が、このプログラムだと成長してくれるかな、という期待も込めて出すんだよ。

    だからこそ、メソメソ泣いているだけの舞台じゃダメで、アドリブとかダンスとかが考えらえるものじゃないとダメなんだよ。


    そういえば、今安志保さんの曲を聴いていて、ああこれは世界名作劇場・・・、というか、私はオトコのくせに大好きな赤毛のアンの世界だなあと思った。

    アニメの赤毛のアンは、高畑勲が演出で、宮崎駿もカリオストロの城をするまで画面構成・場面設定をしていて、まあ1979年当時だから、動画なんて大して動いてないけれども、井岡雅宏の背景だけ流してそこで、オープニングやエンディングとは違う劇中曲を流す、というのを多用していた。

    それは、現実的にいうと作画が間に合わないから時間稼ぎだったという面もあるけれども、テレビアニメの赤毛のアンをミュージカル調にできたという功績もあると思う。


    というか、高畑勲の本を読んだら、高畑勲が三善晃の音楽に惚れ込んで、なんとしても音楽を作って欲しいと拝み倒してできたらしい。


    今安志保さんから直接に三善晃との接点は見つからないけれども、三善晃はけっこう源流のほうにあるんじゃないか?と私は想像する。


    ・・・それと、昨夜私はAKB48の田野優花のお父さんの健さんのバーに行って、健さんとお話しした。

    健さんは過去にライブでバンドをやっていて、また音楽制作にも関わられていて、その観点からと思うけど、舞台に立つときは、最終的には、ヘタクソでもいいから、気持ちを前面に出して欲しい、というようなことを聞いた。

    というか、私にその思いが強くて、健さんがそんな内容を言ったから、私が利用しているだけかも知れないけれども。


    しかしやっぱ、気持ちが前に出るためには、舞台としては、気持ちが前に出るための脚本がないとダメなわけで、そうするとやはり明るい作品を作らねばならなくなってまうんじゃないか?と考える。


    ・・・そう考えて、今安志保さんについて検索したら、自身でクラスを持たれていて、インターネットのサイトに

    ”パフォーマンス体験を通して夢や感動、生きる喜びを実感”

    って書いてある。


    観る側だけじゃなくて、演じる側も、こんな実感を持てる舞台、そういうのを作ったほうがゼッタイにいいんだよ。

    もちろん、それはミュージカルにならなくてもストレートプレイでもいいし、サスペンスでもいいけれども、作る側に、そんな観点が欲しいよなあ、と、どうしても思うてまう。


    あと、カンフェティも含めての宣伝になるけど、3週間前に田野健さんのお店に行って健さんと話していたら、そこに来たお客さんが、今度舞台をするからってチラシをたくさん置いてった。

    その舞台というのは、”ええ、アイ”で、それを言っていたのは小野寺丈さんやった。(ガチで!)



    ちょこっと出すとな、小野寺丈さんは、酔っぱらって入ってきて、めちゃくちゃ喋ったあげくに、私に気づいて、

    「・・・・・ところで、この人誰?」

    と言ってきた。


    私は、「新小岩に住んでいるしがない人間です」みたいな、当たり障りないことを返した。

    それで、後で調べてビックリしたよ。


    私も、小野寺さんが私の存在に全く気づかずに過ごしたらダメと思ったけど(中核派幹部の木崎冴子は過ごしたからな。てか”木崎冴えない子”に改名するとかしろよな)、酔っぱらってさえも気づいたところに、やっぱ小野寺さんはカンがあるなあとは思った。

    来年は小野寺さんの舞台にどんな批評をできるか、楽しみや。
    2017年12月23日 23:39 | いいね:0件 コメント:0

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