こんにちは、しーたかです。
先日の『聖』に引き続き、横浜のおちょこさんでいただいたお酒の紹介です。
今回紹介するのは、栃木県のお酒『若駒 あさひの夢65 無加圧採り 無濾過生原酒』です。
栃木県小山市にある若駒酒造さんのお酒ですね。
達筆すぎて読めない『若』の一文字と、左下の描かれた駿馬を併せて『若駒』と読ませるなかなかセンスがいいですね。(ちなみに富山県にも『若駒』というお酒がありますが、栃木県の若駒とは全く関係がありません)
栃木県、というと近年メキメキと力をつけている酒蔵さんが多く、日本酒ファンであれば誰でも1度は聞いたことのある『鳳凰美田』『仙禽』『姿』といったスター銘柄を擁する有力生産地として知られています。
トップ層が尋常ではない人気と知名度を誇る栃木県勢ですが、虎視眈々とトップ層をうかがう中堅層もなかなか侮れません。
今回紹介する『若駒』は限りなく上位層に近い銘柄。蔵元杜氏の柏瀬氏は『風の森』で有名な奈良県の油長酒造で3年間修行し、実家に戻った後に満を持して立ち上げた新ブランドがこの『若駒』というわけです。
『若駒』は透明感のある旨味と香味のバランス感に秀でている銘柄で、すでに首都圏のコアな日本酒ファンの中では高い評価を確立しています。
私自身も都内に飲みに行くと結構な頻度でお目にかかりますね~。
それだけ味がよく、扱いやすい(売りやすい?)ということなんでしょう。
日本酒イベントを通じての営業活動にも意欲的で、2017年で10週年の節目を迎えた人気日本酒イベント『若手の夜明け』にもほぼ毎回出展していますね。
酒質向上へのたゆまぬ努力と、積極的な営業姿勢がはっきりと見てとれる酒蔵さんなので、個人的には好感を抱いています。
メロン系の香りと丸みのある旨み。爽やかでいて飲みごたえもある味わいは『若駒』の真骨頂ですね。
『若駒 あさひの夢65 無加圧採り 無濾過生原酒』の裏ラベルはコチラ↓
裏ラベルの商品紹介には「大人のラムネをテーマに醸した…(以下略)」とあります。
スペック表も貼っておきましょう
原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
原料米 | 栃木県産あさひの夢 100% |
精米歩合 | 65% |
使用酵母 | T-ND |
アルコール分 | 16.5度 |
使用酵母は『T-ND』。この『T-ND』という酵母、たま~に聞くけどよく知らないなぁと思って調べてみると、栃木県の酵母で「栃木ニューデルタ」がネーミングの由来だとか。
検索をかけたら日本酒ブロガーのまるめちさんの記事がトップに出てきました。さすがです(笑)
朝日榮 特別純米 火入 T-ND 酔いどれオタクの日本酒感想記
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけるとややメロンのような香り。新酒らしい青々しさと微かにヨーグルトのようなニュアンスも。
口に含むとメロンのような含み香とともにミディアムボディの球体がややタイトに滑り込んできます。
おりがらみのお酒の中では突出した透明感のある綺麗な飲み口だ、あぁこれはいい。きっと袋搾りの賜物なんでしょうね。
旨みを下支えするうようなドライな後味も心地よく、このお酒のテーマである「大人のラムネ」の狙い通りの爽やかな余韻を残してキレていきます。
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おわりに
というわけで今回の『若駒 あさひの夢65 無加圧採り 無濾過生原酒』なかなかハイレベルでいいお酒でした。
この味、昔飲んだお酒と似てるなぁなんて思い出してみると、以前このブログで紹介した『久礼 純米 おりがらみ 生酒』にかなり近いような気がしました。
『若駒』の方がややスリムな酒質ですが、味の方向性は酷似しています。なんというかちょうど兄弟のような雰囲気なんですよね。
多分実現することはないでしょうが、機会があれば並べてテイスティングしてみたいものです。
それではまた。
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