【12月20日 AFP】(更新)欧州連合(EU)の最高裁判所に当たる欧州司法裁判所(ECJ)は20日、米国発の配車サービス「ウーバー(Uber)」が通常の運輸業に当たるとの判断を示した。これを受け、EU各国はウーバーに規制をかけることが可能となった。

 スペインのタクシー運転手組合が訴えていた裁判の判決で、ECJは「個人客と一般ドライバーをつなぐというウーバーが提供するサービスは、運輸業の分野でのサービスに当たる」と述べた。

 ウーバーのサービスは、規制を公然と無視しているとしてタクシー運転手たちや当局から怒りを買っているが、今回の判決はこのところスキャンダル続きのウーバーにとってさらなる悩みの種となりそうだ。

 現在600都市以上でサービスを展開し、成長著しい「ギグエコノミー(インターネットを通じて単発の仕事を請け負う商形態)」の分野で最も高い知名度を誇るウーバーは、顧客と運転手をつなぐサービス提供者に過ぎないと主張している。

 しかし、規制により必須とされた運転手のトレーニングや車両のライセンス取得など、高いコストを免れているとして、タクシー会社や競合他社から大きな非難の声が上がっていた。(c)AFP