SUUMOタウンでは2017年も多くの方々に、さまざまな街について紹介いただきました。また、今年はライター、ブロガーの方によるコラム、エッセイだけでなく、漫画やインタビュー企画にもチャレンジしました。
今回は2017年に公開となった記事の中で、はてなブックマークを多く獲得した記事トップ10をランキング形式で発表します。(2016年の結果はこちら)
記事名 | |
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1 |
家族が過ごしやすい街「辻堂」 小島アジコ&801ちゃん家の日常と「辻堂」の魅力 - SUUMOタウン マンガと文章: 小島アジコ (id:orangestar) |
2 |
関内と関外と〜横浜の「境界」を歩く〜 - SUUMOタウン 著:黄金頭 (id:goldhead) |
3 |
【俳優・大泉洋さん】北海道で30年、東京で10年過ごして、いま一番住みたい街とは? - SUUMOタウン インタビューと文章: 榎並紀行(やじろべえ) |
4 |
貧乏でも「もうちょっと広い部屋に住みたい」という気持ちで頑張れた――西原理恵子さん【上京物語】 - SUUMOタウン インタビューと文章: 柴那典 (id:shiba-710) |
5 |
地形マニアの聖地「赤羽」 スリバチあり、歴史あり、酒場ありの魅惑的な町 - SUUMOタウン 著:皆川典久 (東京スリバチ学会 会長) |
6 |
昼はコドモ、夜はオトナのものとなる「四谷」 飲んで飲まれて歩いて帰れる街で暮らした日々 - SUUMOタウン 著:岡田育 (id:okadaic) |
7 |
元ジャンプ作家・鈴木信也さんが振り返る、「Mr.FULLSWING」などの漫画制作秘話と思い出の街 - SUUMOタウン マンガと文章: 鈴木信也 (id:shinya_sheep) |
8 |
ほんのり漂う物悲しさが心地よい。我が道をいく下町「尾久」 - SUUMOタウン 著:ほそいあや (id:posoi) |
9 |
結婚を機に引越した「裏浅草」で学んだこと - SUUMOタウン 著:徳谷柿次郎 (id:kakijiro) |
10 |
何者にもなれない僕が「荻窪」にいた - SUUMOタウン 著:カツセマサヒコ (id:katsuse_m) |
※対象は2017年1月1日から2017年12月21日までに公開された記事です
※2017年12月21日時点のはてなブックマーク数を基準として順位づけしています
ここからは、2017年にランキング入りした記事を一部引用しながら紹介します。
■家族が過ごしやすい街「辻堂」
「となりの801ちゃん」でおなじみ小島アジコさんに、辻堂について漫画で描いていただいた記事が、2017年の人気記事1位になりました。「子育てに便利な街」として、辻堂の魅力が小島家の日常と共に紹介されています。
辻堂は、自分たちにとっては“遊びに行く”駅。でも、大きな商業施設があって、医療施設も充実していて、自然もある。きっと、住んでも魅力的な街だと思います。
■関内かと思ったら関外だった
「関内関外日記」の黄金頭さんに、関内と関外、そして横浜の「境界」について執筆いただきました。黄金頭さんにしか書けない、関内、関外への想いが溢れた文章に引き込まれます。
横浜といえば皆が思い浮かべ、さらに発展を続けるみなとみらい。それに比べ、いくらか取り残された感のある古き良き横浜。それが関内であり関外であった。
■東京は便利だけど、僕には札幌がちょうどいい
2017年12月1日に「探偵はBARにいる3」が公開となった大泉洋さんに「住みたい街」について伺いました。北海道で30年、東京で10年過ごした大泉さんが答えたのは、札幌のあの街でした。
札幌の端っこなんだけど、いい街なんですよ。街並みがきれいだし、落ち着いているし。僕は夜の街で遊びたいタイプでもないから、程よくおいしい店があって、穏やかに暮らせる街がいいんです。
■西原理恵子さんの「上京物語」
高知から上京した当時は、1つ280円ほどの「のり弁」を3食に分けて食べていたという西原理恵子さん。「もうちょっと広い部屋に住みたい」という気持ちで頑張ってきたという、西原さんの「上京物語」です。
今になって振り返ると「もうちょっと広い部屋に住みたい」って気持ちがモチベーションになってここまで頑張ってこれたのかなって思いますね。家賃も4万が7万5000円になり、15万円になり、32万円になって、貯金もできるようになってね。
■赤羽は地形マニアの聖地だ
東京スリバチ学会の皆川会長が、街歩きしながら東京の地形を紹介する連載。戸越銀座に続いて、地形マニアが「聖地!」と認めるという赤羽の地形を、歴史や情景とあわせて紹介いただきました。
タイプの違う町が並列し、共存する町。土地利用の違いが育んだ町の個性、そして地形が紡いだ町の変遷。赤羽は地形マニアにとっても聖地なのだ。
■コドモもオトナも楽しめる街
小中高と四谷に通い、結婚後に念願の「四谷暮らし」を始めたという岡田育さんに、コドモ時代に過ごした四谷と、オトナになってから過ごした四谷について執筆いただきました。岡田育さんお気に入りのお店も数多く紹介されています。
過不足ない生活利便性と、そしてもちろん、「津の守弁財天」をぐるりと取り巻く荒木町界隈の筆舌に尽くしがたい飲食店の充実ぶり。地味に便利な都心の穴場なのだ。
■街の良さは、住んでみないと分からない
「Mr.FULLSWING」などで知られる漫画家の鈴木信也さんに、これまで住んできた街について、ジャンプ連載時のエピソードとあわせて漫画で振り返っていただきました。鈴木信也さんファン必見の記事です。
人と街との出会いってさまざまですよね。親がもともと住んでいたからとか、親の仕事の都合とか、自分の職場の都合もあるかもしれないし、自分の憧れで決める方もいらっしゃるでしょうし。
■我が道をいく下町、尾久
ライターとして活躍するほそいあやさんに、華やかな下町とはまた違う味わいがある「尾久」について語っていただきました。思わずぶらりと歩いてみたくなる、尾久愛たっぷりの記事です。
散策するとけっこう楽しい。私は田端に住んでいるが、普通はそのあたりの人なら谷根千か上野、あるいは池袋方面に遊びに行くことが多いと思う。でも天気のよい休日なんかは、自然と尾久方面へと足が向いてしまう。何もないのは分かっているのだが、“何もなさ”を楽しみたい気持ちになるのだ。
■色濃い文化が残る「裏浅草」
編集者の徳谷柿次郎さんに、結婚を機に「家賃が安くて広いところ」を探し求めた結果辿り着いた街「裏浅草」の魅力を語っていただきました。柿次郎さんには、2017年から開始したという「二拠点生活」についても、前篇、後編に分けて執筆いただきました。
どんな土地でも、どんな出来事でも、対応する力。業を背負った土地で過ごした特殊な経験値は、この先長い人生を生きていく上で不可欠な武器になると信じています。
■何者でもなかった僕がいた街
その空気を吸って暮らせばそのうち自分も何者かになれるのではないか――。23歳のとき、人生初めてのひとり暮らしを「荻窪」で始めたというカツセマサヒコさんに、当時のエピソードと共に荻窪での生活を振り返っていただきました。
サブカルチャーに憧れるものの、浸れるほどの知見と度胸はなく、優雅な暮らしをしたくとも金とセンスがない僕らにとって、荻窪は丁度良すぎるほど、丁度良い街だった。
以上、2017年の人気記事ランキングでした。ランキング入りしなかった記事についても全て執筆者の街に対する愛が溢れるものばかりなので、是非見てみていただけるとうれしいです。
また、2015年の12月に公開となった在華坊さんの記事から、現在のライター、ブロガーの方々に好きな街について語ってもらう形となったSUUMOタウンも2年が経ち、今年は、SUUMOタウン自体についても取材いただきました。
このように日々運営ができているのも、いつも見ていただいている皆様のおかげです。この場をお借りして御礼申し上げます。
SUUMOタウンでは2018年も「こんな街あったんだ」、「この街いいかも」、そんな読者と街との出会いのきっかけをつくれるよう頑張っていきたいと思います。引き続き、宜しくお願いします。
イラスト:みやけ