2017/12/22
まさか、まだ底が見えてなかったとは思わなかった。空元気でやり過ごしているけど、不安だ。楽しいことをしよう、うれしいことを考えようとすると激しい罪悪感に襲われる。はる君はあんなに苦しんで、ずっとひとりぼっちで耐えているのに、どうして母親のわたしが楽しんでいられようか……。出来る範囲で日常の楽しみ、たとえば漫画だとかゲームだとか、爪にマニキュアを塗るとか、ラーメンを食べるとか、そういうことをする度に胸に苦さがひろがる。
今日のはる君
しまじろうのぬいぐるみの隣にサンタクロースの写真とプレゼントの包みがあった。ちょっと早いけど、サンタさんが来たんだ!
小児病棟クリスマス会
毎年この時期に小児病棟にはサンタクロースが来てくれて、一所懸命がんばる病気の子どもたちにプレゼントとケーキをくれる。病棟にいるお母さんにどうだったか聞いたら、サンタさん怖くて泣いちゃう子もいたとか……。なるほど、大柄な白人のお爺さんを見慣れなくてびっくりしちゃったんだね。
NO*1ガスの設定値があがる
昨日の設定値は1ppmくらいだったのに、今日は20ppmまで上がっている……?胃からまた出血したんだろうか。血栓を溶かすための薬を使っているから出血が止まりにくいんだろう。はる君につながれた点滴の管はなかなか減らないどころか、14本に増えてしまった。
主治医の説明
夫と二人、言葉もなく黙っていると、すぐ横にシマノ先生(仮名。主治医)が音もなく忍びよっていたので心拍数が爆上がりした。めっっっちゃびっくりしたわ!!!!
RDS(呼吸窮迫症候群)
ざっと聞いた説明は以下のとおり。
- 二酸化炭素が溜まってしまった
- おそらく、肺に飛んだ細かい血栓が肺に飛んでしまった
- 肺自体が炎症を起こしガス交換を妨げている
- レントゲンを撮ると、肺全体が白く曇っている
- この状態はRDS(呼吸窮迫症候群)という
- ステロイドを追加して炎症を抑える
- 血栓を溶かす薬は引き続き継続して自然と血栓が溶けるのを待つ
- 心臓は元気に動いている
- 胸水は減っている
- この炎症は一過性のものと見られる
一過性……とにかく、待つしかないんだね。血栓が溶けて、肺がまた元気になってくれるように祈る。毎日はる君に会いに来て、はる君の回復を信じること、祈ること。わたし達には他に何もしてあげられない。
おまけ
病院に来たサンタクロースからの贈り物
アンパンマンのコップ!今のはる君にジャストなプレゼント。病棟に帰ったら使おうっと。
Twitter上ではご報告させていただいていますが、ほしい物リストを通じて多くの方々から贈り物を信じられない位いただいてます。何のお返しもできず申し訳ありません。
*1:一酸化窒素ガス。肺の血管を広げる効果がある