「人工知能(AI)は新たな電気のようなもの」との見方を示す研究者は目下、AIをあらゆる企業に電気のように行き渡らせることを目指している。
AI研究の第一人者として知られる米スタンフォード大学のアンドリュー・ウン教授は先日、スタートアップ企業Landing.AIの立ち上げを発表した。当面の目標は、製造業がコンピュータアルゴリズムを活用し、コスト削減や品質管理の改善、サプライチェーンのボトルネック解消などに役立てられるようにすることだという。
Landing.AIは最初の戦略的パートナーとして、Appleの「iPhone」などの製造を請け負う台湾の製造大手Foxconnと提携。カメラのレンズユニットの表面にある微小な粒子や傷などを検出するシステムの導入を支援する。現在、そうした部品の検査は数千人のスタッフが手作業で実施している。ウン教授によれば、AI搭載システムであれば24時間365日体制で稼働でき、人間よりも正確な検査が可能だ。
「AIは製造業に変革をもたらすだろう。それが現実だ」とウン教授は先週サンフランシスコで記者らに語った。Landing.AIはカリフォルニア州パロアルトに拠点を置き、20数名のチームで企業各社による最新の機械学習技術の導入促進を目指す。
ウン氏は検索大手のGoogleや中国Baidu(百度)でAI開発部門の責任者を務めた後、オンライン学習プラットフォーム「Coursera」を立ち上げたことでも知られる。Landing.AIの資金調達の詳細は明らかにしていない。
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