イノシシ捕獲、IoTわなで負担軽減 藤枝で実験
(2017/12/23 08:38)-
藤枝市で、市内ほぼ全域をカバーするIoT(モノのインターネット)の通信網を活用し、イノシシの捕獲作業をより効率的に行うための実証実験が始まった。センサーによって、わなの捕獲状況をリアルタイムに通知するシステム。猟友会メンバーの高齢化が進む中、わなの見回りの負担軽減などを目指す。
実験はIT企業のフューチャーイン静岡支店(静岡市葵区)が志太猟友会藤枝第2支所の協力を得て取り組んでいる。GPS(衛星利用測位システム)と振動検知を備えたセンサーをわなに付け、振動を感知すると登録した猟友会メンバーらのメールアドレスに連絡が届く。22日は関係者が集まり報道機関に仕組みなどを説明した。
猟友会藤枝第2支所有害鳥獣捕獲班の久住英樹班長(73)によると、わなは設置した人が毎日、見回るのが原則。第2支所の捕獲班も高齢化の中で見回りは「大変な作業」という。
12月上旬からスタートさせた。センサーは現在、第2支所の担当エリア内にある3カ所のわなに設置。設定によって夜中の感知情報を朝にまとめて受け取ることも可能。19日には3匹のイノシシがセンサー付きのわなに入るケースがあり、その際は1時間半ほどで約120回感知したという。
フューチャーイン静岡支店によると、実験は2018年1月末までの予定。担当者は「猟友会の負担をどれだけ軽減できるか検証したい。結果的に農作物の被害軽減につながれば」と話している。
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