人見知りか人見知りではないかと問われたら圧倒的に後者です。
人見知りについて悩んだ記憶はないのですが(遊園地の着ぐるみ見知りはあったらしい)、「私は人見知り」と自称する友人知人が意外と多く、なぜ自分を人見知りだと思うのか尋ねてみたところから、この記事を書くに至りました。
世の中おおむね人見知り
初対面の人と何を話していいか分からない、という友人の回答でしたが、大体の人がそうなのではないだろうかという所感です。
はじめましての瞬間に構える度合いや、何を話せば良いだろうかと強く意識するかの違いで、人見知りの強度は変わってくるんだと思います。
言い方を変えれば、そんな風に心の準備をする人の方が対話相手を気遣っていると言えるのかもしれません。
ということは私は…
お互い情報不足
初対面だと情報ゼロのところから始まるので、相手を判断できる状態ではありません。
このため、好きか嫌いかみたいな段階にも至っておらず、「嫌われたらどうしよう」は過度な心配であると思っています。
もちろん第一印象でよいイメージを持ってもらうのは大切ですが、長く付き合う関係であれば尚更取り繕ったものを見せる必要はないはず。
第一印象の破壊力は大きいものですが、良くも悪くもメッキは剥がれるものです。
その日限りの関係なら、猫を5匹くらい被っても良いかもしれません。
木戸に立てかけし衣食住
会話の切り口となったり、話題の幅を広げてくれるとして有名なネタ。言葉の頭文字を取ったもので、中身はご覧の通りです。
木 気候や季節、天気の話
戸 道楽(趣味)の話
に ニュースの話
立 旅の話
て テレビの話
か 家族の話
け 健康の話
し 仕事の話
衣 ファッションの話
食 食べ物の話
住 住まいの話
個人的な感想ですが、「食」と「住」は汎用性が高いのでお薦めです。私は初対面の人からまず地元(出身地)の話を引き出して、そこの名産(食べ物)に話題を広げることが多いです。
きりたんぽ食べたことありますかとか、京風ってつければ何でも京都っぽくなるんですよ、とか。
荒療治?
会話を続かせるためには、たくさんの人と会って場数を踏んで慣れるのが一番手っ取り早いと思っています。
あとは、ベったべたですが笑顔を忘れないこと。緊張感を含んだ笑顔もまた、良い味があって私は好きです。
私は生粋の非・人見知りなんだと思いますが、「自分以外の人は全員面白い」という稀有な目線を持っているお陰かもしれません。
眼前にいる相手のあらゆるところに目を向ければ、興味関心の持てる何かが絶対にあるはずだと思っています。
まとめ
表層に出ていなくとも、相手も大体似たような思いでいることを考えると幾分か緊張も軽減するような気がします。
沈黙が続けば「相手も人見知りなんだ」ぐらいに思っておくのが良いかもしれません。
人見知りの概念のない人間が言うと、説得力がまるでないわけですが。
今日の名言。
信実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。
新渡戸 稲造