【ソウル=山田健一】韓国紙・中央日報は21日までに中国政府が韓国行きの団体旅行を再び禁止したと報じた。同政府は11月から中国の一部地域に限って団体旅行の販売を再開させたが、再び禁止されたという。中国の旅行会社関係者の話としている。
中央日報によると、中国政府は在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備の「報復」として3月から韓国行きの団体旅行商品の販売を全面的に禁止。11月28日に北京と山東省に限って販売再開を許可したが、12月19日以降、北京の旅行会社からの団体旅行申請を受け付けないようになったという。
山東省についても政府当局から旅行会社に対して「2018年1月1日から韓国行き旅行を全面的に禁止する」との通達があったとされる。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12月に北京で開いた首脳会談で、関係改善を確認していた。