2017年12月21日、有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)が「QRコード決済・モバイル決済の利用実態と今後の利用意向に関する調査」を発表した。1800人にわたる調査結果によると、QRコード決済を知っていると答えた人は35.8%にあたる645人で、そのうち利用したことがある人は183人と全体の10.2%にとどまった。
しかし、QRコード決済利用者の90.7%が「満足している」と回答したほか、QRコード決済を利用したことがない人にサービスの概要を説明した上で今後の利用意向を聞いたところ、50.2%にあたる811人が「今後QRコード決済を利用したい」と答えた。
QRコード決済の利用者および未経験者ともに、QRコード決済の魅力を聞いたところ、1位は「財布や現金を持たずにスマホだけで支払えること」、2位が「店頭での支払いがスピーディだから」になった。
QRコード決済の利用想定場所は、コンビニが82.7%と最も多く、食品スーパーや飲食店、カフェなど「食べることに関連する場所」が続く形になった。
トーマツのビジネスアナリティクス パートナー 服部邦洋氏は「中国ではQRコード決済が進んでいるが、日本ではクレジット決済の導入がまだの所も多く見られる。QRコード決済の利用者が実際に使ったサービスは、楽天ペイが50.8%、LINE Payが38.8と抜け出ているが、日本での普及はまだこれからという段階だ。ユーザーだけでなく、カード会社や加盟店ともにQRコード決済の認知度を上げる必要がある」と述べ、「QRコード決済はモバイル決済に比べて店舗側のコストが少なく済み、今回の調査でユーザーの利便性を確認できた。QRコード決済の啓もう活動は必要だが、キャッシュレス化推進の起爆剤になるポテンシャルは十分にある」と手応えを語った。
調査は、2017年10月12日~15日にかけて、日本国内のスマートフォンアプリ利用経験者(スマホ所持者)を対象にオンラインで行い、10代と20代、30代の男女各600人の計1800人で実施した。
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