飼い鳥も飼い主に似て、Apple信者になっちゃたのかな~
このインコの何が不思議って、自然界にはない「あの有名な着信音の声真似」をするんです。そもそもなんでインコって声真似するんですかね。
「私の友達の家族はラッキーっていうインコを飼ってるんだけどね。」 先のビデオをVimeoにアップしたBen Pluimerさんです。「ラッキーはいつもApple製品の着信音を真似てびっくりさせてくるんだ。しかもちょうど靴紐を結んで外出しようというときにそれをやるもんだから、感心しちゃうよ。」
別にラッキーが悪いって言ってるんじゃなくて、ただこんなインコ見たことがないってだけです。まさか他にいないだろ、っと軽い気持ちでググったら、すぐ見つかっちゃいました...。特別このメロディーがインコ受けいいんですかね。コーネル大学の鳥類学者であるKevin J. McGowanさんにきいてみました。
「大体どのインコも固有の絆や仲間意識といった社会システムを持っていて、生まれてから死ぬまでほとんどの時間を共に過ごします」とMcGowanさんは米Gizmodoに語ります。「ペットとして飼われているインコは、他のインコの代わりに飼い主に対して仲間意識を抱きます。時には”仲間”に近付こうとする人を噛んだりするんです。そして仲間の声を真似たり、仲間内だけの特別な話し方をしようとするんです。人間みたいにです。ペットのインコたちが真似をするのは、仲良くなろうとしているからなんです。」
なんて愛おしい習性なんでしょう...。つまりさっきのインコちゃんは、Apple製品を”仲間”と認識しているってこと? いや単にご主人の声とご主人のスマホの音を区別できていないだけでしょう。McGowanさん曰く「インコは周りの音を真似するわけですが、着信音と飼い主には強い結びつきがあると思います」とのことです。
さらにMcGowanさんは「それが着信音だろうと人の声だろうと、これだけ上手に真似るところからみて、インコは非常に発達したあらゆる音を出すことができる鳴管(声を出す器官)を持っているといえる」とおっしゃっています。
「おそろいの鳴き声は鳥類にとって、あらゆる意味でとても大切なのです。だから鳥類には同様の進化の長い歴史があります。鳴き真似は非常に可愛くあるための一つの進化なのです。」
ちなみに、我が家のインコ「ミコちゃん」も生粋のApple厨です。いくら呼んでも近付いてこない癖に、iPhoneを見せるとすぐさま飛んできます。
Image: Vimeo via Ben Pluimer, 瀧川丈太朗
Video: Vimeo via Ben Pluimer, Youtube via Rumble Viral, Youtube via 瀧川丈太朗
Source: Digg
George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(瀧川丈太朗)