「雨引観音」で新年迎える準備
年の瀬を迎え、1400年余りの歴史があるとされる桜川市の寺では、本堂のすす払いをしたり、縁起物のだるまを用意したりするなど、新年を迎える準備が進められています。
桜川市の雨引山楽法寺は「雨引観音」として知られ、年の瀬を迎えた19日、ことし1年のほこりを払い落とす「すす払い」が行われています。
本堂では、はかま姿の女性職員などが長さ3メートルほどの竹ざさを使って、外壁の装飾や軒先などについたほこりを払い落としていました。
寺ではこのほか、縁起物のだるまに「雨引観音」と書き込む「名入れ」の作業も進められています。
だるまは、高さが12センチから75センチのものまで大小合わせておよそ1000個が用意され、3人の僧侶が次々と、筆で白い文字を書き込んでいました。
「名入れ」が済んだだるまは、本堂で祈とうが行われた後、元日から参拝者に販売されるということです。
名入れを行った僧侶の高嶋晄精さんは、「だるまを買う人にとって『いい一年になるように』との思いで名前を入れています。来年が平穏な年であるよう祈っています」と話していました。