栃木県に本店を置く地方銀行がインターネットで小口資金を募るクラウドファンディング(CF)の活用を競っている。栃木銀行は県内のNPO法人の海外事業をCFで支援。めぶきフィナンシャルグループ傘下の足利銀行は群馬県のパン販売会社の新商品販促にCFを使う。融資に比べハードルが低い手法なのを生かし、取引先の新規開拓や囲い込みにつなげる。
栃木銀が支援するのは、NPO法人エコロジーオンライン(佐野市)がマダガスカルに環境に優しい太陽光発電機器や文房具を贈り、子どもに教育機会の提供を目指す事業。同行と提携するCF運営のレディーフォー(東京・文京)を通じ、2018年1月末まで総額40万円を募る。
足利銀はサイバーエージェント系のCF、マクアケと組み、パンフォーユー(桐生市)が47都道府県の名産品を生かして開発したパンの販売事業「全国パン甲子園」を支援する。11月28日から12月22日まで募集し、既に目標の計25万円に達した。