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第七話 「探索開始」
鬱蒼と生い茂る深い森。
陽の光は大樹に遮られ、日中であろうと薄暗い。
時折、葉の隙間から差し込む光が一条の線となって落ちてくる。
もはや林や森というレベルではなく、密林といった方がいいだろう。
地球のアマゾンとは違い湿気は殆ど感じないが。
(……樹海かよ)
ヘリアンは代わり映えのしない風景にうんざりしながら、黙々と歩みを進める。
出発した当初は、第六軍団所属の隠密兵――【隠匿の悪魔】と呼ばれる隠密性に特化した悪魔種族――を斥候役として先行させようとしたが、距離を空けるとお互いの位置が判らなくなりかけた。
間違いなく、この不可思議な森の幻惑効果の為だろう。
その為、隠密兵達に関しては、隠蔽術式を発動した気配遮断状態でごくごく間近に展開させることにした。
存在隠蔽――視覚や聴覚といった五感のみならず気配までも完全に隠蔽するこの術式はかなり高難度のものであり、術式展開中の彼らに戦闘を行う余力などは無いだろうが、今回のところは問題ない。
隠密兵については戦力としてはカウントせず、あくまで非常時の為の連絡要員兼、情報収集役と割り切って運用した方が良いだろう。
(それにしても、本当に景色が変わらないな)
大門を潜って森に出てから既に三十分近くは歩いている。
しかし、どこを見回そうとも深い緑で視界が染められており、方向感覚が狂いそうだった。
一行は現在、人工物らしき物が観測された北東を目指して進んでいる。だが、ヘリアンだけであれば、今頃は見当違いの方角へ進んでしまっていたことだろう。
景色が変わらないということは、大した目印もないということだ。目標物が無い中でただ真っすぐ歩くというのは、意外と難しい。
それでも一行が北東に向かって真っすぐ向かえているのは、ひとえに同行者が優秀な為だった。
「人の手が全く入っていないようだな」
「ええ。けれど、それにしては妙ですね。森の声が殆ど聞こえません」
リーヴェの呟きに答えたのは、腰まで届く金髪が目を引くエルティナだ。
金糸のような美しい髪が、少ない日光に照らされてキラキラと輝いている。
第三軍団長のエルティナの種族は【エンシェントエルフ】だ。森への地形適性は極めて高い。
また、戦時において治療と援護を担当する第三軍団の長ということもあり、治療術のエキスパートでもある。幅広く修めた支援魔術の数々は、探索任務においても十分な実力を発揮してくれるだろう。
一方の【月狼】であるリーヴェも、森への地形適性は悪くない。総合レベルも[アルキマイラ]の中で随一を誇る。
「生物の気配が酷く希薄です。鳥や蟲達ですら殆ど居ないというのは流石に……」
「ああ、異常だな。私の鼻でも主立った生物の存在を感じ取れない」
リーヴェやエルティナの言うとおり、ここまで一行は誰にも出会っていない。
人どころか獣すら姿を見かけない徹底ぶりだ。
一体どんな辺境に飛ばされたのだろうか。
ヘリアンは、まるで見通しの立たない状況に早くも帰りたくなったが、今更帰還するのは無理だ。わざわざ儀仗兵を集めて見送った王がちょっと森を散歩した程度で帰ってこようものなら、王の威厳とかそういうものが死ぬ。
それに王自らが危険を冒して調査に同行しているのは、何も無意味ではない。
王には、約五十メートル程度の近接範囲内に存在する配下のステータスを、一ランク向上させる能力があるのだ。
たかが一ランクと馬鹿にするなかれ。性能の差が戦力の決定的な差になることはしばしばある。どんな危険が潜んでいるか分からない状況下では、少しでも能力を引き上げて対処するに越したことはない。
だが、ただでさえ強力無比な軍団長のステータスを更に底上げしなければ勝てないような敵が出てこようものなら、身体能力的にはただの人間でしかないヘリアンなど戦闘の余波だけで死にかねないのだが……そこはあえて考えないことにする。
少しでもポジティブ思考で考えなければやってられない、というのが、ヘリアンの嘘偽りのない本音ではあった。
「……ん?」
「ヘリアン様」
「これは……」
三人がほぼ同時に声をあげた。
歩き続けていると、とある一点から明らかに空気が変わったのだ。
ヘリアンにさえ、それが判る。
なにせ先程までかなり薄暗かったというのに、今では森に差し込む光量が明らかに増しているのだ。
たった数メートルの差で視界が良好になった。それも劇的にだ。
「陛下、森の幻惑効果が極度に弱まりました」
エルティナの報告を受けて、ヘリアンはしばし考え込む。
「……この一角だけ幻惑効果の範囲外なのか? もしくはここを境界線として、ここから先は普通の森になっているのか?」
後者だとありがたい。
これ以上、十分な視界も得られない状態で、神経を尖らせたまま歩き回るのは御免被りたい。
前者でも、まあ良い。
少なくともここで一息つくことが出来る。
三十分歩き通しなのは、インドア派の自分には堪えた。ましてや舗装もされていない樹海で神経を張り詰めたままの行軍だ。疲労感が凄まじい。
……ゲーム[タクティクス・クロニクル]ではプレイヤーの疲労などという項目は無く、いつまでも歩き続けることが出来た筈なのだが、それはあえて考えないようにする。
「――ッ、ヘリアン様」
リーヴェが何かに気づいたように、顔をあらぬ方向に向けた。
なにやらヒクヒクと鼻を動かしている。狼系の獣人である彼女は、姿の見えない敵でも嗅覚により探知、追跡する能力があった。嗅覚で何らかの存在を感じ取ったらしい。
すかさずヘリアンは戦術仮想窓を呼び出して<地図>を開く。空中に投影された半透明の<地図>には周囲何メートルかの地形が表示された。
そして<地図>の右方向……東へかなり離れた位置で、ポツンと一つの光点が灯っていた。
(光点の色は白……中立状態のユニットか)
リーヴェが感知した何かが白い光点として<地図>に表示されたのは、その存在を“知ったこと”になったからだ。
仮に彼女が探知していなければ、<地図>にこの光点は表示されていない。
近接範囲内――プレイヤーから五十メートル以内にいるリーヴェが探知したことにより、プレイヤーにも自動的に<情報共有>されて、そこで初めて<地図>に反映され、可視化したのだ。
可視化できる情報にも限りがあり、一見地味で利便性に欠けそうな能力だが、位置情報だけでも戦略を練る為の力としては十分有能だった。
その白い光点が高速で移動してくる。
しかも、こちらに向かって真っすぐにだ。
顔をしかめる。どうやら探知したのはこちら側だけではないらしい。
「……来るか」
「はい」
リーヴェが拳にガントレットを装備する。
薄手な見た目に反して凄まじい単体攻撃力を発揮するそれは、<紅の月牙>という名の決戦級武装だ。
防具は目立たない偵察用――戦闘に用いても準一線級の防具ではある――だが、武器だけは決戦級の物を持ち出している。
エルティナもまた、黄金に輝く杖<ケーリュネイオン>を構える。
攻撃力こそ同ランクの武器に比べて低いものの、支援能力に優れ、特に治療系統の効果増幅に関しては他の追随を許さない高性能を誇る。
対単体戦闘特化型のリーヴェと、治療系最高峰のエルティナ。
この二人ならば大抵の相手には対抗できると信じたいが、転移された後のファーストコンタクトだ。否が応にも緊張感が高まる。
<地図>の光点が近づく。もう五十メートルほども無い。視線の先の大樹の根で盛り上がった小丘の向こうだ。そして数秒後に、それは現れた。
「グルルルルゥ……ッ!」
藪を突き破って現れたそれは、一言で言って巨大な狼だった。
身の丈五メートルを超える巨体に灰色の体毛。口端から除く大きな白い牙は鋭く、赤色の瞳が獰猛な光を帯びている。大昔の名作映画に出てきた山犬だとかいう森のヌシを、更にスケールアップすればこのような姿になるだろうか。
人間など、一飲みに出来そうな怪物だった。
(ファーストコンタクトがこれか!?)
ゲームではこの程度のサイズの魔物などいくらでも見てきた。それこそ、配下の中には数十メートル級のドラゴンもいるぐらいだ。巨人だっている。
だが、今見ているこれは圧力が違う。
風が運んでくる獣の体臭。
規則正しくも荒い呼吸音。
明らかに攻撃的な意図を宿した赤い瞳。
飛びかかる機会を窺う前足の挙動。
タイミングを測る尾の動き。
ゲームでは無かったそれらの仕草が、圧倒的な現実感を伴って、ヘリアンの脳髄に危機感を叩き込む。
白かった光点が赤に染まった。
一同が山犬モドキを敵対者と認識したからだ。
赤のマークは敵を示す。
敵。
自分達を食い殺そうとしてくる、敵。
その事実にヘリアンの膝が震える。
「リ――」
縋り付くように、最も信頼する配下の名を呼ぼうとしたその瞬間。
ヘリアンの傍らから、凄まじい圧力が山犬モドキに向かって飛んだ。
山犬モドキは一瞬その場で飛び上がったかと思いきや「キャイン、キャウゥッ!」と悲鳴をあげて背を向けた。そのまま振り返ることもなく、一目散に尻尾を巻いて逃げていく。
……完全に負け犬の姿だった。
「雑魚ですね。殺気を飛ばしただけですが、逆らえない相手と理解したようです」
何のことも無いように呟くのは、狼獣人の頂点に立つ【月狼】のリーヴェだ。
どうやらウチの国王側近さんは、あの化物を雑魚呼ばわり出来る戦闘力をお持ちらしい。
……いや、冷静に考えれば、手塩にかけて育ててきた第一の配下であるリーヴェが――他勢力の配下やボスクラスの敵ならばともかく――森を徘徊している野良モンスターより強いのは当然の話だ。
当然の話ではあるのだが、一般的な人間サイズのリーヴェの方が、あの巨大な獣より遥かに強いというのは違和感を感じる。と言うより、女性が化物に勝つその絵面を想像しにくい、と表現した方が正しいだろうか。
これも突然感じるようになり始めた、不可解な現実感による影響だろう。
やっぱり自分は未だ混乱しているのだろうか、とヘリアンが頭を悩ませていると、今度はエルティナが何かに反応した。エルフ特有の長い笹耳がせわしなく動く。
(戦術的仮想窓:再開錠。選択:地図)
思考操作で<地図>を再表示する。
エルティナからの<情報共有>が行われた結果、<地図>の右上……北東にかなり離れた位置に白い光点が二つ灯っていた。
光点は二つとも移動を続けている。先を往く光点の後方五十メートル程に、追いかけるようにして後ろの光点が続いていた。これは……。
「陛下」
「北東に何かいるな。二体か」
「はい。共に移動しているようですが、こちらには向かってきていません」
「……先を行く一体が、追い立てられているようにも見受けられる」
呟くと、エルティナの耳が跳ねるように動いた。
「なんだ? 何が聞こえた、エルティナ?」
「……微かに、悲鳴のようなものが」
「――ッ! 向かうぞ、急げ!」
駆け出す。
足の疲労の事は無視した。
悲鳴が聞こえたということは、つまり人だということだ。
状況からして先を往く光点――追いかけられている方が人だ。追いかけている方については分からないが、両者間の距離はさほど無かった。急ぐ必要がある。
駆け出して五歩もしない内にリーヴェとエルティナが横に並んだ。
人間であるヘリアンと魔物である彼女たちの運動能力の差は歴然であり、当然の結果なのだが、彼女たちが明らかにペースを落として並走してくれているという事実に、男としてのプライドが少しばかり傷つく。
(いや、そんなくだらないことを考えてる場合じゃないだろ! 急げ!)
<地図>に映る白い光点がブレた。
光点の輪郭が薄くなり、先程までは滑らかに表示されていた筈の移動の様子もぶつ切り状態になる。まるでGPS感度の悪いカーナビのようだ。
これは、走って物音を立てているせいで、エルティナの聴覚感知の精度が落ちている為だ。対象の下までかなり距離がある為か、それとも風向きの関係か、リーヴェの嗅覚感知には未だ引っかかっていない。
先程の場所から移動したが、視界の明るさは保たれている。どうやら『あの地点を境界線として普通の森になっている』という推察の方が正解だったらしい。
しかし、それでも人間の目には十分暗い。
足場は悪く、一歩踏み込むごとに腐葉土に足を取られそうになる。
ただでさえ歩きにくい密林という地形。
なかなか詰まらない対象迄の距離がもどかしい。
追われているのが何者かは分からないが、人であるからには意思疎通が可能だということは間違いない。この何も分からない状況下では貴重な情報源だ。逃がすわけにも、追っている何かによって死なれるわけにもいかない。
「ハッ、ハッ、ハッ……! く、そ……! リーヴェ!」
五十メートルも走らない内に息が乱れた。ただでさえ足場の悪い山道に、大した運動もしていない自分だから当然の結果ではある。
荒れた呼吸の中、なんとかリーヴェの名を呼んで、先行するように命令を――
「承知しました! 御身、失礼します!」
――下そうとしたのだが、何を勘違いしたのかリーヴェはヘリアンの足を右手で抱え、その背中を右上腕で支えた。
左手はヘリアンがバランスを崩さぬよう肩に添えられている。
まるでお姫様抱っこの変形のような形になった。
しかも男女が逆の構図である。
「…………」
言いたいことは山ほどあったが……そしてヘリアンの男としてのプライドに致命傷に近いダメージが入ったが、その痛みと引き換えに移動速度が一気に増した。
先程より数倍以上、風圧を感じるような速度で、光点のあった場所へグングンと迫る。
ブレる視界の中、<地図>に映る光点の移動する様子が流暢になった。
リーヴェの嗅覚の探知範囲に入ったか、もしくは物音が立つ移動中でもエルティナの聴覚が感じ取れる程度の距離にまで近づけたからだと推測する。
もうほど近い。
正面の小丘を越えれば視界に入るだろう。
その小丘を越えた。
視界が開ける。
遠くにポツンと見える人影。
それを追い立てる獣の姿。
両者の距離はもう数メートルも無かった。
一刻の猶予も無い。
考えるより先に言葉が走った。
「エルティナ! 【追手】の【魔獣】を【足止め】しろ!」
咄嗟に<鍵言語>を使ってしまった。
だが文章として命令は伝わっている。
応えは魔術行使という形で現れた。
無詠唱で放たれた風の刃が前方へ飛んでいく。
威力よりも速度を重視した魔術行使。
風の刃は両者の間の地面を裂き、それに驚いた追手が後ろに飛び退く。
今にも零になりそうだった両者の距離が開いた。
続く詠唱。
再び形成された風の刃の数は十三。
立て続けに射出し、更に両者の間合いを開ける。
そこでようやく、追われていた方の姿が判る距離まで近づいた。
輪郭を見て取る。やはり人だ。間違いない。頭からローブを被っていて顔は判らないが、体型的には小柄な一般的な人型だ。小人や巨人族ではない。
彼、或いは彼女もまたこちらの存在に気づいた。
風の刃に驚いているように見受けられる。
そして追手はやはり魔獣の類だ。
黒い犬型の獣。先程の山犬モドキと違い、標準的な犬のサイズだ。
まるでドーベルマンのような姿をしていた。ただし目は血走っており、身体のあちこちに赤い血管のような線が浮いて出ている。明らかに魔獣だった。
その上、一度も見たことのない初見の魔物だ。脅威の度合いが分からない。
「リーヴェ、降ろせ!」
手が離される。
重力に従いヘリアンの足が地面についた。
走った速度そのままに、両足で二メートル近く地面を削りながら停止する。
頑丈なグリーヴに履き替えさせられていて良かった、と靴裏で地面を削る感触を得てそんな感想を思う。いつもの靴であれば足首を捻挫していたかもしれない。
手を離したリーヴェが、ヘリアンの前に躍り出て壁になる。
彼女は自分の護衛につくことを選んだようだ。傍を離れようとしない。ならば自由に使える手駒はエルティナだけ。他に隠密兵がいるが、彼らはあくまで記録者兼非常時の連絡要員だ。表には出せない。選択肢は限られる。
高速で思考する。
悠長に考えている暇はない。様子見をしている余裕もない。敵の強さも分からない。追手の犬系魔族は先程の山犬モドキよりは弱いと思いたいが、[タクティクス・クロニクル]では体格で測る強さはあまりアテにならない。
ひとまずは救助を優先として、牽制の魔術を撃たせる。
「エルティナ! 風の刃で牽制射! 敵を近づけさせるな!」
「風よ、刃と成って走れ――"風の刃"!」
完全詠唱によって、三度放たれた風の刃。
移動せず詠唱に力を割けたからか、今度は三十に及ぶ風の刃が飛んだ。
速射性重視の下級魔術とは言え、牽制には十分。
これで敵の反応を見て対策を――
「…………あれ?」
――取るまでも無かった。
風の刃の前に逃げ場を無くした犬型魔物は、避けることも無効化することも耐えることもなく、風の刃に刻まれてバラバラになった。
数十の肉片と化した犬型魔物の成れの果てが、ぼとぼとと地面に落ちる。
「……え、やったのか?」
アンデッドの可能性を考慮してしばらく警戒していたが、肉片と化した犬型魔物はそのまま動く様子もなかった。
どうやらこれで本当に決着のようだ。
あまりにあっさりとした結果に、呆気に取られる思いだった。
「か、風の上級魔術……? え、でも触媒も無しに、そんな……」
聞き慣れない声。
ほんの僅かに幼さが残った声色。
視線を向ければ、自分と同じように呆然としている少女が居た。
呆然としている理由は自分とは異なるようだが、ともあれ。
「女だったのか」
ヘリアンの声に肩を跳ね上げ、慌てて少女が振り向く。その拍子に頭に引っかけていたローブが外れ、魔獣に追われていた彼女の顔が露わとなった。
色白な肌。西洋系の整った顔立ち。なにより特徴的な長い耳。笹の葉の形をした耳を持つその種族は――
「……エルフ、か?」
ヘリアンの傍らに控えるエルティナと、同系統の種族だった。
・次話は【10月20日(金)】に投稿します。
・一章終了まで【毎日更新】します。(20万字以上まで毎日更新です)
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