さくらインターネットは12月21日、NVIDIAのグラフィックスカード「TITAN X」を搭載したGPUサーバーサービス「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ Quad GPUモデル」の新規受け付けを一時停止したと発表した。NVIDIAのドライバソフト使用に関するライセンスが改訂され、「データセンターへの導入禁止」の条項が追加されたため。
「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」は、人工知能(AI)・ディープラーニングなど高い計算能力が必要とされる用途向けの専用サーバサービス。TITAN Xを4枚搭載した「Quad GPUモデル」のほか、データセンター向けGPU「Tesla」シリーズなどを搭載したモデルを展開している。
さくらインターネットによると、NVIDIAのドライバソフトのライセンスが11月30日に改訂され、最新のGeForce用のドライバソフトウェアのライセンス条件に、「データセンターへの導入の禁止」の条項が追加されたという。
あわせて同社にはNVIDIAから書面を受領。書面でNVIDIAは「TITAN Xを搭載したGPUサーバサービス上で、顧客がライセンス条件に同意してGeForce用のドライバをサーバにダウンロードすることは著作権侵害に当たる」などとの見解を示し、12月7日以降、これをダウンロードした顧客に対して、Quad GPUモデルの提供を中止するよう求めていたという。
同社はNVIDIAの通知内容について「専門家も交えて検討を進めている」が、顧客に迷惑が及ぶ可能性を考慮し、Quad GPUモデルの新規提供の一時停止を決めたという。
TITAN X非搭載モデルは引き続き提供する。
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