日本航空は20日、取引先の担当者を装った第三者からの偽メールにより、約3億8400万円の詐欺被害にあったことを明らかにした。同社は警視庁品川署や振込先の口座がある香港の警察当局に被害届を提出した。
日航によると、9月下旬、海外の金融会社に支払う航空機リース料について、支払先の担当者を装ったメールで請求書が送られてきた。請求通り約3億6千万円を香港の銀行口座に送金した。
また8~9月、同社の米国にある貨物事業所が取引先に業務委託料を支払う際、「料金の振込先が変更になった」などとするメールが届き、約2400万円を香港の銀行口座に振り込んだという。
いずれも取引先から支払いがないことを指摘されて被害が発覚した。同社は「このような事態を引き起こしたことを重く受け止め、再発防止を徹底する」とコメントしている。