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カタルーニャ議会選

独立派が過半数獲得 中央政府に痛手

カタルーニャ州議会選で独立派の過半数超えが確実となり、勝利宣言するプチデモン前州首相=ブリュッセルで21日、AP

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】独立問題を巡って解散されたスペイン北東部カタルーニャ自治州議会選(比例代表制、135議席)が21日、即日開票された。暫定結果によると、独立派の予想獲得議席は合計70議席で、焦点だった過半数ライン(68議席)を超えた。スペインメディアが報じた。独立派の勢いをそぐために早期の選挙に打って出た中央政府にとっては痛手となり、独立機運が継続することで混乱が続く見通しとなった。

 開票率99%の暫定開票結果では、単独過半数を獲得した政党や選挙連合はなく、独立反対派の新興の中道右派「シウダダノス」が予想獲得議席37で第1党だが、反対派は中央政府のラホイ首相の国民党(3議席)などを合わせて計57議席にとどまる見通し。

 一方、プチデモン前州首相の保守系独立派「カタルーニャのための連合」やジュンケラス前州副首相らの左派政党などの独立派勢力は、2015年の前回選挙の72議席を下回ったものの過半数は維持する見込み。

 住民投票後の企業流出や観光客の減少などの影響が顕著な間に早期の選挙を実施することで、独立派を過半数割れに追い込みたかったラホイ氏の思惑は外れた形となった。

 だが独立派も、候補者名簿を一本化する選挙連合の結成を見送るなど、独立に対する姿勢の違いによる足並みの乱れが顕著になっている。連立政権を作る場合の首相の人選や独立に向けた運動の進め方で溝が深まる可能性もある。

 また、ラホイ氏は独立に向けた動きが起きれば再び憲法の規定を適用し、自治権停止に踏み込むことを示唆している。このため、独立派は今年10月の州議会での独立宣言採択のような強行策には出にくく、戦術の変更を迫られるのは必至だ。

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