最高裁が21日付で、幻冬舎側上告を受理しない決定
タレントの故やしきたかじんさんの闘病生活を描いた作家、百田尚樹氏の書籍「殉愛」を巡り、やしきさんの長女が名誉を傷つけられたなどとして、発行元の幻冬舎(東京)に損害賠償などを求めた訴訟は、365万円の支払いを命じた二審東京高裁判決が確定した。最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)が21日付で、幻冬舎側の上告を受理しない決定をした。
一審東京地裁は、やしきさんをしのぶ会で、長女らしき人物がやじを飛ばしたとする記載について、真実ではなく名誉毀損に当たると認定。330万円の支払いを命じた。二審東京高裁は別記述によるプライバシー侵害もあったとして賠償額を35万円増やした。(共同)