2度メダルを“獲得”した湯元の幸運
夏のロンドン五輪レスリングフリー55キロ級で銅メダルを獲得した湯元進一(27=自衛隊)が、2個目の五輪メダル“ゲット”に成功した。
メダリストとなった湯元はロンドン五輪後、例によって各種イベントに引っ張りだこ。先月も多忙が続いた中、メダルのひも部分を手に取ったところ、肝心のメダルが外れ「コロコロコロ~」と転がった。メダル上部のひもとのつなぎ目が壊れてしまったのだ。
大事なメダルがまさかの破損。湯元は応急処置として接着剤でつなぎ留めたが、このままにしておくわけにもいかない。すぐさま日本オリンピック委員会(JOC)関係者を通じ、国際オリンピック委員会(IOC)に尋ねたところ、意図的に壊したわけではないため「交換可能」との回答を得た。
さっそく今月上旬にJOC関係者に壊れたメダルを預けたが、さらに幸運は続く。JOC関係者が新品を預かったIOC関係者とアジアで行われた会議で会うことになり、すんなり交換することができた。なんとわずか1週間で無事、メダルが手元に戻ってきたのだ。
新しくなったメダルを手にした湯元は「見てくださいよ。傷ひとつない、ピカピカですよ~。1週間で手元に戻ってホント、よかったです」と満面の笑み。レスリングではかつて金メダルを置き忘れ、一躍有名になった先輩がいたが、3か月で2度メダルを“獲得”した湯元も貴重なケースといえる!?
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