BPOの判断、もう一つの大きな問題点

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先日の【BPOの判断と「公明正大」な自主規制機関の存在意義と寿命が尽きた感と】に絡んで。BPOの命運がすでに尽きているのは周知の事実ではあるのだけど。

緊急車両を強制力を持って止めるという、赤信号すら止められないことをやらかしたのを肯定しただけでも万死に値するのだけど、そういやもう一つ重大な問題も肯定していた。それが指摘されている、私的検問を問題無しとした件。

放送業界の倫理業界団体がこれを事実上肯定したことが何を意味するのか。かの人達は理解しているのだろうか。指摘の通り、私的な検閲を問題無しとしたのと同等となる。各放送で「内容は我々の考えと違うから放送するな、取り消せ」と言われたらどうするのか。

「私的検問を放送業界が自ら容認したら、自分達への私的検閲も容認しなければならなくなる」。まさにこれ。

なお「私的検閲」としたのは、単に「検閲」とすると狭義の意味を持ち出して「国家権力が行うもののみが検閲だ」と言い出す人がいるからね。広義の意味では国家権力以外のものでも該当するのだけど、念のため。

ホント、今年は色々な事案で、マスメディア、報道界隈、放送業界が反社活動家らと一蓮托生であることが明らかになった年ではある。国を、社会を監視することはメディアの責務かもしれないけど、「監視」と「妨害」「破壊」「違法行為」は別物なのだけどね。ましてや反社会的行動を成すのは問題外なのだけど。

            

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年12月19日 07:55に書いた記事です。

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