[Profile]
1959年生まれ。1983年カーネーション結成。1984年に直枝政太郎名義でオムニバス『陽気な若き博物館員たち』(水族館/徳間ジャパン)でソロ・デビュー。同年、カーネーションがシングル「夜の煙突」(ナゴムレコード)でレコード・デビュー。以後、カーネーションは数度のメンバーチェンジを経ながら数多くの傑作アルバムをリリース。2000年には直枝政広としての初ソロ・アルバム『HOPKINS CREEK』を発表。同時に鈴井貴之初監督作品『man-hole』のサウンドトラックも手がける。2007年に初の著作となる『宇宙の柳、たましいの下着』を上梓。カーネーションや、鈴木惣一朗とのユニット:Soggy Cheeriosの活動と並行し、ソロ活動や執筆、プロデュース等、精力的に活動中。最新作はカーネーション最新アルバム『Suburban Baroque』(2017年)。
1. Foxygen / Hang(Jagjaguwar)LP
昨年話題になったLemon Twigsの参謀であるジョナサン・ラドー(Jonathan Rado)の二人組ユニット。今年これと出会えて本当によかった。カーネーション『Suburban Baroque』を作るにあたって指針になった一枚。サイケデリックな『ホワイト・アルバム』ともいえる傑作『…And Star Power』('14)も好きだけど今作はポップに突き抜けている。好きなように楽しそうに物を作ってる。そこが重要。
Lemon Twigs、Whitneyの大成功を受けての待望の4th.アルバム!!
2. Chicano Batman / Freedom Is Free(Ato)LP
名前がいい。サウンドのやさぐれ感もたまらなく、さすがにL.Aっぽいなと。そしてナイス・ジャケ。中では"Friendship"という曲をとにかく何度も聴いた。歌が異様にエロい。そういえばベーシストのEduardo Arenas(エ・アレーナス)のソロ作『Nariz』も面白かった。
L.A.のチカーノ・トリオ、Chicano Batmanの2017年作!!
3. Father John Misty / Pure Comedy(Sub Pop)LP
元Fleet Foxesのドラマー。文句なしのメロディ・メーカーだ。ますます王道を感じさせる音作りで、初期Elton JohnやJohn Lennon、Nilssonなどを彷彿とさせる。いまこの時代には新鮮に響くだろう。何種類かジャケの色違いがあるが、背景がお好みで変えられるデラックス盤がある。2月の来日が楽しみ。
現代USインディ・シーン屈指のシンガー・ソングライター。待望のサード・アルバム!!
4. Dan Auerbach / Waiting on a Song(Nonesuch)LP
ツアーで開場BGMに使ったほど好きなアルバム。The Black Keysの時よりポップス寄りだし、好きにやってる感じがたまらない。この人のレコード・コレクションは自分と似ているんだろうなと思いながら聴き続けているけれど、ちっとも飽きない。
これぞリリース即名盤。ナッシュヴィルで熟成された極上グルーヴが堪能できます!!
5. TAMTAM / EASYTRAVELERS mixtape(Right Place)CT
クロさんの歌声がすばらしい。サウンドも変幻自在。新世代のジャズが目指すサウンド・スケイプも孕む新感覚のレゲエというか。トランペットの乾いた音が凄くいい味を出す。演奏はもちろん、ミックスなど音響を含めて言うこと無し。大好きだ。しかもこれはカセットだよカセット(DLコード付だけど)。
バンド史上最高にロマンチック&エキゾチックな極上ポップ・アルバム! TAMTAMによる夏のためのミックステープが完成。
6. 台風クラブ / 初期の台風クラブ(Mastard)CD
まず、この時代にこのような土臭い音を出す勇気に震えた。誰にも媚びていない。信頼がおけるのは言葉選びの面白さ。歩く先その一歩前を見ているような眼力と念力がある。そういう資質は作曲とかギターの音の選び方とか音の隙間にも人柄として表れてくるものなの。ロック界期待の新星。次にどう出て来るのか楽しみでしかたがない。
京都を拠点に活動する3ピース・ロック・バンド★遂にファースト・フル・アルバムが完成!!
7. スカート / 20/20(ポニーキャニオン)CD
これだけやってきても作曲におけるヴィジョンのブレの無さはものすごいことだ。美意識が飛び抜けているのだろうけれど、無闇に横道にそれない意思や優しさも"今っぽさ”を感じさせるのかな。極端にシンプルなアレンジだけど、メロディが飛び抜けていいのだからこれがいい。冗談ではなくスピッツを追える才能。そしてリズム隊が良いと歌が活きる。さらにいつもその横には佐藤優介くんがいる。なんていいバランス。
遂にメジャー・デビュー★おめでとうございます!!
8. 吉田ヨウヘイgroup / ar(P-Vine)CD
短期間で一番繰り返して聴いた盤。聴けばその都市の何気ない生活の中に音がゆるやかに降ってくる。空気も空も線路沿いの道も皆いい色で輝くはず。このアルバムのコメントを書いた時、<日常のサウンドトラック>と評したが、つまりそういうこと。音楽の文脈については後で考えればいい。とにもかくにも大声を張り上げたくなるほど最高のアルバムなんです。心底まいってます。
3rdアルバムから2年半ぶりとなる4thアルバム★
9. Okada Takuro / Nostalgia(Hostess Entertainment)CD
こんなにいい作品が生まれてくるってものすごいことだ。日本のロックの状況は今ものすごいのではないか。どうなってるんだ。創造性の高みが尋常ではない。ジャッジの基準がちょっと違う次元にあるようだし、音を捉える力の深さに感服する。これは過去に日本で作られたアルバムの中でも最高峰のクオリティと言ってもいい。アナログ盤が出て欲しい。
遂にソロ・デビュー。超待望のファースト・フル・アルバムが完成です!!
10. サニーデイ・サービス / Popcorn Ballads(Rose)2LP
告知と同時に即、オリジナル作品を配信リリースという潔さ。挑戦者である。今後、この一歩が大きな意味を持つような気がする。そのフットワークと勇気にはいつも刺激をもらっている。2枚組分のマテリアルをさらっとシャッフルし、まとめ上げる力技、その切れ味たるや。
遂にアナログ化決定★ストリーミング配信のみでリリースされていた最新11thアルバム!!
[イベント情報]
■直枝政広
12/23(Sat)赤坂 グラフィティ
『TANKS AND CHILDREN ~十二月の空は 2017~』
開場:17:30 開演:18:00
※前売りチケット完売
■カーネーション
2018/6/30(Sat)東京・日比谷野外大音楽堂
35年目のカーネーション
「タイトル未定」
※公演概要未定
[関連サイト]
http://www.carnation-web.com/
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