同人活動休止のお知らせ
お久しぶりです。
2018年1月末を持って、現在委託に出している同人誌を引き上げることといたしました。
これにより、隠密突撃隊出版局は、同人活動を正式に休止いたします。
なぜこういうことになったのか、お話しなくてはならないでしょう。
2002年に私がうつ病を患ったのは公表済みですが、そのうつ病の間接的な要因にTRPGがあるのです。そのため、発病の前後、自分がコンベンションに行くと、当時の知人から「疲れてます?」と声をかけられることも少なくありませんでした。それでも創作意欲は失われなかったので、コミケやゲームマーケットに向けて、1年に1冊は新刊を出しておりましたので、何とかやる気は出ていた方でした。
ただ、同人以外の私生活はどうかというと、いろんな仕事を転々としていまして、定着しなかったのです。毎日職安に通っても1年以上仕事にありつけなかった日もありましたし、財布が苦しいので自然とゲームを遊ぶことも少なくなりました。
そんなある日、かかりつけの心療内科の先生の提案で、自分の状態を再調査したところ、生まれ持っての「発達障害」があったことが判明しました。
1990年代から2000年代の自分を知っている方なら、私がいろんなコンベンションで「トラブルメーカー」として悪いうわさが流れていたことをご存知かと思います。仕事でも「使いにくい」と言われ、自分でもなぜかよくわからなかったのですが、2014年になってようやく「発達障害」持ちということが分かったのです。
ということで、私は現在、精神障害者手帳を所有しております。
発達障害の治療を始めた後、「衝動的な行動」や「過集中」といった症状は改善されていったのですが、その反面、やる気が出なくなったり、創作意欲が失われてしまったのです。
2014年発行の『ゲームマスタークライシス』は、その前年には原稿の8割は書き溜めていた状態でしたので、残りをバリバリと書いて(これも過集中)出版にこぎつけたのですが、印刷所に入稿後、達成感というよりも喪失感が大きく、それ以降、新しいものを作る意欲が大きく失われてしまいました。
また、別の事情により、2010年以降、コンベンションに行く回数が大きく減っており、「年1回行ければいい」という状況のため、去年と今年は1回もTRPGを遊んでおりません。例えば、私がD&D第4版のプレイヤーズ・ハンドブックを買ったのは2008年12月ですが、最初にプレイしたのは2012年の10月という有様です。それ以降も、「買ったはいいが1回も遊んでいない」ルールブックばかりが増えていきまして、「インプットはあってもアウトプットがない」というという状態です。
このような状態で、改善の兆しもなかなか見られないことから、最後の新刊から3年経過するのを機に、いったん幕を引こうと決断しました。
『リプレイに飽きた。』『他人を見下すゲーマーたち』『ゲームマスタークライシス』の3作品につきましては、原稿データがまるまる残っていますので、日にちはお約束はできませんが、いつかはpdfで再編集して当方のサイトで公開の予定です。
イベントに顔を出しますと、いろいろなお声がかかることもございますが、期待されている皆様に背く形となってしまい、申し訳ない気持ちではあります。
まずは、コンベンションに再び足を運べる日が来ることを目標にしていきます。
ひとまず、これまでの皆様のご厚情に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
隠密突撃隊出版局/平沢紫電改
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