2017
12.18

私の関西魂

Category: 徒然の記


 昨日は、午後から同志の方を訪問し、カレンダーや新年勤行会の入場券を手渡しながら地区を廻った。年賀状の準備や家の整理などもあり、この時期の休日は慌ただしい。そんな中、この一年を振り返り、また明年への決意を固めゆくことも、私にとっては希望に満ちた楽しい作業だ。
 
 特に今年は自分の生命にまた一つ、大きな変毒為薬が起こったことを感じている。生来、悩み症とも言える私が、その苦しみが、根底から生きる希望や歓喜へと転換した。これからも様々悩みは起こるにしても、それに負けずに歓喜の心で生きていくだろうと思う。「煩悩即菩提」の法理を、わずかなりともこの身で味わえたことは、とてもありがたいことだ。



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 その日の家庭訪問が終わり一息ついていると、総県長と圏長が連れ立って、遠いところを訪ねてこられた。聞けば朝から圏内の拠点提供の家庭などを回られていたようだ。本当に立派なことだと思う。時間を作り足を運ぶことがいかに大切か・・・ネットやメールなどは便利かもしれないが、やはり顔を合わせない、足を運ばない活動はどこか浅薄で物足りない。せめて声を交わすこと、また膝を交えて話すことに私も努めたい。その意味でも、やはり現場、地域の活動に徹するのが一番大事だと思っている。

 総県長、圏長ともに偉ぶったところのない、とてもおおらかな方である。この方々を見ていると、学会の幹部にとって一番大切なことは、権威臭、官僚臭がないことではないかと思う。そういう人とは兄弟のように胸襟を開いて対話ができ、笑顔が絶えない。自ずと人望も集まる。

 今年の法戦などを振り返り、関西の勝利についても話題になった。ある議員のスキャンダルで魔が競うスタートとなったが、関西は負けなかった・・・何故か?その原因は関西の「負けじ魂」と「団結」にあったと言われた。ある地域が危ないと聞くと、全関西がその地域に結集し、交流をし、友人知人に総当りする。その勢い、パワーがいつも常在戦場の如く充満しているのが関西であり、「関西は一つ」との思いが、多くの会員にみなぎっているからだとも言われた。私も全くその通りだと思う。

 私は関西の田舎に居住しているが、組織にあっても居心地がいい。ノルマだとか義務とか、押し付けられることを関西人は嫌い、本音を好む。国やお上の言いなりには動かないという反骨精神もある。その代わり、意気や情で感じれば、損得抜きで骨身を惜しまず動く。「先生に喜んでもらいたい」との思いが溢れていると思う。

 関西は先生の手作りの組織であり、そのぬくもりと闘魂の魂が流れ通う地域だ。関西だけで6人もの議員を輩出できる底力というのは、やはりそこに本当の「師弟」があるからであり、本気で戦う人がいかに多いかということではないだろうか。

 若くして上京し、落ちぶれて学会に拾われた私も、すでにユーターンした関西での生活が30年を超えた。思うにならない信心ではあったが、御本尊様への確信をつかみ、いつしか体内から「関西魂」の血が湧いて流れる人間になった。

 阪神淡路大震災で、全てが一瞬に崩壊する姿を、目の当たりにされたこの総県長は、「牧口先生は罰論から仏法を広められた。戸田先生は病人と貧乏人をなくさんと、功徳論をもってかかられた。そして池田先生は人間主義の生命論を持って世界へと飛び込んでいかれた。あの大震災を見た時、信心はお金や物ではない、何があっても壊れない生命の宝を求めていかねばならないのだと思った。」と話をしてくださった。本当にわかってらっしゃる方だと、私も思わず嬉しくなった。こういう長のもとでは、活動にも歓喜の輪が広がるものと思う。

 「私は生命がこう革命しました」「こんなに明るく楽しく、生きることが嬉しいのです」と、生命内奥の「心の財」の功徳を語っていく時代が、今、まさに到来している。それは学会の信心に体当たりでぶつかっていく人だけが得られる功徳だと、私は体験を通し信じる。

  自分が変わることがこの信心の眼目だ。それなくして、理屈だけでは何も変わらない。まして人も環境も変えることはできない・・・それが「依正不二」の原理でもある。
 ならばどこまでも自身の人間革命を追い求め、歓喜と感謝をもって、「師弟の大道」を歩む人が正道の人だと思う。

 さあ、今日の協議会、財務、そして週末の唱題会を持ってこの一年の組織活動がすべて終わる。気を緩めることなく、地区の皆さんと有終の美を飾る戦いで、この一年を締めくくりたいと思う。


※12.19に記事を少し修正いたしました。


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コメント
こんばんは。

雲海ですか?
とても幻想的な綺麗な風景ですね。
撮る時は、感動的な場面だったのではないでしょうか?

さて、今年もあと10日あまりでしょうか。
王者の剣さんもお忙しいご様子ですが、またその中でも楽しく活動されて歓喜や躍動感が伝わってきます。

私は職場や地区などたくさんの人に助けられてきたなあと思います。
香城会も、代理を立てることもなく着任できました。
新聞も、皆さんが頑張ってくれましたから、支部では私の地区はトップとなりました。
使命を果たせたことは、とても嬉しく思っています。
今回、隣のブロックですが白ゆり長として、使命を果たしていきます。
年末は、ブロックをご挨拶廻りします。
職場でも楽しい交流ができました。

『強盛の大信力をいだして 法華宗の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたわれ給へ、あしき名さへ流す 況やよき名をや 何に況や法華経ゆへの名をや』とありますが、今のいる場所で、信頼と友好を拡大できるようにとの思いです。

寒さが厳しいですが、王者の剣さんもご家族の皆様も、健康第一でお過ごし下さい。
プリッツdot 2017.12.18 22:28 | 編集
プリッツさんへ

コメントをありがとうございます。
写真は昔のもので、このころは朝、4時起きで雲海の出る山にいったりもしました。
今はそんなこともしなくなり、写真のために動くということは、殆どなくなりました。

今年はいい一年だったでしょうか?
よく現場で頑張っておられますね。
 
学会で一つ役職を果たすということは大事なことだと思います。
不思議なことですが、そこに必ず成長していける力が潜んでいるものです。

私もいくつかの役職や無冠の友などを通じて大きな功徳をいただいたと思っています。
毎日の活動は地味でも、継続していけばある時から、俄然開けていきます。
その間が大事ですし、辛抱もいりますね。

来年はさらなる成長と功徳を受けられますように祈ります。
年末、風邪などを引かず、事故などもないように、お体たいせつにお過ごしください。

王者の剣dot 2017.12.18 23:36 | 編集
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