2016年 医療系まとめサイトWELQの誤情報が社会問題となり、それ以来 googleは正確な情報を検索上位に表示させようと尽力してきました。ですが、その尽力むなしく、スマホゲーム分野については改悪の一途を辿っています。日本でのSEO(検索エンジン最適化)の権威である鈴木謙一さん、辻正浩さんはgoogleを称賛する姿勢しか取らず、googleに対して問題提起をしません。

そこで、ここ1年のgoogleの方針変更とその結果を振り返り、「検索エンジン, ユーザ, サイト管理人のより良い関係」「当サイトの運営方針の変更」について考察します。

google および 当サイトの位置づけ

googleが云々の話に入る前に、スマホゲームを遊ばずSEOの情報収集目的で訪れた読者向けに、スマホゲーム業界について説明します。

スマホゲーム 攻略記事の闇

検索結果に表示されるスマホゲームの攻略記事は酷いものです。例えば、

  • ゲーム名を一括置換して生成されたと思われる記事(例:「○○○のリセマラ方法」「無料で○○石を手に入れる方法」)
  • google play, 予約トップ10, アプリゲットのコピペ記事
  • ゲーム攻略Wikiで、中身なしで雛形のみ状態

のような中身スッカラカンの記事が検索上位に表示されます。当サイトが扱うようなマイナーゲームは、特に酷い傾向が見られます。事実、Game Trend Affiliateのようなサイトを見ると、ゲーム5分プレーで1記事作成とさえ書かれています。

GameTrendAffiliate

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画像拝借:Game Trend Affiliate

アフェリエイターに限らず、大手サイトも5分, 15分しかプレーしていないだろうとのゲーム攻略, ゲームレビュー記事が散見されます。私は、大手ゲームサイトの中でマトモな記事を書いているのは「ゲームキャスト」のみだと思っています。

低賃金労働者からの搾取狙いの経営者

医療まとめサイトWELQの時も話題になりましたが、スマホゲーム分野でもソーシャルワーカーや無償労働者が攻略サイトを支えている事が多くあります。例えば、ゲーム攻略サイトsqool.netでは、かつてソーシャルワーカーを募集していました。Gamerchというゲーム攻略Wikiは、ゲーム好きの人に攻略Wikiを書かせて広告料を中抜きするビジネスモデルです。

現在(2017/12/22)のsqool.netは募集を停止しています。

医療, 金融のような広告単価が高い分野でも、ゲームのような広告単価が安い分野でも、低賃金労働者がWEBサイトを支えているという構造は変わりません。

もし、このサイトを見ている方でゲーム攻略Wikiの運営者が居ましたら、次回からWikiの運営は止めましょう。信じられないくらい中抜きされているので、自分でWikiやブログを運営する事をオススメします。自分の労働力を安売りするのは止めましょう。

 

当サイト 設立の契機

こんな悲惨な結果に風穴を空けたいと思って運営を始めたのが、このサイトです。管理人のゲーム歴は10年ほどのブランクがあるものの、類似サイトのライターに比べれば、かなりゲームについては詳しい方かと思います。一応、アーケードゲームを1コイン クリアできるくらいの腕前は持っています。「大手WEBサイトのライター」「お小遣い稼ぎ目的のソーシャルワーカー」に、詳しさでは負ける気がしません。

当時は以下のようなゲームをやっていました。アーケードゲームの分野にはウメハラさん、ユセミさんという神的スキルのプレーヤーが居て、私よりも上手な人は沢山居ます。ですが、そこらの大手ゲーム攻略サイトに比べれば、私の方がよっぽど詳しいです。

サイト設立経緯 昔やっていたゲーム

画像拝借:youtube

 

あまりゲームが上手ではない人が記事を書いているのは、検索エンジンが記事品質を判断できないという事情だけでなく、そもそも鍛錬を必要とするゲームが時代遅れになりつつあるという背景もあると思います。

 

SEOとは (持論含む)

ゲームの情報収集目的で当サイトを見てくれる方向けに、SEOについて説明します。Webサイト運営者やSEO情報収集目的の方は、やや丁寧過ぎる説明と感じるかもしれません。

SEO ポジティブな側面 (持論含む)

SEOとは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称で、検索エンジンとWebサイト運営者の間の取り決めのようなものです。例えば、検索エンジンに優しくない書き方は以下のようになります。

・剣
・斧
・盾

検索エンジンに優しい書き方は以下の通りです。

  • 前者は「・(全角中黒)」を使用しており、後者は「<li>(HTMLという文法でリストを表す)」を使用しています。検索エンジンから見ると前者はリストである事を理解できませんが、後者はリストである事を理解できます。このように、人間だけでなく、検索エンジンにも優しい取り決めが本来のSEOであると私は考えています。

     

    SEO ネガティブな側面 (持論含む)

    あまりWebに詳しくない人でも、多くの人は「SEO」というとネガティブな印象を抱く人が多い印象があります。

    googleで検索かけても必要な情報は手に入らない、本当に必要な情報は検索下位に表示されるので、検索エンジンで必要な情報を手に入れるのは不可能である。なぜならば、不正に検索順位を上げるSEOというテクニックがあるからだ

    このような印象を抱いている人も多いでしょう。このような不正な順位上げは、ブラックハットSEOと呼ばれます。1990年代後半から2000年代前半にかけては、ブラックハットSEOが容易に通じる時代でした。この時代にブラックハットSEOの駆逐に成功したため、現在、googleが検索エンジン一強になっているという歴史的経緯があります。

    ただ、ブラックハットSEOのイタチゴッコは2000年後半以降も継続的に発生しており、「新たなブラックハット手法の発見」「googleが対策を立てる」の永久ループが発生しています。

     

    当サイト SEOの現実解

    googleは情報を整理し ユーザの目的に沿った検索結果を返す事を理想としていますが、現実問題として、実現できていません。ある程度、SEOを意識した書き方をしないと、どんなに良い記事を書いてもユーザに全く読まれない記事になってしまいます。

    このような事情はゲーム攻略のジャンルでは非常に悩ましい事です。というのは、ゲームというジャンルは、簡潔な一覧情報を求めている事があります。例えば、武器一覧, ドロップアイテム一覧など。この一覧情報というのは、非常に悩ましく、検索エンジンは直接理解する事ができません。ですので、「このサイトが言っている事は正しい」「このサイトはユーザがよく見ている」などの情報を使用して間接的に記事の品質というのを評価しています

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    で、「検索エンジンは間接的には理解できるので、ユーザが求めてる情報を書けば読まれるコンテンツになる」というのは大きな誤解です。そもそも検索ページ2ページになると誰も読みません。人によってはググって1件目しか見ない人も居るでしょう。つまり、記事投稿の時点で検索順位が低いと、どんなに良い記事を書いても全く評価されない状態になります。

     

    記事投稿時点が非常に重要です。googleは「ブログサイトを低評価」「法人を高評価」する傾向がありますが、この傾向は当サイトはすぐに対策する事が不能です。当サイトで対策可能なのは、文章量、画像数、記事数です。

    例えば、コトダマ勇者の記事で各ジョブについて、ゲーム内に登場する説明文を写経しているのは、文章量を増やしてgoogleの評価を上げるためです。写経がユーザのためにならない事は充分理解していますし、不要な文章はない方が見やすいサイトである事も理解しています。ですが、残念ながら、このような対策をしないとインターネットの世界では生きていく事ができません。

    当サイトに限らず、多くのゲーム攻略サイトでgoogle playの紹介文のコピペが目立つのは、文章量を増やしてgoogleの評価をあげたいという事情があります。設立当時の当サイトは可能な限りコピペを使用しないようにしていますが、最近は、個人ブログを異常に低く評価する傾向が目立つため、やむを得ずコピペを使用するようになりました。

     

    このような事情もあり、「googleの評価」「人間の読みやすさ」を天秤にかけつつ文章量を判断しています。ライバルサイトが居ない場合は「人間の読みやすさ」を最重視していますが、ライバルサイトが大手法人の場合は「ガンガンに文章量と画像をマシマシ」しています。

    最近流行ったゲームで言えば「嘘つきゲーム」もあんなに沢山の画像を載せたくありませんでした。ページの読み込み時間長くなるし、読者のスマホの通信量が増えて、百害あって一利なしです。ですが、百害あって一利なしのサイトを高く評価するのが今のgoogleです。

     

    検索エンジンの劣化

    有名なSEOコンサルタントは、googleの検索エンジンの精度は上がっていると言います。

    ですが、少なくともスマホゲームについては改悪の一途を辿っています。googleの失策の具体例は話が長くなりますので、別ページ「2017年 google SEO 採点基準の変化 リアルな実例付きまとめ」にまとめます。

    スマホゲームに限らず よく調べる情報処理分野でもgoogleの検索結果は悪化していると感じています。もはやgoogleの検索順位は信じず、サイト内検索と呼ばれる機能を使用しています。googleを称賛するコンサルタント達は充分な業務知識を持って称讃しているか不明です。「お前はどれだけ医療を知っているんだ」とツッコミたくなります。不十分な知識での称讃は業界を荒らすだけだから止めて欲しいです。

     

    当サイト 運営方針の変更

    サイト構成変更のお知らせ

    当サイトのようなブログ形式は、何を書いてもgoogleは評価しない事が分かりました。ですので、ブログやめます。サイト閉鎖という意味ではなく、法人っぽい見た目のサイトに生まれ変わります。というわけで、最近はゲーム記事を書くのではなく、サイト作成に労力を注ぎ込んでいます。

    情報処理屋さん向けの技術的な観点で言えば、今まで書き上げた記事があるので、バックエンドはWordpress管理画面とMySQLをそのまま使おうと思っています。フロントエンドのみ法人っぽくしようかなと考えています。要は、Wordpressテンプレートのフルスクラッチのお仕事です。Wordpressは勉強すると、結構、面白く便利な函数がたくさん使えます。これを機にゲーム攻略サイト固有の共通函数を整備してしまうのも良いかと考えています。

    あと、今ままで人生で避けてきたPHPの黒魔術とも、この機会に格闘してみようかと思っています。ピンチをチャンスと考えよう!

    PHPはブログソフトWordpressが内部的に使用するプログラミング言語です。黒魔術は情報処理業界でよく言われる理解困難な実装の比喩です。Perl, PHP, Rubyなどの言語は黒魔術を量産しやすい傾向があります。

     

    一部ゲームからの一時撤退

    iphoroidの「超SOS」が検索上位に表示された事を見て、サイト運営方針を変更を決意しました。全く検索意図を満たしていない記事でも、法人ならば、一定量の文章と画像があれば、検索上位に表示される事が分かりました。という事で、脱出ゲームっぽい攻略記事のフォーマットで記述できそうなゲームは、一時的に当サイトの取り扱い対象外とします。

    法人っぽいサイトが完成したら、記事掲載を再開します。

    例えば、定型文で記述できないRPG+脱出ゲームである「謎解きRPG はっぴーはろうぃん」、大手サイトに致命的な誤情報があった「コトダマ勇者」のような、大手サイトが取り扱えないゲームのみを対象とします。

     

    ゴミクソコンテンツの垂れ流し

    大手法人と同じように、全くユーザのためにならい記事を量産します。残念ながら、googleは記事数がかなり高い採点比重を占めています。とは言っても、読者様の貴重な時間を奪うわけにはいかないので、「これはゴミクソコンテンツだよ。人間は読む必要ないよ。googleが評価してくれないから仕方なくやっている事」というメッセージが人間に伝わるような方法は考えておきます。

    実は、当サイトも、既にある程度のゴミクソコンテンツを生成しています。明らかにgoogleの採点基準に疑問があり、ゴミクソコンテンツを作った方が高く評価するのではないかという仮説を実験するためです。サイト内に[オススメ]との記述があるのは、意図的に読んで欲しい記事を誘導するためです。

    SEO情報収集目的で当サイトを訪れた人は「googleってユーザの動向見てないの?」「人が読まない記事書いたら評価下がらない?」と思うかもしれませんが、ゴミクソコンテンツを追加した方がgoogleの評価はあがりました。残念ですが、これが今のgoogleの現実です。

     

    最後に

    この記事には、ブラックハットSEOのヒントとなる情報が多く散りばめられています。ですが、私が臨んているのはブラックハット全盛の検索エンジンではありません。googleには、このような抜け道がある事をちゃんと理解して頂き、早急に対策を取って欲しいというのが願いです。

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    もし、私と同じようにgoogleの検索結果に不満のあるサイト運営者は、不満をどんどん情報発信して頂けると幸いです。声が大きくなれば、googleも尻に火が付き、対応を開始するハズです。きっと、今のgoogleは、日本語を極東国のマルチバイト文字という事で「優先度低」で対応しているのでしょう。