クラウドソーシングだけでライティングをしていたところから、現在はすべて直接案件でやっております。佐々木ゴウと申します。
・新しく直接契約ができるようになった!
・新しいクライアントから、お声がけいただけた!
...でも、契約前に何を確認したらいいの?
と思うことはありませんか?
実際、私はありました...。
・毎回確認のやりとりを繰り返し、互いに時間の無駄。
・しかも確認すべきところが足りておらず、修正依頼。
なんてことも何度もありました。
そこで、最近は「確認事項テンプレート」というのものを作っています。
これを使えば、とりあえず最低限「絶対外してはいけない」部分の確認が可能です。
さらにはやりとりの無駄がなくなるだけでなく
「このライターわかってるな!」とクライアントに感じていただけることが増えています。
実際、「ちゃんとしてるんだなと思いました」と言われたことが何度かあります。
項目は実は多くありませんし、それぞれ「何故確認すべきか」の意図も合わせてお伝えしますので、まずはご一読下さい。
これはライターだけでなく、アフィリエイターやオウンドメディアなど、発注者の方にも確認事項として役に立ちますので、ご一読を!
まず、時間のない方向けに、今回の確認事項リストを載せておきますね。
それではここから
・基本項目
・メディアについて
・条件について
を詳しくご紹介していきます。
基本5項目
まずは基本の5項目です。
・納期
・納品方法
・画像選定の有無
・料金
・文字数
それぞれ詳しくご説明しますね。
納期
まずは【納期】です。
これについては「1本目の納期」を確認する方は多いのですが、2本目以降の確認が漏れている場合があります。
1本目はトライアル的に5日後で、そのあとは2週間以内に6本なんてこともあります。
クライアントは他にもいるはずで、全体の自分のリソース(執筆できる余裕)をしっかり把握するためにも、ある程度長期の納期も確認しましょう。
納品方法
2つめは【納品方法】です。
納品方法については
・テキストファイルでいいのか
・ワードプレスで入稿するのか
・ワードプレス入稿の場合は、文字の装飾も請け負うのか
などに関わってきます。
テキスト納品と、ワードプレス入稿では結構大変さが違いますので、時間単価に大きくかかわってきます。
※裏を返せば、先に【テキスト納品】で受注しつつ、「ワードプレス入稿もします」といって単価交渉をすることも可能です。
この辺りは「相手の面倒を巻き取って単価交渉」という基本を押さえていただくとよいと思います。
この辺は別途書く予定です。
画像選定の有無
3つめは【画像選定の有無】です。
画像選定については
・そもそもやるのか
・アイキャッチが必要な場合は作るべきか
・本文には画像が必要か。何枚くらい必要か。
・それぞれの画像はどこから持ってくるのか。
などを確認しておく必要があります。
画像選定というのは厄介で、
・どんな画像にするか考える時間
・画像を検索する時間
・画像を読み込む時間
・画像をアップする時間
などを総合すると、意外と時間を食ってしまいます。
かならず確認するようにしましょう。これも単価交渉の材料にできます。
料金
4つめは【料金】です。
料金とは言っても
・提示額が税込みか税別か
・ほかに手数料などはないか
は確認するべきです。意外なところで消費税分マイナスになったらダメージが大きいですよね。
当たり前と思わずに確認するようにしましょう。
なお、クラウドソーシングで直接依頼などの場合は「手数料はどうなるか」も合わせて確認するのがおすすめです。
文字数
5つめは【文字数】です。
文字数というのは特にSEO記事の場合、競合によって変わってきます。
「競合調査の上、どうしても長くなる場合は記事単価を増やしてもらう」という交渉も事前にしておくと良いです。
もし、それが受け入れられない場合は、今後「長くなりそうなキーワードでの執筆依頼」は断ってしまっても良いと思います。(適当に短く書くのは、クライアントにあまりに失礼なので厳禁です。)
基本編まとめ
一旦まとめます。
基本項目として確認するべきは以下の5つでした。
・納期
・納品方法
・画像選定の有無
・料金
・文字数
それでは次は「メディア編」です。
メディアについての確認3項目
ここからはメディアそのものについて確認していきます。
そもそものメディアの大きな方針などを把握していると、こちらから有益な提案ができますし、そんな提案ができるライターは重宝されます。
(そう、「単価が上がる」ということですよ。奥さん。)
そんなメディアの確認事項は実はたった3つです。
・どんなメディアで書くのか、メディアの目的
・メディアの目標
・メディアのターゲット
では、それぞれ説明していきますね。
どんなメディアで書くのか、メディアの目的
メディア編の1つ目は
【そもそもどんなメディアで書くのか、メディアの目的】です。
・大きな理念としてどういった方向を目指しているのか
・メディアを立ち上げた人、編集長はどんな思いを持っているのか
を確認します。
ここで、
・だましてもいいから金儲け
・いつぞやのキュレーションメディアのようにコピペ量産
になりそうなにおいを感じたときには、撤退を検討します。
(実際、私はキュレーションメディアで執筆したことはありません。)
また、大きな方向性が分かっていると、
・記事ごとの有益な提案につなげやすい
・何か困った際にも一旦その理念に立ち戻れば良いので、進めやすい
といった効果があります。
また、クライアント内でも理念ベースで語ると窓口となる担当の方が上司に説明しやすくなります。(理念というのは、いわば社長の言葉、もしくは「憲法」だからです。)
個人的にはここを結構大事にしており、それが合わなさそうなところとはお取引をご遠慮しています。
メディアの目標
メディア編2つめは【メディアの目標】です。
前提として【目的】と【目標】の違いについて補足しますね。
簡単に言うと、
・目的:数値化できない(厳密には達成できない)、大きな展望
→【例】世界平和
・目標:目的までの道しるべ。数値化、達成できるもの。
→【例】世界平和に関する記事をのべ1億人に読んでもらう
という感じです。
そのうえでよく確認するのは
・メールアドレスなどのリスト獲得なのか
・なんらかのサービスの申し込みなのか
・ページビューなのか
・書いた記事の検索順位なのか
というようなことです。
目標をはっきりさせておくと、自分を守ることにもつながります。
例えば
・ページビューは下がっている
・申し込みは増えている
場合があったとします。
そのとき、あらかじめ【目標は申込数】認識を合わせていれば、目標達成ということで単価アップするかもしれません。
ただ、もしこの認識を合わせていないと、ページビューを後ろ盾にクライアント担当者の上司から報酬ダウンを言われることだってありえます。
かならず、最重要目標は確認しておきましょう。
メディアのターゲット
メディア編の3つめは【メディアのターゲット】です。
ターゲットで書く内容は結構変わってきます
例えば美容関係だとしても
・お金はないが時間はある20代の女子大生
・時間はないが、お金は余裕のある30代の子持ち女性
ではお悩みが違うはずであり、アピールする内容が変わってくるはずですよね。
ペルソナ設定とも呼ばれますが、詳しくはここでは割愛します。ただ、ターゲットによって伝え方も変わってくるので大事にしましょう。
自分は大事すぎるので、「タメアの法則」なん呼んでます。
最近読んだ記事だと、最所あさみさんの以下の記事がとってもおすすめです。
分人主義とペルソナと、「私の中のあなた」について。|最所あさみ|note
メディア編まとめ
ここまでを一旦まとめます。
メディア編で確認するべきは以下の3つでした。
・どんなメディアで書くのか、メディアの目的
・メディアの目標
・メディアのターゲット
さて、最後は条件編です。
条件
ここからは【条件】についての確認事項です。
細かいのですが交通費や修正の回数など、ながく付き合うほどに重要になってくる事項です。
条件についての確認事項は以下の5つです。
・インタビュー時の交通費
・記名/署名の可否
・修正の回数
・テストライティングの有無/料金/回数
・報酬アップの可能性
それでは以下、詳しく説明していきますね。
インタビュー時の交通費
これが出ないことはあまり聞いたことがないのですが、飲食店への覆面モニター的な案件だとたまにあるようです。
また、
・きちんと自宅の最寄り駅から出るか。
・交通手段は何が可能か。
など、念のため確認してきましょう。
記名/署名の可否
記名/署名というのは以下のようなものです。
自分の名前が記事に書けるかどうかは特に駆け出しのうちは大事です。
その理由は大きく2つで
・実績として他のクライアントにアピールできる
・その記事を読んだ人が案件の相談をしてくれることがある
ということです。
どういうことかというと、
・実績として他のクライアントにアピールできる
まず、記名の入った記事は他のクライアントへの営業資料に「これは私が書きました」と確実に言えます。
逆に記名が入っていない記事だと、誰でも「これは私が書きました」と言えてしまいますよね。つまり信頼性が極端に低いため、実績として効果をあまりなさないわけです。
・その記事を読んだ人が案件の相談をしてくれることがある
これは意外とあるのですが、記名記事を書いたうえで、その名前で
・ブログ
・SNS
などをやっていると、その記名記事を読んだ人が気に入ってわざわざ検索をしてくれる場合があります。
私も経験ありますし、他のライターでも結構話に聞きます。
そういった案件は自分のことをある程度はじめから信頼してくれているため、
・報酬が高い
・文章のルールがゆるい(自分に合わせてくれる)
など、いろいろな意味で「良い」可能性が高いです。
ぜひ載せてもらえるように交渉しましょう。
修正の回数
記事を納品した後に「ここを直してほしい」と言われること、ありますよね。
それが誤字脱字だったり、自分の大きなミスであれば当然仕方ないのですが、クライアントの方針転換などで何度も書き直しをお願いされる場合もあり得ます。
そのため、修正回数は〇回まで。それ以上は追加料金を頂くなどの対策をしておきましょう。
テストライティングの有無/料金/回数
テストライティングについては
・そもそもあるのか
・テストライティングの場合の報酬はいくらか
・テストライティングの回数は決まっているか
などを確認しましょう。
特に報酬はテストライティングでは結構低い場合もあります。
また、回数も決めていないと、いつまでもずるずるとテストライティングとして
・いつでも関係を切りやすい
・お金がかからない
という都合の良い彼氏のような状態で使われ続けることになりかねません。
きちんと確認しておくようにしましょう。
報酬アップの可能性
報酬アップの可能性を聞くかどうかについては、賛否両論あるかもしれませんが私は大体聞きます。
初めから十分すぎる単価であればどちらでも良いです。ただ、企業で上限予算が決まっているなどの理由でいつまでも低い単価のまま執筆をし続けるのはつらいですし、場合によっては他のクライアントに営業を書けた方が得策な場合もあります。
報酬が上がるかどうかを見極めるヒントにするためにも、聞いておくのがおすすめです。
条件編まとめ
条件面での確認事項は以下の5点でした。
・インタビュー時の交通費
・記名/署名の可否
・修正の回数
・テストライティングの有無/料金/回数
・報酬アップの可能性
さて、最後にここまでの内容を総括します。
先輩ライターにも聞いてみた
ここまで偉そうに書いてきたものの、正直本当にこれだけで十分かと言われると自信はないです。
そこで、先輩ライターさんに聞いてみました!
その名も「とっとこランサー」さん
ランサーズなどのクラウドソーシングを中心にライティングだけで最高月商125万円というすんごい先輩です。
恐れ多くもDMで聞いてみたところ、快く以下の返信が
確かに、
・キーワード、見出し案の有無
・契約書の有無
・論調
など、他にも確認するべきポイントはありますね・・・・!完全に抜けていた。
とっとこさん、ありがとうございます!!
まとめ
ここまでを総括してまとめます。
確認するべき事項は以下の通りでした。
基本5項目
・納期
・納品方法
・画像選定の有無
・料金
・文字数
メディア3項目
・どんなメディアで書くのか、メディアの目的
・メディアの目標
・メディアのターゲット
条件5項目
・インタビュー時の交通費
・記名/署名の可否
・修正の回数
・テストライティングの有無/料金/回数
・報酬アップの可能性
とっとこさん確認項目
このあたりを押さえておけばとりあえずの問題は起こりにくいはずです。
もちろん他にも確認するべき事項はあるかもしれませんので、もしあればぜひツイッターで教えてください。
また、普段以下のような形でブログにする前のノウハウをつぶやいているのでぜひフォローしていただけると嬉しいです!
↑今回作った。我ながらかわいい。
ちなみに、ツイッターで仕事獲得を考える方には固定ツイートもうまく使うのがおすすめです!
こんな感じ
正直これが正解と思える方法をみつけ、その作り方まで詳しく解説したので、ツイッター使ってる方はこの作り方ご覧あれ
(ツイッター使ってないwebライターは早く使った方が良いです。仕事とれますよ。)
【30分でフォロワー増加率3倍】Twitter固定ツイートの正解を元コンサルが見つけたので、その作り方や製作意図を説明する