「読む価値がない」ってレビューを書く人の目的は、ほぼ100%嫌がらせ
自分もされたから分かるが、「読む価値がない」ってレビューを書く人の目的は、ほぼ100%嫌がらせである。っていうか営業妨害。自己満足。
中には「印税は全てはあちゅうさんへの慰謝料と、高橋まつりさんのご供養のために使いなさい!」と、ご丁寧に指導している人もいる。どう考えても、著作の内容には関係ないことだ。言論の自由はあれど、これはおかしいと違和感を表明する自由もある。私は「おかしい」と思う。
岸氏がやったことは、もし事実だとすれば最低だ。部下へのセクハラ、パワハラは、何があろうと許されるもんじゃない。でも、彼はすでに事実を認め、謝罪しているんですよね? はあちゅうさんは事前に彼と連絡を取り、「和解」しているんですよね?
にもかかわらず、岸氏が過去に出した書籍の評判をここまで著しく落とされ、ネット民にこき下ろされる必要はあるんだろうか。いや、ないだろ。
これは完全に、ネット民による「私刑」である。「はあちゅうさんに慰謝料払え!」とか、彼女への償いを求めるレビューも散見されるけど、そんな書き込みを見て、当のはあちゅう氏が喜ぶとでも思ってるんだろうか。その歪んだファン意識こそ、「頭おかしい」んじゃないか。
こんなことになるから、「そこまで制裁を加えなくてもいいだろ、そもそも告発したはあちゅう氏が悪いのでは」と、岸氏を“過剰に”擁護しようとする人も出てくる。それこそ彼女を悲しませることになると思いますけどね。
意気揚々とネットに低レビューを書き込む人たちは、その行為が憎しみの連鎖しか生まないということを、どこまで分かっているのだろうか。
<文・北条かや>
【北条かや】石川県出身。同志社大学社会学部卒業、京都大学大学院文学部研究科修士課程修了。自らのキャバクラ勤務経験をもとにした初著書『キャバ嬢の社会学』(星海社新書)で注目される。以後、執筆活動からTOKYO MX『モーニングCROSS』などのメディア出演まで、幅広く活躍。著書は『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)、『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)、『こじらせ女子の日常』(宝島社)。最新刊は『インターネットで死ぬということ』(イースト・プレス)。
公式ブログは「コスプレで女やってますけど」
岸勇希氏のAmazonレビューを荒らしても、はあちゅう氏は喜ばない<北条かや>
「読む価値がない」ってレビューを書く人の目的は、ほぼ100%嫌がらせ
自分もされたから分かるが、「読む価値がない」ってレビューを書く人の目的は、ほぼ100%嫌がらせである。っていうか営業妨害。自己満足。
中には「印税は全てはあちゅうさんへの慰謝料と、高橋まつりさんのご供養のために使いなさい!」と、ご丁寧に指導している人もいる。どう考えても、著作の内容には関係ないことだ。言論の自由はあれど、これはおかしいと違和感を表明する自由もある。私は「おかしい」と思う。
岸氏がやったことは、もし事実だとすれば最低だ。部下へのセクハラ、パワハラは、何があろうと許されるもんじゃない。でも、彼はすでに事実を認め、謝罪しているんですよね? はあちゅうさんは事前に彼と連絡を取り、「和解」しているんですよね?
にもかかわらず、岸氏が過去に出した書籍の評判をここまで著しく落とされ、ネット民にこき下ろされる必要はあるんだろうか。いや、ないだろ。
これは完全に、ネット民による「私刑」である。「はあちゅうさんに慰謝料払え!」とか、彼女への償いを求めるレビューも散見されるけど、そんな書き込みを見て、当のはあちゅう氏が喜ぶとでも思ってるんだろうか。その歪んだファン意識こそ、「頭おかしい」んじゃないか。
こんなことになるから、「そこまで制裁を加えなくてもいいだろ、そもそも告発したはあちゅう氏が悪いのでは」と、岸氏を“過剰に”擁護しようとする人も出てくる。それこそ彼女を悲しませることになると思いますけどね。
意気揚々とネットに低レビューを書き込む人たちは、その行為が憎しみの連鎖しか生まないということを、どこまで分かっているのだろうか。
<文・北条かや>
公式ブログは「コスプレで女やってますけど」