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長野タカでカラス撃退なるか 諏訪市が実証実験
諏訪市は十九日、市街地に集まるカラスを、タカで威嚇して追い払う実証実験を始めた。フン害やごみ集積所を荒らすなど生活環境への被害が問題化しており、鳴き声に対する市民からの苦情も少なくない。大阪市の専門業者に委託して二日間実施し、効果的なカラスの撃退法を探る。 実証実験は、夕方になると百~二百羽のカラスが集まってくる湖畔公園付近から開始。専門業者「グリーンフィールド」の鷹匠(たかじょう)が、近くのホテルの屋根や電線に群がるカラスに向けて何度もタカを飛ばし、疑似餌を使って捕食する場面も見せるなどして威嚇した。カラスは鳴き声を上げながら上空に散らばり、次第に離れていった。 鷹匠の佐藤稔さん(48)は「タカがいるというインパクトを与えることはできたが、また戻ってくる可能性もあるので、繰り返し追い払いをする必要がある」と指摘した。 市ではこれまで、カラスの天敵フクロウの模型をごみ集積所に置いて鳴き声を出したり、カラスに照射するレーザーポインターを市民に貸し出したりと、さまざまな対策を講じてきたが効果はいまひとつ。猛きん類を嫌がる習性を利用し、タカによる追い払いを試験的に行うことにした。 市農林課の職員は「カラスは学習能力がある。タカを何回飛ばせば、どれくらいの期間集まってこなくなるか検証したい」と話している。 (中沢稔之) 今、あなたにオススメ
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