【ニューヨーク=平野麻理子】米保険スタートアップのレモネードは19日、ソフトバンクグループなどから1億2000万ドル(約135億円)の出資を受けると発表した。資金は海外での事業拡大にあてる方針だ。レモネードのシャイ・ウィニガー社長は出資受け入れについて「ソフトバンクは我が社にとって理想的なパートナーになる」と説明している。
レモネードは2015年にニューヨークで創業。人工知能(AI)を活用し、加入手続きから保険金の支払いまでスマホのアプリを通じたやり取りだけで完結するのが特徴だ。米国では融資や決済の分野に続き、保険で金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック企業が増えており、「インステック」と呼ばれている。レモネードはその代表格にあたる。
同社のウィニガー社長は「ビッグデータとマシンラーニング(機械学習)が産業界を作り変えるという信念をソフトバンクと共有している」とのコメントを発表した。