仮想通貨取引のCoinbase、インサイダー調査へ。ビットコインキャッシュ取引開始直前に急騰
ゼロ・トレランス対応
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ビットコインキャッシュ(BCH)といえば、8月1日にオリジナルのビットコインから分裂(ハードフォーク)してできた新しい仮想通貨。ビットコイン(BTC)が抱えるブロックチェーンの構造的な問題をクリアしており、取引量の大幅な増大にも対応できるのがその特徴です。
当初はマイナーの多くが本家ビットコインにとどまったこともあり、しばらくは価格が低迷していたものの、秋に巻き起こった仮想通貨全体の高騰を経て、ほぼ横ばいの流れに。ここ最近は1BCHあたり18万円前後にまで価格が上昇していました。
そして12月20日、取引所の中でも老舗かつ大手のCoinbaseがBCHの取引を開始したということで、その価格がそれまでの1BCHあたり20万円前後から一気に噴き上がりました。
ただ、その値動きをくわしく追ってみると、価格の急騰はCoinbaseがBCH取引開始を発表する数時間前に始まっており、ピークでは1BCHあたり8500ドル(約96万円)というまさに爆騰という状態に。そして取引開始直後には急激な売り注文が入り、わずか2分ほどで取引停止措置となりました。これには事前にCoinbaseの取引開始が知れ渡って価格の急騰を引きおこし、取引開始とともに売ることで大きな利益を得ようとする動きがあったようにも思えます。
Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOは自身のブログに「この時点で」インサイダー取引の証拠はなかったと記してはいるものの、従業員やその家族、友人までを調査し、内部不正があった場合には即時解雇を含め厳罰を下すゼロ・トレランスな対応をとることを強調、従業員には「数週間の取引禁止を命じた」としました。
ちなみにBCHが価格を上げたのは、bitcoin.comの共同創業者でCTOを務めるエミル・オルデンバーグ氏が、本家ビットコインは「取引手数料が高く手続きに時間がかかりすぎる」として、自身の所有するBTCをすべてBCHに変えたと発言していたことも要因のひとつだった可能性はあります。ここ最近は、このような仮想通貨界隈の大物らによる市場操作的な動きへの批判も、SNSを中心に出始めているようです。