2017年12月23日
京阪神旅行記(後編):『有頂天家族2』・『Fate/stay night』聖地巡礼
二日目:狸谷山不動院・京都市街
この日は主に『有頂天家族2』の聖地巡礼に当てた。まず行ったのが狸谷山不動院。矢三郎の祖母が住んでおり,両親が結婚式を挙げた寺院でもある。これが下鴨神社から大きく東に外れた山の中で,Googlemap上で見ると近く見えることから「登れそうだけど,時間ももったいないし,タクシーで行こうぜ」と軽い気持ちでタクシーに乗ったら大正解だった。まだ住宅地が続いている麓から急激に登ること激しく,しかも山道としてつづら折りになっているというわけでもなく,急激な斜面にそれほど曲がらない車道が続いた。Google先生は全てを平面で考えるので上り坂を考慮しない。標高から言えば200mかそこらだし,舗装されていて自動車が通れる道ではあるが,仮に歩いて行くなら登山のような気持ちになるだろう。というよりも,行けるところまで車で行くのが正解としか言いようがない。
そういうわけで到着,車でこれるのはここまで。この入口からは石段が250段続くだけで,そこまで苦労はしない。この寺院の開山は18世紀初頭で,江戸時代のある僧がこの地で修行に励み,不動明王像をここに安置したのが起源であるが,しばらくの間は野ざらし状態であった。そしてお堂を建てる計画が立ったのが1944年,実際に建ったのは戦後直後のことであるから,京都の寺院としては極めて新しい部類に入る。本堂は清水寺や投入堂等と共通する懸造りで,ぱっと見は「保存状態の良い平安時代の作例」に見えるが,どっこい昭和の作例である。20世紀半ばの土木建築技術なら楽勝に作れたのだろうと思われるかもしれないが,よくよく考えてみると大都会京都から近いとはいえ重機の入らない山奥,それも物資不足の戦中から建て始めたのだから,平安時代とそれほど変わらぬ労力がかかったのではないか。たぬきから転じて「他を抜く」ということから勝負の願掛けをする寺院となっており,入り口と本堂の周辺には「1985年」やら「2003年」やらに建てられた特定の球団の「戦勝記念碑」が大量に据えられていた。京都人は大阪人ほど野球を見ていない印象はあるが。
本堂の隣の寺務所では,かなり大きく『有頂天家族2』が取り上げられていた。写真に写っている矢三郎祖母のぬいぐるみで,これ以外に桃仙の大きなポップが立っていた。
なお,本堂の近くに「宮本武蔵が修行した滝」なる史跡があるが,前述のようにここの開山は18世紀初頭であり,加えて修行が(創作が疑われている)吉岡一門との決闘に向けてという伝承であることから,極めて胡散臭い。しかもこの滝,2017年秋の台風で周辺の大木がなぎ倒された影響で碑やお堂が崩れ去っており,おそらく滝自体の形も変わってしまったのだろう,非常に軟弱な滝がちょろちょろと流れているだけであった。極めて残念感しかないスポットである。やはり胡散臭い伝説を商売道具にしてはだめだと思う(右の方を向きながら)。
狸谷山不動院を見た後は一気に坂を下りて大きな通りに出て,再びタクシーを捕まえて南禅寺へ。山門を見上げながら「玉蘭さん将棋打ちましょう」と言うミッションをこなし,ついでに琵琶湖疏水も見た。20年ぶりぐらいに見たけど,南禅寺はよくこれを境内に通すのを許したと思う。今となってはこの疎水もまたノスタルジーを誘うものになってしまい,かえって南禅寺の日本庭園にマッチするようになってしまった。時間の流れは早い。さらにその後は六道珍皇寺へ。井戸を覗き込んで「兄さん会いに来たぞ」と言うミッションをこなす予定であったが,井戸まで近接できない残念仕様であった。道中に同行者が「牛丼を買っていかないと」と言っていたが,買っていかなくてよかった。間違いなく持て余していた。この辺で日が落ちたのでホテルに撤収。日が暮れてから南座を外から眺めた。ちょうど改修中であり,「まあ,天狗に壊されたんでしょうね」と多分ここに聖地巡礼に来たオタクの100人中98人くらいが言ってそうなジョークを言うミッションをこなした。この日は先斗町へ行って料亭で懐石料理を食す。金をかけずに美味いものを探すのは好きなのだが,金をかけて味が保証されているものを食べるのはそれはそれで趣深いのだな,という経験が積めたので,対価を支払っただけの価値はあったように思う。これ1食でガチャ◯回分か……と考えると世の中のことが何もわからなくなる気分になれる。人生は難しい。その後,ホテルに帰って就寝。
三日目:神戸
朝は辻利の直営喫茶店(都路里)へ。一服後は京都から阪急を使って一気に神戸(三宮)へ。少し時間帯が早かったが,さっさとホテルに向かった。何しろ,このホテルが今回の旅の最大の目的地なのだ。
ホテルモントレ神戸は1階のロビー,中庭と地下1階チャペルが『Fate/stay night』の言峰教会のモデルとなっている。中庭が一番わかりやすい。ホテルに入って中庭を見た瞬間の「あ,ここだ」感は非常に強い。“愉悦部部室”も同じく。ここを落ち着いて巡礼できるのは宿泊者の特権であり,まさしく愉悦の気分である。思わずソファーに寝っ転がってギル様と同じポーズをしてしまった。ところで,間違いなく同じ目的であろう宿泊客が全く同じルートでホテル館内をうろつき同じ角度で写真を撮っていたが,この御一行様,男性イケメン1人に女性3人という異色の組み合わせであった。奇しくも士郎くん+各ルートの女性でこの組み合わせになり,『Fate/stay night』の巡礼としてはこれが完璧なのかもしれない。女性陣がチャペルの長椅子に腰をかけながら「ここでガチャ回す?」という会話をしていたのが印象的であった。対抗してその場で侘び石を使ってガチャを引いた頬付は見事に星5のエレシュキガルを引き当てており,「愉悦……」と恍惚の表情であった。聖地で引くとご利益があるのだろうか。
なお,我々が急いでここの聖地巡礼をしたのには理由があり,このホテルモントレ神戸は2017年12月31日をもって改装工事に入り,休館してしまう。“言峰教会”の聖地巡礼ができるのは,年内が最後の機会なのである。みなさんも駆け込みで見に行ってはいかがか。その後は神戸中華街へ。ここで激辛麻婆豆腐を食っていたら,上掲の同行者の「言峰教会にきた」というtweetに対して「どうした、食べていかないのか」ってリプライがとんで来たのが,間違いなくこの旅行のハイライト。まさに今食べてるんだよなぁ……仕込みかというくらいにタイミングが完璧であった。
神戸中華街で腹を満たした後は,生田神社を通って,北野異人街へ。遠坂凛の家は2つの実在の屋敷をモチーフにしており,外観は最も有名な異人館の「風見鶏の館」。内装は「うろこの家」からとられている。そんなわけで風見鶏の館へ。
『Fate/stay night』とは関係なくそもそも超有名な観光地であるが,改めてじっくり眺めてみると確かにどう見ても遠坂邸の赤い屋敷である。なお,中を見学しているとFateの主要キャラを折った折り紙が飾ってあって,これだけ有名な観光地でも聖地になったという自覚はあるのだなとちょっと驚いた。
続いて,うろこの館の内装。こちらも見るとすぐにわかる遠坂凛の私室。ただ,アニメ等での描写に比べると実物は少し狭い。この広さではアーチャーが落下してきた時に,部分損壊ではすまず完全崩壊しそうである。あとはこの近くに,教会へ続く坂道の元になった坂道もあるので,必見。こうして北野を見終わったら,次は一転して海沿いに出て,モノレールに乗って神戸大橋へ。
これまたFateファンなら一発でわかる,新都へつながる橋。『Zero』でアイオニオン・ヘタイロイが展開されたり,『hollow』ではアーチャーの矢が飛んできたりしたあの橋である。ついでに言うと我々が写真を撮っていたのは北公園で,ここはセイバールート(Fateルート)で士郎とセイバーがデートの最後に来た場所であり,ギルガメッシュの襲撃を受けた場所でもある。さて,橋到着時点で17時頃で,ライトアップが18時半頃であったから,1時間半ほど時間を潰す必要に迫られた。いくらなんでも徒歩20分圏内に喫茶店くらいあるだろうと高をくくっていたが,このポートアイランド内はそうした施設が一切ない。結局モノレールの駅の待合室の暖房がよく聞いた部屋で待機することになった。あの辺,喫茶店もコンビニも他の観光名所も含めて本当に何もないので,後続の聖地巡礼者は気をつけよう。しかし,待ったかいはあって,

見事な夜景の写真。「エクスカリバーが4本生えた」とは同行者の弁である。非常に満足した気分でモノレールに乗って撤収し,ホテルを経由してお夕飯へ。神戸牛を食した。最近「まあこれも言ってしまえばガチャ◯回分に満たないからな」という理屈のせいで,うまい飯のために高額を支払う心理的障壁が下がっている。怖い。その後はすぐにホテルに戻って就寝。
4日目:有馬温泉
起床後,ホテルのバイキングの朝飯を食べて出発。三宮駅からバスに乗って有馬温泉へ。到着したらとりあえず「余裕有馬温泉」をつぶやくミッションをこなす。いや,ここに来たのは『ゆるゆり』の聖地巡礼ではなく,『有頂天家族2』の聖地巡礼である。なにはなくとも金の湯へ。
ご存じの方も多かろうとは思うが,有馬温泉には金の湯と銀の湯がある。金の湯の温泉は薄めれば確かに金色に見えなくもないが,実際に入ってみると見事なまでに真っ赤で,「あ,これ別府でも見たわ」というのが第一印象。別府の場合,入れる温泉の色は割りと普通なので,その意味では有馬温泉の方が稀少である。いろいろと温泉に入ってきたが,これだけ真っ赤なのは初めてだった。その場で買った金の湯タオルも真っ赤に染色されてしまった。浸かり心地は大変良く,なるほど,都からこの距離でこんなに良い温泉があったら,権力者の連中は古代から通いつめますわなぁと体で納得した。そして聖地巡礼の続き。
例のポストと例の喫茶店のシュガーポット。この他の場面も密集していて巡礼しやすかった。一通り有馬温泉を観光したら新神戸に移動して,帰宅。今回もいい旅であった。
この日は主に『有頂天家族2』の聖地巡礼に当てた。まず行ったのが狸谷山不動院。矢三郎の祖母が住んでおり,両親が結婚式を挙げた寺院でもある。これが下鴨神社から大きく東に外れた山の中で,Googlemap上で見ると近く見えることから「登れそうだけど,時間ももったいないし,タクシーで行こうぜ」と軽い気持ちでタクシーに乗ったら大正解だった。まだ住宅地が続いている麓から急激に登ること激しく,しかも山道としてつづら折りになっているというわけでもなく,急激な斜面にそれほど曲がらない車道が続いた。Google先生は全てを平面で考えるので上り坂を考慮しない。標高から言えば200mかそこらだし,舗装されていて自動車が通れる道ではあるが,仮に歩いて行くなら登山のような気持ちになるだろう。というよりも,行けるところまで車で行くのが正解としか言いようがない。
そういうわけで到着,車でこれるのはここまで。この入口からは石段が250段続くだけで,そこまで苦労はしない。この寺院の開山は18世紀初頭で,江戸時代のある僧がこの地で修行に励み,不動明王像をここに安置したのが起源であるが,しばらくの間は野ざらし状態であった。そしてお堂を建てる計画が立ったのが1944年,実際に建ったのは戦後直後のことであるから,京都の寺院としては極めて新しい部類に入る。本堂は清水寺や投入堂等と共通する懸造りで,ぱっと見は「保存状態の良い平安時代の作例」に見えるが,どっこい昭和の作例である。20世紀半ばの土木建築技術なら楽勝に作れたのだろうと思われるかもしれないが,よくよく考えてみると大都会京都から近いとはいえ重機の入らない山奥,それも物資不足の戦中から建て始めたのだから,平安時代とそれほど変わらぬ労力がかかったのではないか。たぬきから転じて「他を抜く」ということから勝負の願掛けをする寺院となっており,入り口と本堂の周辺には「1985年」やら「2003年」やらに建てられた特定の球団の「戦勝記念碑」が大量に据えられていた。京都人は大阪人ほど野球を見ていない印象はあるが。
本堂の隣の寺務所では,かなり大きく『有頂天家族2』が取り上げられていた。写真に写っている矢三郎祖母のぬいぐるみで,これ以外に桃仙の大きなポップが立っていた。
なお,本堂の近くに「宮本武蔵が修行した滝」なる史跡があるが,前述のようにここの開山は18世紀初頭であり,加えて修行が(創作が疑われている)吉岡一門との決闘に向けてという伝承であることから,極めて胡散臭い。しかもこの滝,2017年秋の台風で周辺の大木がなぎ倒された影響で碑やお堂が崩れ去っており,おそらく滝自体の形も変わってしまったのだろう,非常に軟弱な滝がちょろちょろと流れているだけであった。極めて残念感しかないスポットである。やはり胡散臭い伝説を商売道具にしてはだめだと思う(右の方を向きながら)。
狸谷山不動院を見た後は一気に坂を下りて大きな通りに出て,再びタクシーを捕まえて南禅寺へ。山門を見上げながら「玉蘭さん将棋打ちましょう」と言うミッションをこなし,ついでに琵琶湖疏水も見た。20年ぶりぐらいに見たけど,南禅寺はよくこれを境内に通すのを許したと思う。今となってはこの疎水もまたノスタルジーを誘うものになってしまい,かえって南禅寺の日本庭園にマッチするようになってしまった。時間の流れは早い。さらにその後は六道珍皇寺へ。井戸を覗き込んで「兄さん会いに来たぞ」と言うミッションをこなす予定であったが,井戸まで近接できない残念仕様であった。道中に同行者が「牛丼を買っていかないと」と言っていたが,買っていかなくてよかった。間違いなく持て余していた。この辺で日が落ちたのでホテルに撤収。日が暮れてから南座を外から眺めた。ちょうど改修中であり,「まあ,天狗に壊されたんでしょうね」と多分ここに聖地巡礼に来たオタクの100人中98人くらいが言ってそうなジョークを言うミッションをこなした。この日は先斗町へ行って料亭で懐石料理を食す。金をかけずに美味いものを探すのは好きなのだが,金をかけて味が保証されているものを食べるのはそれはそれで趣深いのだな,という経験が積めたので,対価を支払っただけの価値はあったように思う。これ1食でガチャ◯回分か……と考えると世の中のことが何もわからなくなる気分になれる。人生は難しい。その後,ホテルに帰って就寝。
三日目:神戸
朝は辻利の直営喫茶店(都路里)へ。一服後は京都から阪急を使って一気に神戸(三宮)へ。少し時間帯が早かったが,さっさとホテルに向かった。何しろ,このホテルが今回の旅の最大の目的地なのだ。
ホテルモントレ神戸は1階のロビー,中庭と地下1階チャペルが『Fate/stay night』の言峰教会のモデルとなっている。中庭が一番わかりやすい。ホテルに入って中庭を見た瞬間の「あ,ここだ」感は非常に強い。“愉悦部部室”も同じく。ここを落ち着いて巡礼できるのは宿泊者の特権であり,まさしく愉悦の気分である。思わずソファーに寝っ転がってギル様と同じポーズをしてしまった。ところで,間違いなく同じ目的であろう宿泊客が全く同じルートでホテル館内をうろつき同じ角度で写真を撮っていたが,この御一行様,男性イケメン1人に女性3人という異色の組み合わせであった。奇しくも士郎くん+各ルートの女性でこの組み合わせになり,『Fate/stay night』の巡礼としてはこれが完璧なのかもしれない。女性陣がチャペルの長椅子に腰をかけながら「ここでガチャ回す?」という会話をしていたのが印象的であった。対抗してその場で侘び石を使ってガチャを引いた頬付は見事に星5のエレシュキガルを引き当てており,「愉悦……」と恍惚の表情であった。聖地で引くとご利益があるのだろうか。
なお,我々が急いでここの聖地巡礼をしたのには理由があり,このホテルモントレ神戸は2017年12月31日をもって改装工事に入り,休館してしまう。“言峰教会”の聖地巡礼ができるのは,年内が最後の機会なのである。みなさんも駆け込みで見に行ってはいかがか。その後は神戸中華街へ。ここで激辛麻婆豆腐を食っていたら,上掲の同行者の「言峰教会にきた」というtweetに対して「どうした、食べていかないのか」ってリプライがとんで来たのが,間違いなくこの旅行のハイライト。まさに今食べてるんだよなぁ……仕込みかというくらいにタイミングが完璧であった。
神戸中華街で腹を満たした後は,生田神社を通って,北野異人街へ。遠坂凛の家は2つの実在の屋敷をモチーフにしており,外観は最も有名な異人館の「風見鶏の館」。内装は「うろこの家」からとられている。そんなわけで風見鶏の館へ。
『Fate/stay night』とは関係なくそもそも超有名な観光地であるが,改めてじっくり眺めてみると確かにどう見ても遠坂邸の赤い屋敷である。なお,中を見学しているとFateの主要キャラを折った折り紙が飾ってあって,これだけ有名な観光地でも聖地になったという自覚はあるのだなとちょっと驚いた。
続いて,うろこの館の内装。こちらも見るとすぐにわかる遠坂凛の私室。ただ,アニメ等での描写に比べると実物は少し狭い。この広さではアーチャーが落下してきた時に,部分損壊ではすまず完全崩壊しそうである。あとはこの近くに,教会へ続く坂道の元になった坂道もあるので,必見。こうして北野を見終わったら,次は一転して海沿いに出て,モノレールに乗って神戸大橋へ。
これまたFateファンなら一発でわかる,新都へつながる橋。『Zero』でアイオニオン・ヘタイロイが展開されたり,『hollow』ではアーチャーの矢が飛んできたりしたあの橋である。ついでに言うと我々が写真を撮っていたのは北公園で,ここはセイバールート(Fateルート)で士郎とセイバーがデートの最後に来た場所であり,ギルガメッシュの襲撃を受けた場所でもある。さて,橋到着時点で17時頃で,ライトアップが18時半頃であったから,1時間半ほど時間を潰す必要に迫られた。いくらなんでも徒歩20分圏内に喫茶店くらいあるだろうと高をくくっていたが,このポートアイランド内はそうした施設が一切ない。結局モノレールの駅の待合室の暖房がよく聞いた部屋で待機することになった。あの辺,喫茶店もコンビニも他の観光名所も含めて本当に何もないので,後続の聖地巡礼者は気をつけよう。しかし,待ったかいはあって,
見事な夜景の写真。「エクスカリバーが4本生えた」とは同行者の弁である。非常に満足した気分でモノレールに乗って撤収し,ホテルを経由してお夕飯へ。神戸牛を食した。最近「まあこれも言ってしまえばガチャ◯回分に満たないからな」という理屈のせいで,うまい飯のために高額を支払う心理的障壁が下がっている。怖い。その後はすぐにホテルに戻って就寝。
4日目:有馬温泉
起床後,ホテルのバイキングの朝飯を食べて出発。三宮駅からバスに乗って有馬温泉へ。到着したらとりあえず「余裕有馬温泉」をつぶやくミッションをこなす。いや,ここに来たのは『ゆるゆり』の聖地巡礼ではなく,『有頂天家族2』の聖地巡礼である。なにはなくとも金の湯へ。
ご存じの方も多かろうとは思うが,有馬温泉には金の湯と銀の湯がある。金の湯の温泉は薄めれば確かに金色に見えなくもないが,実際に入ってみると見事なまでに真っ赤で,「あ,これ別府でも見たわ」というのが第一印象。別府の場合,入れる温泉の色は割りと普通なので,その意味では有馬温泉の方が稀少である。いろいろと温泉に入ってきたが,これだけ真っ赤なのは初めてだった。その場で買った金の湯タオルも真っ赤に染色されてしまった。浸かり心地は大変良く,なるほど,都からこの距離でこんなに良い温泉があったら,権力者の連中は古代から通いつめますわなぁと体で納得した。そして聖地巡礼の続き。
例のポストと例の喫茶店のシュガーポット。この他の場面も密集していて巡礼しやすかった。一通り有馬温泉を観光したら新神戸に移動して,帰宅。今回もいい旅であった。
Posted by dg_law at 21:21│Comments(0)