メガバンクをはじめとする金融機関や損保、生保からアクセンチュアをはじめ多くのコンサルティング会社に転職していることは知られているだろう。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行だけで大量の学生が入行している。
商業銀行がなくなると言われている時代において、これからどのように生きていけばよいのか、転職、キャリアについて考察してみた。
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銀行は終わりと考えたキャリア形成を
銀行がなくなるのか、ビジネスモデルを変えて生き残るのか、縮小してこぢんまりとするのか、合併するのかわからないが、銀行はなくなると考えてキャリア形成をしたほうがいい。
どちらにせよ銀行の形態が変わっていくことは確実であるため、現在の銀行がなくなったときに自分がどうなるかということを考えてほしい。これは損保や生保にも同じ理論があてはまる。
現実問題を考えると日本の大手金融機関は守られるため、クビになって路頭に迷うリスクはない。よって定年まで今の世代が逃げ切れることはできるだろう。(企業年金については動きがあるかもしれないが)
人員削減というニュースがあるが、中の人は良く分かる通り団塊の世代が辞めた人員を補充しないだけのことである。クビが2万人発生するというのは誤解だ。よって銀行にいること自体は金銭面で問題がない。
つまらない仕事でも耐え抜く覚悟があれば年収1000万円~2000万円程度もらってそれなりにステータスのある身分で暮らせる。またローンの心配もない。
なぜ危機感を持つべきなのか
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現在はインターネットの普及もあり個が輝く社会が出来はじめている。隣の芝は青く見える理論で、個人で活動している人を羨ましく思っている金融機関の人は多いだろう。自由に活躍し、表現の場所がたくさんあると。
時代を見ても副業解禁が動きとしてはある。しかし、金融機関、特に銀行系は副業が大っぴらに許されることはほぼないだろう。よって、自分を表現する場所は確保しにくく、メーカーやリクルート勤務の人が仕事をしながら自由に活躍している様子を指をくわえて見ているのだ。
よって、金銭面で優位にたっていた銀行員の承認欲求が満たされづらくなり他のキャリアを模索し始める人が出てくるだろう。
これが転職につながると考えられる。
30歳銀行員の価値
個人的な意見だが、30歳を超えると銀行員の価値は他ではほとんどなくなる。50代で部長以上になっている人と20代のイキのいい両者が社会では求められる。
まず50代の方がなぜ役に立つかと言うと、銀行員のネットワークがありそれなりに出世していれば、ベンチャーをはじめ人脈面の提供で役に立つ。銀行からお金をたくさん引き出せる点も大きい。
エクイティファイナンスが隆盛している昨今においても、銀行からの借金は重要なファイナンス源であり銀行の偉い人がいると役に立つ。がんがん働けないものの財務としてこれまでの経験が活きる。
一方20代は、高学歴かつ真面目でストレス耐性のある人が多い。ある意味銀行に染まりきっていないので、社会の作法を学んだ優等生が活躍できる場所は多い。これがコンサルだ。
資料作りにミスがなくロジカルに考えられ、ある程度の緊張感にも耐えることができる。よって20代も求められる。
だが、30代を超えてくると地方勤務含めある程度経験があるものの、他社で使えるスキルの習得スピードは落ち、社内政治やこれまでの繰り返し作業が増えるだけになり成長が止まる。悪く言うと思考停止に陥り、社内政治にだけ関心が向かってしまい他社としては伸びしろがないと捉えるだろう。
よって30代になる前に動くことをおすすめしたい。
効率化することに意識が向くかどうか
銀行員を見ていて大きく欠如しているのは効率化する意識だ。銀行はハンコ文化でもあり、今あるプロセスをきちんと実行できるかが大事だ。しかしながら、これからは仕事を削減し効率化する流れの中で如何に楽をするかを考えることができる銀行員が求められるだろう。
このプロセスいらなくないですか?と言える人、考えることのできる人は確実に価値があるといっても過言ではない。銀行にいると、このような思考になりにくいだろうが、カード会社等に出向し、ユーザーの利便性を追求する研究をしたら最短プロセスでユーザーに満足してもらえるカードの申し込みや審査、登録の効率化を考える機会がある。
ただ、漫然としているだけではロボットに取って代わられる人員そのものになってしまう。
社内SEの価値
これまで銀行ではSEと言う言葉は下流のやや卑下される存在でもあった。しかし、現在、多くの銀行員は社内SEを評価するようになってきている。なぜならば彼らのもつプログラミングスキルが今後必要になることを認識しているからだ。既存の人の仕事を社内SEが奪う状況になるのだ。
逆にSEを未だにバカにしていたら後から痛い目にあう。彼らは新しい技術の習得に励み日々努力している。ただ頑張る努力ではなく、頭を使う努力をしているのだ。今後の展開が見物である。
金融機関にいた経験は活きる
どこの会社に行っても大手金融機関にいたというレコードは役に立つ。ある程度は信頼に足る人物だろうと納得される。(実際はそんなことないだろうが)
また、同様の金融機関出身の人からは良くも悪くも仲間意識をもたれるので早く打ち解けやすい。
ベンチャーに行きたいならば3年未満
もしベンチャーに転職を考えているならば3年以上いるのは危険だ。昨今はフィンテックベンチャーもあり、経験が活きるところもあるが、そうでないベンチャーであれば経験の長さが命取りになる。銀行は知らず知らずのうちに柔軟な発想が奪われていることに気付いてほしい。
視野を広げて社内政治を脱出せよ
社内政治だけ追いかけていると後から大変なことになる。よって今後は社内政治だけでなく幅広くキャリアのチャンスをうかがってほしい。最近の若手銀行員は1年目から転職サイトに登録し転職エージェントと会い、情報収集をしている。
転職することよりも情報収集にかなり意味がある。外にアンテナを張っているどうかは大きな違いとなる。金融機関の方にはビズリーチがおすすめであるので使ってほしい。
また、既にコンサル転職に意思を固めている方はビズリーチと同時に
アクシスコンサルティングという転職エージェントがおすすめだ。
ちなみにコンサルは金融業界から多くの方が転職に成功している。
自分の行動1つで人生が変わることを覚えておこう。今日は以上だ。