あの事件から25年。1992年に市川市の一家4人を殺害した元少年(当時19)の死刑が19日執行されました。
死刑が執行されたのは、関光彦死刑囚(44)と、群馬県安中市で交際相手の女性ら3人を殺害した罪に問われた松井喜代司死刑囚(69)の2人です。上川法務大臣は「いずれも極めて残忍で、裁判所で十分な審理を経て死刑が確定した。慎重な検討を加え、執行を命令した」と述べました。関死刑囚(当時19)は、1992年3月に市川市の会社役員のマンションに忍び込み、一家5人のうち次女(4)を含む合わせて4人を次々に殺害し、現金などを奪ったとして強盗殺人罪などに問われました。1994年に千葉地裁が死刑判決を言い渡し、二審の東京高裁も支持。最高裁も2001年12月、「犯行時、被告が少年だったことなどの事情を考慮しても死刑はやむを得ない」とし、死刑が確定しました。元少年の死刑執行は、1997年の永山則夫元死刑囚以来となります。また、2人はいずれも再審請求中で、第2次安倍政権以降の死刑執行は計21人となります。千葉テレビではこれまで関死刑囚については犯行当時少年だったことから、少年法の趣旨に沿って匿名で報道してきました。しかし、死刑の執行により関死刑囚の更生と社会復帰の可能性がなくなったことや、国が国民の命を奪う死刑の対象者は明らかにされるべきと考え実名としました。