ヘンリー・マッケンナとは、アイルランド出身のディスティラーで、地元の蒸溜所で働いた後、1839年にケンタッキー州フェアフィールドへ移住しました。
そして1855年に自らの手によるウイスキーを生み出しました。
その製造工程の殆どが手作業によるもので、当初は1日に一樽作れるかどうかの少量生産でした。そのために「幻のバーボン」と呼ばれていました。
製法にはいくつの特徴がありますが、特に貯蔵においては、オープンリック方式と呼ばれる、窓を広く開けて風通しを良くした貯蔵庫において熟成を行う点にあります。
今回飲むボトルは、並行輸入品になります。キリンから発売される正規品では、ボトルに直接プリントされたものになりますが、並行輸入品はラベルを貼り付けたものになります。
まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸的な琥珀色、香りはバーボンらしい接着剤がしっかり通ります。
口に含むと、先にメロン、その後にバナナ、ナシ、締めにバニラが訪れます。
味わいはアルコール由来の辛さがそこそこありつつも、その後に酸味をしっかり感じられます。
ロックにすると、ナシの香りが先に立つようになり、その後にバニラ、バナナ、生クリームへと続きます。
味わいはビターが強くなります。
最後にハイボールにすると、メロンの香りがほのかに漂い、あとからウッディ、バニラと続きます。
味わいはロックとは一転して甘さが前に出てきます。
全体的に見ると、バニラのようなの甘さはあまり感じられず、エステリーさやフルーツの香りが前に来た印象です。
苦みを持ちつつもさっぱりした印象ですが、幻のバーボンと言えるほどの熟成感は希薄です。
750mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほど。一方で正規品は3000円を超えます。
<個人的評価>
- 香り C: メロン、バナナ、ナシが主体。バニラ、クリームの香りはあるが薄め。
- 味わい B: ストレートでは酸味が少々、ロックはビターメイン、更に加水すると甘みが出る。
- 総評 C: 比較的さっぱりしていて、幻のバーボンとは言えない印象。
【並行】 ヘンリーマッケンナ 40度 750ml |
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